この世に変わらないものなど何もない

「この世に変わらないものなど何もない。どんなものにでも終わりはある・・・・・・たとえばあの子はいろいろあったけど、ちゃんと終わらせて新たな始まりへと向かった・・・・・・なのにいつまでも何かに執着してんじゃねえよ」

 目の前には黒い霧があった。少年は憎々しげにそれを見て呟いた。


「・・・・・・消えろ」

 少年は持っていた大鎌を黒い霧目掛けて振り下ろした。

 すると黒い霧は消えた。


「ねえ~、いつまでも何かに執着してないで新たな道に進めよなあ・・・・・・難しい、辛いかもしれないけどさ~・・・・・・」

 少年は誰かに向けてそう呟いた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る