辿り着いた異世界で、求めた居場所

超能力が発展した世界から、実験事故で異世界に辿り着いた落ちこぼれ超能力者の少年ニールが、様々な人と関わって成長していくお話しです。

はっきり言いますが、何故ここまで評価されていないのか不思議なくらい、すごく面白かったです。
少しずつ、自分と向き合って成長していく主人公、彼を支えるヒロインや、愉快ながらも信念をもった仲間たちと、魅力的なキャラクターが多く、また、戦闘描写、心理描写、技術描写も文句の付け所がありません。特に、自分の罪に苦しむ主人公の姿は正に『人間的』で、作者様の技量に感嘆しました。

『超能力』『異世界』『罪人』『レプリカ』、全てのテーマが見事に混ざり合い、一つの物語になっています。

繰り返しますが、本当に、何故ここまで評価されていないのか不思議な作品です。

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罪人のレプリカ