失望、諦観の淵からはい上がったものこそ尊い。

 読んでいて情景の描写と共に心情を描いたところに心を打たれます。
 清らかな小川のほとりで咲く花は美しいです。
 でも様々な澱が流れ込んだ沼の中にあって、咲く花に価値を見出せる、そう思います。