その姫は、呪いから解き放たれ、王子を目指す

 読み終えて、まず完成度の高い作品だな、と印象を受けました。
 一本、筋の通った、しっかりとしたストーリーを練り上げていますね。
 メインキャラクターの数が絞られていて、ダブルヒロインの性格や背景の対比の中心に上手く、シニカルな主人公が当てはめられているおかげでしょう。

 カタルシスを覚えたのは、ストーリーの達成の過程でちゃんと主人公、そして脇を固めるヒロイン達も成長出来ているからだと思います。
 己を見つめ、他者を理解し、一歩進むことが出来るのは、若さ、青春、学生時代の特権とも言えます。

 楽しく読ませて頂きました、ありがとうございます。

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