近すぎるけれど届かない。

先輩との思わぬ距離の近さと、その終わりの訪れ。

一緒に風呂に入るというちょっと普通には考えられない関係が文章によってのみ描かれることで想像が喚起され、映像で見るよりも強い、いままで味わったことのないようなどきどきを覚えました。それと同時に、危うい二人の関係が途切れてしまうことへの緊張感。この二つがこの作品に強い印象を与えてくれるように思います。