第16話2050年【永遠の誓い】

 ケミカルシャワーの通路を潜り抜けた佐伯は、更衣室で防護服を脱ぎ、医療室がある西棟へと急いだ。

 通路を走り、執務室を突っ切った時、前方にフレンド君の姿が見えた。急いでいた佐伯は無言のまま横切るつもりだったが、フレンド君に話し掛けられる。


 「心拍数が上がっております。何かあったのですか?」


 手短に説明する。

 「凛が重傷なんだ。すまないが、急いでいるんだ」


 「なんと! それは心配です。エナジーバンドのデータ送信に忙しい賢人博士に飲み物とフライドポテトを頼まれ、食堂に行く途中だったのですが、私もご同行してよろしいでしょうか?」


 「ああ、構わないけど」


 執務室の二部屋離れたコンピュータ室で作業を行う賢人に使いを頼まれていたフレンド君は、佐伯と共に凛が治療を受ける医療室に向かうことにした。


 二人は通路を走り、いくつかの部屋を突っ切って医療室へと辿り着く。息を切らした佐伯が緊張の面持ちで正面の自動ドアに一歩足を踏み出した。

  

 滑るように開いた自動ドアの奥に続く医療室の片隅に置かれたデスクに座る、白髪混じりの顎髭が特徴の七十代の医師が、こちらに目線を向けてきた。


 医療用具に囲まれた十八畳の医療室に足を踏み入れた二人は、クリーム色のカーテンが引かれた窓際のベッドに横たわる意識を失った凛へと歩を進ませる。


 安岡の説明通り、凛の右前腕は失われ、包帯が巻かれていた。痛々しい姿を目にした佐伯は、心が締め付けられる思いだった。


 医師はデスクから腰を上げ、点滴パックが掛けられたスタンドに歩み寄り、点滴の調節を行う。

 「私は外科医の三浦(みうら)だ。この点滴は抗生物質と鎮静剤だが、今夜は相当病むはずだ。

 凛が戦地で足を失った時も私が治療に当たった。気丈な娘でな、呻き声一つ出さずに痛みを堪えていた」

 

 佐伯はギュッと握り拳を作った。たとえ痛みを緩和してあげられなくても、傍にいてあげたい。気丈であるからこそ、強がりを言う面もあるのだから。


 「はい……凛は弱音を一切吐かない強い女性です。だから今俺が彼女を支えてあげたいんです」


 「若いとはいいもんだ」二人が恋仲である事を理解し、一呼吸置いて言った。「君嶋指揮官も似たようなところがあるな。若い頃から気丈な男だった」


 五十代の君嶋の若い頃を知っているのだから、随分と長い間この特殊部隊に身を置いているはずだ。佐伯はたずねた。

 「いつから特殊部隊に?」


 遠い目をして答える。

 「いつからだったかなぁ。遠い昔……若かりし頃だ。元は大学病院で外科医を勤めていたんだが……

 いつの間にか気が付けば、金に目が眩んだ私は裏社会に足を踏み入れていた。結局独身のまま、このドス黒い世界にどっぷりだよ」


 凛の怪我の原因を知らないフレンド君が三浦に顔を向けた。

 「お話の途中で申し訳ないですが、私からも質問してよろしいでしょうか? 何故、矢崎さんは右腕を失ったのです?」


 三浦は答える。

 「安岡君が凛をここまで運んできてくれてね。レッドソウルに噛まれた腕をショットガンで吹き飛ばせと命令を受けたそうだ。

 ウイルスが血管や神経を伝い脳に到達する前に元を絶つには、腕を吹き飛ばすのが一番いいと考え、大きな賭けに出たのだろう」


 「なるほど、そうでしたか」フレンド君は凛の額に触れ、優しく撫でた。「でしたら感染はしていないようです。私は矢崎さんのDNAを読み取ることができます。体内の血液やDNAに異常は診られません。矢崎さんの賭けは正しかった。しかし、その代償は大きかったようですが……」


