結論の仮定のif

北口

ーーー

プロローグ

手を伸ばせ。諦め | ただ走れ。彼女を

るな。彼女の元へ | 生かせ。音を置き

無我夢中で走れ。 | 去りにしろ。

血に濡れた彼女を | 血の海に沈む彼女

救う為異界で手に | の元へ。掴み取っ

入れた奇跡の力。 | た最後の希望。

…結末が視えた。 | …結末が視えた。

ーーー視えたのは | ーーー視えたのは

、彼女が目を覚ま | 、彼女の命が散る

す姿ーーー。…… | 姿ーーー。……

やめろ。それは絶 | やめろ。それは絶

対に、結論にして | 対に、現実にして

はならないはずだ | はならないはずだ


…少し前まで、2つの世界は1つだったはずなのに。

何処でそれが変わってしまったのか…それは、“世界”のみが知ることだ。


……そのifへ進んだ彼は、紅く染まった瞳で別のifを視る。彼はそして何を想い、どう選択するのか…。


ーーー

この3本線の後に描かれた情景は、主人公の能力、if√if で視えた光景です。

また、区別する為、“視えた”としています。(あまり無いとは思いますが、主人公が視ていないifを描写する場合もあるかもしれません。)

ーーー右に避けるが、読まれていたらしい。飛んできたナイフが刺さった自分が、血を吐きその場に崩れ落ちた。

なら、左に避けるしかないっ…!

左へ跳ぶと相手の攻撃は頬を掠めるだけで済み、彼は全力の右ストレートを放った。


次話から本編となります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る