第2話 体育

後輩「体育ってあるじゃないですか」


男「うん」


後輩「あれ、先天的な才能に大きく左右されますよね。おかしくないですか? 努力しようもないことで成績が付けられて、しかもそれが内申にまで反映されるんですよ。放っといてくれって感じです」


男「あー、分かる。僕も音楽だけはどうしても駄目でね、クラスで一番下だったよ。ひどいよねえ」


後輩「先輩は音楽以外も全部駄目じゃないですか。私なんて、体育さえ無ければオール5だったのに」


男「たぶんキミみたいな子に世間の厳しさを教えるために、文科省は実技科目を設定したんだと思うよ」


後輩「まあ、先輩を苛めて憂さ晴らしできますし良しとしますか」


男「道徳の授業はどうやって5を取ったの?」

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