 感染していたなら、もうすでに目覚めているばずだ。そして、人々に暴威を振っているだろう。


 気を失った状態でいる凛を眺め、感染していない確率が高いと予想はついていたものの、目覚めるまで不安は拭えないと心底心配していた佐伯は、全身の力が抜けるほど安堵した。


 「そうだった……フレンド君はDNAを読み取れるんだった……」


 三浦はフレンド君の機能に驚き、作り手である賢人の才能に圧巻する。

 「これまた凄いロボットを作ったもんだ。本当に賢人君は天才だよ」

 そして、残念そうに言った。

 「新藤博士は何故……死者を甦らせるなどどいう実験に手を出してしまったのか……あれほどまでに立派なウイルス学者が……」


 唇を結んだ佐伯。

 「それを言われれば、俺も同罪です」


 一瞬静まり返った医療室の自動ドアが開いた。三人が自動ドアに視線をやると、ミーティングを行う為に一旦軍事施設に戻ってきた君嶋の姿が見えた。

 

 医療室に足を踏み入れた君嶋が三浦にたずねる。

 「凛の容体は?」


 「ご覧の通り。だが感染の心配はないようだ」三浦はフレンド君に目を向けた。「DNAを読み取れるそうで。大したものです、賢人君は」


 「そうか……」凛の容体を把握した君嶋は、話を切り替えた。「兵士が全員揃い次第、会議室でミーティングを行う。三浦、お前も来い」


 兵士とは仕事内容が異なる三浦が、兵士と合同のミーティングに出席することは稀だ。だが、<死者蘇生ウイルス>と<新型狂犬病ウイルス>により、パンデミック(世界規模で感染症が大流行すること)が起き、世界は非常事態。少し戸惑い気味の様子を見せながら返事をした。


 「わかりました」


 君嶋は佐伯に言った。

 「ミーティングを終え次第、お前ら博士連中に話がある」

 

 レッドソウルの動きに関して疑問があった佐伯は、玲人らとのミーティングでそれらを列挙しようと考えていた。


 しかし、凛の緊急事態でミーティングを抜け出さざるを得ない状況だった為、その “疑問” を君嶋に伝えるより先に、順序的に玲人とシャノンに伝えたかった。それに玲人達の見解も聞きたいところ。


 もしかしたら全員同じ事を考えているかもしれないと思い、君嶋に言った。

 「わかりました。自分からも君嶋指揮官にお話があります」

 

 君嶋は佐伯へと歩み寄り、耳元に口を寄せ、会議室でこれから兵士達に伝える内容を小声で口にした。

 「全員に<ノア>への移住を伝える。凛にはお前から伝えてやれ。そういう仲なのだろう?」


 咄嗟に君嶋の顔を見る佐伯。

 「何故、そのことを……」


 「何となくだ」君嶋は佐伯から三浦に視線を移す。「行くぞ」


 「はいよ」三浦は君嶋に返事を返してから佐伯に言う。「もし凛に何かあれば会議室の内線に連絡してくれ。すぐに駆けつける。内線番号表はデスクの上の電話機の横に立て掛けてあるから」


 「はい、わかりました」


 フレンド君が言った。

 「賢人博士のお使いを済ませて部屋に戻ります。矢崎さんにお大事にとお伝えください。最高の義手を賢人博士にお願いしておきます」


 「頼んだよ」口元の端に笑みを作り、久々に冗談を言う。「なんならミサイル搭載で」


「それはいいアイデアです」親指を立てた。


 三人は軽く凛に目をやった後、医療室を後にした。その後、佐伯は壁に立て掛けてあった折り畳み式のパイプ椅子を手に取り、それに腰を下ろし、凛の顔を覗き見る。


 土埃と汗で汚れた頬に触れ、柔らかな唇に自分の唇を押し当てた。凛の左手を握り締めながら、痛々しい右腕に目をやる。今しがた白かった包帯にじんわりと赤い血が滲んでいた。


