期待するのは、これが夫だからだ。

これが全く関係ない――例えば、職場の端と端に座っているような間柄だったら――その人がどんなマヌケでも気にならないものではないだろうか。
そんな他人だったら気にならないだろう「忘れっぽさ」を持つ夫との生活に疲れたマキ。
彼女の悩みはひどく『生々しい』。
日々、夫に苦戦させられている女なら(嫁に頭を抱えている男でもいいのだが)、きっとはっとさせられる。
そして、救われる気持ちも同時に味わえると思う。
お互いが夫婦だからこそ、このように考えて、寄り添えるのだと感じるのだけれど、いかがだろうか。

毎日の生活は続いていく、呼吸が止まらない限り。愛しさと悩みも失くらなないのだろう、生きている限り。

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