日々の感じたこと

政治家ってなんであんなに愚かなのか・・・

 国会中継を見ているとよく「首相、答えになってないですよ」とか「大臣、あなた、何を言わんとしてるのかわかりません」的な発言を質問者がしていますが、つくづく日本人ってディベートが下手な国民だなあー、と感じてしまう今日この頃のおじさんです。


 要は、次の突っ込みを入れるための答え方をしてほしい。その答えじゃ、次の質問に移る事ができませんと言ってるわけです。ですからこの様な発言の後には、必ずと言ってよいほど「では、質問を変えましょう」という言葉がでてくる。これじゃあ議論を戦わせてるようには見えません。


 ま、質問者も返答者も、どちらも裏方の書いた原稿を読んでるだけですから、仕方ないといえばそれまでですが。


 例えば「YESかNOかどちらかでお答えください」という質問にYES,NO以外の答えをすると、「長々と不要な説明を付けていただき・・・」的な発言をする質問者がいます。しかし、これもただ単に「YES,NO」で答えると勝手な解釈による肯定否定と受け取られ兼ねないから、説明を付けているわけです。つまり不要ではない。


 どうも最近の国会中継を見ていると、言葉遊びをしているような気がしてならない。その最たるものは「我々が政権をになった時はこうだった」「あなた方が政権を担ったためにこうなってしまった」という過去の実績や過ちのぶつけ合い。これからの日本をどうするかを考えるときに、過去論に捉われていては発展性のある議論などできるはずがありません。


 しかし、お互いがお互いの失敗を貶し合って、自分たちの過ちを認めず責任のなすり合いだばかりしていて、彼らは一体この国をどうしようとしてるんだろう。ただ、食い物にしたいだけなのではと思うのはおじさんだけでしょうか?


 沖縄問題、国の借金問題、福祉問題、年金問題と問題は山積しています。しかし、これといって国民の目からみて、信頼に値する政策は果たして有るのでしょうか。

景気回復の見こせないままの消費税増税や、日本銀行による国債買取。円の発行額を増やして、円安誘導し輸出を伸ばせば、確かに輸出企業は利益が上がります。しかし、殆どのお金を内部留保したのでは意味がない。


 結局増税分以上に賃金が上がってるわけではないですから、個人の実質収入は目減りしており、その結果として景気が上向きになる事はなく、企業も個人消費が伸びないので、景気回復の感触を掴めていない。これが日本の現状です。


 確かに、政府には偉い経済学者さんが付いているかもしれません。しかし、学者の説が正しいのならば、経済はずっと右肩上がりで落ち込むことはない。ハッキリ言えば国家は、経済学者の学説を証明するための実験室ではないということです。成熟しきって新しい産業の育成もせずに、小手先の経済政策だけしかない今の日本では、先行きが思いやられます。


「一億総活躍社会」なんて格好良く言ってますが、今後年金が破たんしても良いように、年寄りと言えども働いて稼いでくださいよと、私の耳には聞こえてしまうんですよね。だとすれば、そう簡単にボケるわけにはいかないのがこれからの社会です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る