 「凛……」



 佐伯の目頭に涙が浮かんだ―――








・・・・・・・








 会議室にて―――





 現場から一旦軍事施設引き返してきた兵士達が待機する会議室内は、煙草の煙で空気が澱んでいた。眉間に皺を寄せ、だんまりと煙草を吸う兵士達に笑みはない。安岡とその隣に座る守山も無言で君嶋を待ち続けていた。


 安岡はカップに注がれたコーラを飲み、深刻な表情を浮かべた。

 「…………」


 (無線では言えない事って何なんだ? レッドソウルで頭も体もいっぱいいっぱいなのに、これ以上最悪な話は聞きたくない)


 守山が静かに口を開いた。

 「どんな話を聞かされるのか……ぶっちゃけ怖いよ」


 「俺もだ。世の中どうなっちまうんだろうな……」


 静まり返った会議室のドアが開いた。漸く三浦を連れた君嶋が姿を現す。三浦は空いている席へと腰を下ろし、君嶋は賢人が操作したコンピュータが置かれた前方のデスクへと腰を下ろした。


 それから上戸に渡された機密事項のデータが収められたUBSメモリーを胸ポケットから取り出し、兵士達の顔に目をやった。



 <ノア>への移住―――


 もし、ワクチン開発が成功しなければ……大半の兵士は地球に置き去りにされる。


 だが、伝えなければならない。


 彼らの人生を左右する大事なことなのだから―――



 重い口を開き、言葉に緊張を孕ませ、話を切り出した。

 「手短に話せる内容ではないが、単刀直入に言う。昨日、上戸から機密事項を聞かされた。人工惑星<ノア>への移住だ。それも永久と考えてくれて構わない」


 想像を超える君嶋の台詞に騒然とした兵士達は、互いに顔を見合わせた。安岡は拳でデスクを叩き、声を張った。


 「だったら、何故俺達は今闘っているんですか! 大半の市民も置き去りにされる! 闘う意味なんかない! ウイルスの感染威力が収まる二週間後まで身を潜めていた方がいいんじゃないんですか!?」


 君嶋は安岡以上に大声を上げる。

 「今行き残っている非感染者の為だ! <ノア>への搭乗券を手にできる者はごく一部の連中だ! そいつらが去った後の地球で俺達は生きる! 何が何でも生き延びてやる!

 電気もなければ水道も出ない、自給自足の生活が始まる。<新型狂犬病ウイルス>に感染した罹患者であるレッドソウルと闘いながら俺達は生きていく!」


 安岡ばかりでなく、殆どの兵士が頭を抱えた。

 「くっそ!」


 荒立てた声のトーンを落して言った。

 「たとえ新藤博士らがワクチンの開発に成功したにせよ、十年後には<ノア>に旅立つそうだ。最低でも<ノア>を十五個創る予定だったらしいが、今回のパンデミックによりその予定が早まった」


 君嶋はUBSメモリーをコンピュータに挿入した。宙に浮き上がったクリアウインドウに<ノア>行きスペースシャトル搭乗者の名簿が映し出される。


 玲人ら化学者、君嶋や凛、そして三浦、その他数人の兵士の名前が表示されているのを目にした兵士が椅子から立ち上がり、声を上げた。


 「名前が載っている君嶋指揮官は安心ですよね!?」嫌味のようにもう一度言う。「名前が載っているんですから! それに忌々しいウイルスを創った新藤玲人達も!」


 君嶋は人差し指を兵士に向け、強調する。

 「人の話を聞いていたのか? たった今、俺は “地球で生きる” と言った。<ノア>には行かない。<ノア>になんざ誰が行くか、上戸らと共になど、絶対にごめんだ。新藤博士らはたぶん……わからん、はっきりしたことはな」


 (行かないような気がする。だが、もしそうだとすれば、賢人はどうする? 一人で<ノア>に行かせる気なのか? 

