カクヨム事件考察ファイル

天宮詩音(虚ろな星屑)

第1話 超短文小説 『オレオ』

カクヨム、この小説投稿サイトがオープンして結構な月日が経った。

正直明確なデータなんぞ覚えていないが、このまま歴史に消えていってしまうのもなんだということでまとめている。

というかつれづれなるままに書き上げてるので錯誤があっても知らん。

今回はタイトルにもある通り一時期このカクヨムのSFジャンル1位を独占した短文、オレオについてだ。


オレオ

この3文字だけで構成された小説は、ウェブ小説についての認識の移り変わりを意味しているといえるだろう。

そう、すなわち中身などなくてもインパクトだけでのし上がることは可能であると。

重厚な描写、上質なストーリー、親しみやすい文脈。

そんなものなどなくとも、発想という一つの武器だけでそれは十分な勝機となる。


皆も知っての通り、オレオ、とはヤマザキナビスコというお菓子メーカーが販売しているお菓子である。


このカクヨムの運営主体である角川は、それを行った。

SFというジャンルには相応しくないことは確かだ。

そもそも小説なのかという疑問に対しても十分否と言えるだろう。

しかし、ランキングからの除外という結末は、なんともおかしな話だ。

まあ、オレオ自体はお菓子なのだが。


星が星を呼ぶ。

面白がって担ぎ上げられた。

小説自体に罪はない。

集団心理としてもまあ、起こるべくして起こったといっていい。


問題としては、そう、そのあとに始まった検証作業だろう。

オレオ、という単純な本文でジャンルトップを飾れるなら。

星がつけられる傾向やムーブメントがわかれば、再現できるのではないか?

こう考えた多くの人々によって、オレオはまた一つ、また一つと増殖していった。


まあ、今その真っ最中なわけだ。

これに関して、今言えることはない。

私自身は他にノータッチだからだ。ただ見てるだけ。

まあこれ書いてる時点で同罪かもしれんが。


しかし、その対応が不味い。

オレオはおいしいが、オレオの類似作品を消す際に始まりのオレオ。

つまりオリジナルオレオのパクリだから、という理由で消していったのである。


そう、ヤマザキナビスコが所有している商標に関する裁きを。

オリジナルオレオの作者でもなく、もちろんヤマザキナビスコでもない者、カドカワが一方的に断罪したのである。

そう、ヤマザキナビスコが権利を持つお菓子であるオリジンオレオ。

作者が小説としてこの世に放ちSFジャンルトップを飾ったオリジナルオレオ。

そのどちらにしてもただのサービス提供者が扱える範囲ではない。

これはあからさまなイカサマであり、自分たちが受ける際は蛇蝎の如く嫌う検閲に他ならない。

これは不平等にして理不尽である。


まあ、そんなことはどうだっていいのだが。

ここでの題材は、どこまでが小説なのか。という点にある。


知っての通りこのカクヨムは文字数制限が1~だ。

その性質上、詩や川柳、俳句、短歌などが1エピソードずつ追加できる。


そう、1字から投稿できるのだ。

だから3字のオレオもシステム的には十分小説に値する。

できるけどやらないというのは自由だ。

できないからやらないだと不自由になる。

できるからやって何が悪いのか?

小説として扱うのは何百文字からなんて規則が最初からあるのならまだわかる。

しかし、ガイドラインに記載されているのは見る価値もない駄文だけ。

人によって認識が変わるものを自分たちの主観で管理しようなどどこまで傲慢なのか。


かのオリジナルオレオには多くの読者がいた。

私もその一人だ。

私はアレを小説だと思っているし、他にも大勢アレを小説だと主張する人はいるだろう。

小説であるか否かを決めることができるのは読者だ。

そこを揺るがせてはいけない。


ここに残すのはヤマザキナビスコからとった。

そう、わざわざヤマザキナビスコHPオレオの歴史からコピペした。

ウィキペディアは良くてここはダメってこともないだろうから多分大丈夫。


オレオ

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