名曲の歌詞にみる詞の重要性な話

アクセス数の伸び悩みを感じたので素っ裸や下半身露出狂の話ばかりしてないでたまには真面目な話でも書きましょう。


この間久しぶりにテレビを見ていました。


俗に言うバラエティ番組というのが心底嫌いなのでテレビはあまり見ないのですが、どうしてもその場所から動けない理由があって仕方なくテレビを見ていました。


バラエティと途中から見ても詰まらないと分ってしまうドラマを回避した結果、歌番組が残りました。


音楽は好きですが流行りとかジャンルとかではなく単純にその時聴きたい音楽が好きなので新鋭歌手の情報にもかなり疎いです。


その結果、サボりまくっていた高校の同窓会に出席してしまった様な状態に陥りました。


知らない奴らが勝手に内輪で盛り上がっているのを遠目で眺めている。


そんな状態です。


面白くないとかっていうより疎外感が半端じゃない。


世間から


「えっ!?この曲知らない奴いんの?いないよねwwww」


って言われている気がして辛い。


紅白に演歌歌手が出続けるのは、ご年配の視聴者にこういった気持ちを味あわせない配慮だったのかと、得心しました。


しかし持ち前の音楽愛と根性で徐々に見慣れない歌手たちにも擬似的な親しみを感じられる様になります。


ああ、この人は上手くないけど個性的だなとか。


ああ、この人たちはジャニーズの中でも歌が上手い方なんだなとか。


そんな風に自分を納得させながら何とか視聴を続けていました。


そして番組が終わる頃に、ひとつの疑問が浮かんだのです。



「今のCDを買ってる主要な年代の人たちって、歌詞にはそんなに興味がないのかな?」


ということ。


だって


歌詞が全然アタマに入ってこない。


中身の無い事を歌っている気がしてなりません。


「そんな事言って、結局時代遅れなだけなんじゃない?」


と思われる方、いると思います。


確かに、昔の曲は良い歌詞が多いです。


では私が名曲ならぬ名歌詞だと思う曲の一部を文面にてご紹介します。




globe


「FACE」


少しくらいはきっと役にはたってる

でも時々自分の生きがいが消えてく

泣いてたり吠えてたり噛みついたりして

そんなばかりが女じゃない


鏡に写ったアナタと二人

情けないよでたくましくもある

顔と顔を寄せ合い慰め合ったらそれぞれ

玄関のドアを一人で開けよう





どうです素晴らしい歌詞ではないですか?


歌詞というか小説に近い。


物語のある詞だと思います。


特に一番私が好きな部分は


「顔と顔を寄せ合い慰め合ったらそれぞれ、玄関のドアを一人で開けよう」


という所です。


人生を諦めるにはまだ若いけど夢を見続けるには歳をとり過ぎてしまった二人。


そんな二人が毎日に疲れ、朝を迎えまたそれぞれの戦う場所に赴いてゆく。


そんな情景を勝手に読み取ってしまう程、深みのある歌詞です。



では次


globe


「Joy to the love」


秋色の音と彩りと

そろそろ次の誕生日と

このごろとても人生を

いろいろ計画しだして


恋愛を楽しんでいた

そんな季節はいつだっけ

始まりは穏やかな夜

今はとてもスリリング でも


Joy to the love

優しさが 伝わり出して 動き出して

Joy to the love

前向きな 2人にやっと 出会う頃 大人だね




またglobeです。


すいません。


でも誓って信者とかではないです。


どちらかと言うとこれらの曲がリリースされた当時は全く興味ありませんでした。


でもなんでしょうね。


歳を経て、今この歌詞が凄く胸に響いてきます。


大人になって色々あって、人生のこれからを考えだしてはいるんだけど、それでも若い頃と同じ様に今でも恋愛を楽しんでいます。


何この半端じゃないオトナ感。


大人じゃなくてオトナ。


丸の内OLも裸足で逃げ出すオトナ感です。


こちらも詩としてはかなりの物だと思います。


額縁に入れて飾りたい。


では次にこちらです。



DA PUMP


「if‥」


均等の愛なんてもうとうにない!

無理に誰かを愛そうなんて

無理無理無理無理

この愛の重さは超ド級

ちょうどよくなんて考えじゃ

ダメージダメージ!

今高鳴る胸冷静に

君に届けよ決心のメッセージ!




はい。


一世を風靡したこの歌。


今の方々はご存知ないでしょうか?


当時ダンサーだと思ってた奴が突然だみ声でラップ始めたからビックリしちゃいました。


しかし凄い歌詞ですね。


無理を4回重ねて言う事によって本域で無理なんだなと思わせています。


その後に駄目押しかの様にダメージも二回重ねて、RPGでいうところの二回攻撃を受けたみたいな状態になってます。


「ちょうど良くなんて都合良く考えてたら二回攻撃くらっちまったぜ☆」


というKENの心情がよく出ています。


しかしアレですね。


この当時のラップは文面にするとちょっとアレですね。


では最後です。



B.B.クイーンズ


「踊るポンポコリン」


ピーヒャラピーヒャラパッパパラパ

ピーヒャラピーヒャラパッパパラパ

ピーヒャラピーヒャラおへそがチラリ

タッタタラリラ





どうですこのインパクト。


凄まじいではありませんか。


歌詞を見ただけでメロディがたちどころに蘇ってきます。


王道中の王道です。


ウソですすんません。


何だこれ舐めてんのかマジで。


歌詞でも何でもないし物語も心情もない。


でも悲しいかな、このラインナップは全曲メガヒットした物ばかりですが、踊るポンポコリンが一番売れたという事実。


それでも私は良い歌詞の曲が好きです。


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