 たとえ一人で行かせても上戸らがいろんな意味で可愛がるだろう。至れり尽くせりの生活が待っているはずだ。

 しかし、それで賢人は満足するのだろうか……)


 兵士は崩れ落ちるように椅子へと座った。

 「こんなウイルスなんてなけりゃ……」


 守山が三浦に言った。

 「あんたはどうするんだ?」


 三浦はポケットから煙草を取り出し、火を点け、煙を深く吸い込む。

 「お前達は若いが、私はもう年だ。サバイバル生活ができるはずなかろう。アンデッドモンスターと闘う術(すべ)も知らんしな。悪いが<ノア>に行かせてもらうよ」

 体力の衰え感じ始めていた三浦には、何の保証もない世界で生きる自信がなかった。


 「テメー! 裏切者が! すましてヤニなんか吸ってんじゃねえよ!」


 頭に血が昇った守山は、設置された長机に上がり、三浦目掛けて突進する。長机に置かれた安岡のコーラがひっくり返り、灰皿に山盛りになった煙草の吸殻が宙を舞う。

 

 「やめろ!」君嶋と安岡の声が重なった。


 他の兵士らも席から立ち上がり、「やっちまえ!」と三浦を叩きのめすように守山に声を張った。


 君嶋と安岡の声は、興奮状態の守山の耳には届いていないようだった。左手で三浦の襟首を鷲掴みにし、頬に拳を走らせ、馬乗りになる。


 三浦の唇の端が切れ、血が迸った。このままでは袋叩きになってしまう。君嶋は腰から拳銃を抜き、発砲する。会議室内にけたたましい銃声を響かせ、弾丸が後方の壁へとめり込んだ。


 君嶋と安岡の声は届かずとも、銃声は聞こえたようだ。守山は拳を止め、三浦から腰を上げた。鋭い目で三浦を睨み、顔に唾を吐きかけ、その後号泣する。


 <新型狂犬病ウイルス>に感染したレッドソウルと闘い、嫌というほどその恐怖を味わった。地球に残ったなら、死ぬまでレッドソウルと闘い続けなければならない。できることなら<ノア>に行きたかった。この恐怖から逃れたかったのだ。


 守山は頬を伝う涙を拭った。

 「俺は怖い。君嶋指揮官のように強い人間ではありません……」


 君嶋は言った。

 「決して俺は強い人間なんかじゃない……虚勢を張らねば生きて行けない裏社会の闇と言う黒い荒波に揉まれただけだ」


 (こいつに搭乗券をあげても構わないが、他の兵士達も願わくば<ノア>に行きたいはずだ。破り捨てるのが一番いいだろう)


 悄然とする兵士達の中、搭乗券を手にできる兵士が勇ましい声を上げた。

 「俺は君嶋指揮官の考えに賛成だ! たとえ搭乗券があったにせよ、俺は行かない! あんな狭い人工惑星でクソッたれセレブ連中と暮らせるかって―の!」


 君嶋が兵士に訊く。

 「ほんの一時の感情で一生を決めて後悔しないのか?」


 「しませんよ。俺は君嶋指揮官と同じ考えですから」


 「……。お前」


 「ワクチン開発はどうなるかわからない。だけど、どんな結果が待ち受けてたにせよ」安岡も声を上げ、立ち上がった。「共に生きよう、荒廃した世界で!」


 その声に賛同した他の兵士らも大きく頷いた。

 「俺達は共に生きる!」


 君嶋は兵士達全員の顔を見る。肩を落す者、必死に生きようとする者、それぞれの想いを真摯に受け止め、ギュッと固く唇を結んだ―――








 会議室でのミーティングが終えようとしていた頃、医療室のベッドに横たわる凛が目を覚ました。ぼんやりと見える視界の先に、心配そうに自分の顔を覗く佐伯が見えた。


 霞がかった視界がと明白になるにつれ、痛覚も明白になる。凛は右腕に走る激痛に顔を歪め、歯を食いしばった。


 痛みを堪え、強気な台詞を口にする。

 「感染は待逃れたようだ。右腕を失った価値はある」


 「……。凛」

 (こんな時まで強がらなくてもいいのに)


