アリアンロッド２Eリプレイ・駒 桜花皇の即位

その九 激戦の王手

　結局、敵たちは良いとこなしで１順目（ラウンド）は終わってしまう。

源八：……すまん。皆、避けてくれ。

ソフィア：あっ（察し）、良いよ。良ければいいんだろっ！

源八：わしの攻撃は範囲*じゃ！

凪乃：選択ないのぉー！（一同笑）

ソフィア：まとめて喰らえ～って事だよ。

源八：細かい性格じゃないんでな、すまんな。

カヤツ：いやいやいやいや、びっくりしちゃったよ（笑）。

凪乃：まぁ、状況的には正しい選択だとＰＣは思ってる（笑）。

源八：ではいくぞい……所で、皆の魔法防御はいくらじゃ？

一同：弱気（爆笑）。

源八：では改めて、「バーストルビー」という名の花火の筒を敵陣へ向けて点火っ！

ソフィア：なんか砲筒がこっち向いてるけど気のせいか？

凪乃：ソフィアさん、避けてくださいっ！

源八：スマンッ（笑）。

ソフィア：お前、全然すまないとか思ってねーだろぅ（爆笑）。

　源八の花火筒から発射された火薬玉は見事に敵陣にて大輪の花を咲かせる。

源八：命中は４８じゃ。

カヤツ：よんじゅぅ、はちぃぃい？

ＧＭ：高いっ！

ソフィア：マジか、《ドッジムーブ》で……なんとか避けてみるかぁ。

ＧＭ：益荒男が《俺を庇え》を使って、モブを盾に！

源八：むっ、カバーリングできるのか。

ソフィア：あー、ダメだ。

カヤツ：うわぁ。

ソフィア：だって、後ろから攻撃されるとか思ってないからね、こいつ（笑）。

一同：だよね～（温かい目）。

源八：すまんっ*！

　結局、敵もろともソフィアは黒こげに。

ソフィア：うわー、なんとか生きてる！　「って、何なのよーっ！」

カヤツ：完全なコメディ調。

源八：でも、今のはＰＣ１力高いだろ、デフォルメキャラになる演出だよな。

ソフィア：お前っ！　誤魔化すなぁ！（笑）

ＧＭ：ふぅ、待機の方どうぞ。

ソフィア：なんか《アフターイメージ》するのに、煤塗れとか格好悪いんだけど（笑）。

カヤツ：大丈夫、大丈夫だよ。

ＧＭ：まぁ、煤を払いのけると同時に、姿が消えるとかだと良くない？

源八：おぉ～。

ソフィア：気を取り直して、《アフターイメージ》して、《モードバスター》で……どうするかな、《ゲイルスラッシュ》まで使うかなぁ。

　ここで暫く考えるパレットくんだったが……。

ソフィア：よし、この良く分からない怒りを全て、お前にぶつけてやる！（一同爆笑）

カヤツ：切れたー！？

源八：八つ当たりぃ！？

ソフィア：《ゲイルスラッシュ》込みで、みんなまとめて切り裂く！

　ソフィアの持つ短剣が一瞬のうちに長剣へと変形する。これが彼女の持つ、世界に一つだけの〝魔導剣ムーランルージュ〟だ。

ソフィア：まず一回目！　２５で攻撃。

ＧＭ：クリティカル！　益荒男がその剣を弾き返す！

一同：うわぁ、ＧＭひでぇ！

ソフィア：二回目！　

カヤツ：今度は高い！

ＧＭ：くっ、無理だ。返す二振り目を受けてしまった。

カヤツ：爆撃符で援護！

ソフィア：ありがとー、ダメージは１５３点だ！

ＧＭ：む、これは……だめだ落ちた。

　ソフィアの剣を受けた益荒男の顔に、余裕が生まれる。

　このまま剣を弾き飛ばし、そして次の一刀で切り裂く！

　そう核心した益荒男だったが、次の瞬間わが目を疑う。

　ソフィアは弾かれた刀を諸共せずに、流れるような動きで二度目の斬撃を放ったのだ！

　その赤い軌跡は、見事益荒男の体を断ち切る。

「まさか、この俺がぁぁぁああ！」

　戦いの中、一瞬でも油断した益荒男に勝利の女神は微笑まなかったのだ。

ソフィア：霞二段が決まってしまったな（笑）。

カヤツ：技名も有ったのぉ！

源八：霞二段（一段）。　

ソフィア：まぁ、二の太刀を当てる技なんだな。

源八：物は言いようだな。

ＧＭ：それで、とりあえずクライマックスは終わってエンディングへと進みますよ……あ、とどめ刺す？

カヤツ：刺さないよっぉ（一同笑）！

ソフィア：こいつどうする？

ＧＭ：咲耶は首を横に振って、「命を奪ってはいけません」と言う。

カヤツ：それにしても、にに様。何故、このような事を……訳を話してくだされ。

ＧＭ：すると、暫く逡巡した後、益荒男は「俺はこの国を守るために奴らと……」と、言いかけるが、途端に影からなにやら炎のような物がたち起こり、その身を焼き尽くす。

ソフィア：も、燃えた～！

ＧＭ：後には黒い羽のような燃えカスが漂うだけだ。

カヤツ：にに様！？　てかイケメン死んだ？

凪乃：あ～、無理に口割らせ*ようとするから～。

カヤツ：嘘、俺のせい？（笑）

ＧＭ：あぁ大丈夫。全然気にしなくてもいいよ、結局死ぬ予定だったから。

カヤツ：大丈夫じゃねー！　何か生きててハッピーエンド*にするとかじゃねぇーのか！

凪乃の夜暁：「ふぅ、後の始末は私にお任せください」って言って色々と事後処理はしてくれるはずだよ！

一同：夜暁さん便利～（笑）。

ＧＭ：あぁ、夜暁さんは今の影からの炎に見覚えがありますね。

凪乃の夜暁：む、今のは見覚えがありますねぇ……って、心の中で思います。

カヤツ：ここで目がうっすら開く！

源八：いや、まだだな。

カヤツ：えっ、まだかな。

凪乃：まだ開くときではない（一同爆笑）。

ＧＭ：はっはっは、本人居ないのにな。

戦闘終了

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■ＧＭのツッコミ

*わしの攻撃は範囲じゃ

　このゲーム、範囲（選択）でなければ味方諸共攻撃してしまいます。合掌。

*口を割らせ

　秘密を語ろうとすると、急に苦しみ出して死ぬ敵は多い。普段は秘密漏れまくりなのに、こういう時だけやけにシビアである。

*生きててハッピーエンド

　基本、死ぬＮＰＣは死ぬ。あと、俺が油断しても死ぬ。比較的、簡単に死ぬ。しかし、ＧＭはハッピーエンドを望んでいるんだよ？