それはまるで、氷を口に含んだような。

すっと体の熱を奪い、そしてまた溶けて行ってしまうような、不思議な感覚に襲われる作品。しかしそこには、確かに作者の優しさがあふれている。描写も美しい。ライトノベルのテンションに疲れ、文学を読みたくなった人は是非。