 心配そうに見つめる佐伯の鼻を左手の人差し指で軽く突く。

 「そんな顔すんなよ」


 凛は背を起こし、点滴に目をやった。

 「こんなモノよりウォッカだ」


 突然点滴の針を抜き、ベッドから降り立つ凛。驚いた佐伯は凛の腹部に腕を回し、動きを封じた。

 「何考えてんだよ!」


 大声を上げ、抵抗する。

 「こんな傷何ともない! あたしは、あたしは、副指揮官なんだ! こんなところで寝てられるか! 離せよ! 酒でも飲めば治るよ、こんな痛み!」


 「泥酔しているから痛覚が鈍るんだ! 今アルコールを摂取すれば血管が膨張し、痛みが増すだけだ!」

 

 「あたしの夢は君嶋指揮官みたいに立派な指揮官になることだって言ったじゃんか! みんなが闘っているのに!」


 世界中の人達は様々な夢を見て希望を抱き、今を生きている。だが、凛を含め、その夢が叶うことはないのだ。佐伯は伝える覚悟を決めた。


 「凛、今から俺がする話をよく聞いて欲しい」


 「あたしはその手を離して欲しい」


 グイッと凛を固く抱きしめ、反抗するその口を塞ぐようにキスをした。

 「いいから聞けって」


 強引な佐伯のキスに冷静を取り戻す凛。

 「……。純一」


 佐伯は説明する。それは凛にとって酷な宣告なる。だからこそ、真剣な眼差しを向けた。

 「凛も知っての通り、ワクチン開発のリミットは一週間。もしその期間内にワクチンが仕上がらなければ、国の上層部や権力のある連中は殆どの市民を地球に置き去りにし、<ノア>へと移住する」


 身を震わせ、たずねる。

 「どういうこと?」


 佐伯は十年後に控えた<ノア>への移住や、自分達が置かれている状況などを事細かに説明した。そしてワクチン開発が成功する確率が低いという事も―――

 

 「<ノア>行きのスペースシャトルの搭乗者名簿に俺の名前も、凛の名前も載っている。

 だけど……

 俺は行かない。行けるわけがない。多くの人を死に追いやったウイルスの研究に携わってきたんだ。そんな俺がしゃあしゃあと……

 凛……君は<ノア>に行き、幸せになって欲しい……」

 言葉を詰まらせた。

 「愛しているからこそ、幸せになって欲しい」


 凛はポロポロと涙を零した。

 「あたしに対する想いはそんなもんだったのかよ。あたしは行かない。上戸も偉そうな連中も大嫌いだ。あたしは純一と一緒にいたい」


 真剣な凛の想い。<ノア>に行けば、確実に快適な生活がある。だがそれを拒み、自分と寄り添って生きて行く道を選択した凛を愛しく感じた。佐伯は、ありったけの愛を籠めて凛を抱きしめた。


 「右手が必要な時は俺が凛の右腕になる。俺が生きている限りずっと―――」

 

 凛はクスリと笑い、「あたしは両利き。純一の負担にはなったりしない」と意地っ張りな面を見せる。


 艶っぽい凛の唇に自分の唇をそっと押し当て、「たまには素直になれよ、意地張るなって」と言い返し、軽い冗談を言う。

 「自給自足の世の中、畑耕してジャガイモを作るんだ。茹で立てのジャガイモにキャンドルを立てたウエディングケーキなんてどう?」


 笑みを浮かべた。

 「それいいかもね」



 凛と佐伯は深く唇を重ね、永遠の誓いをした。この時から凛の夢は女指揮官になることから、佐伯と共に人生を歩み、佐伯の子を産むことへと変化していった―――

 



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