ゲームセンターに青春も人生も(少しは)埋めた人に!

数多の時代、数多の場所でゲームセンターを巡ってきました。
半ば廃墟と化した元インベーダーハウス、恐喝や自転車盗が頻繁に起こる郊外の店、すべてが店長の私物のバーのような店、落書きノートが置いてあって常連になるのが嬉しかった店……

そんな店の中に本編の舞台「ウッディ」もあったかもしれない、そう感じさせる作品です。
主人公はすべてに漠然とした窮屈さや違和感を感じている中学生の「ぼく」、その前に現れたのは白衣の飄々とした青年。
ゲームを通じて、知識や技術のみならず「世界との付き合い方」まで伝えてくれる青年に向ける「ぼく」の憧れはなんとも美しい。

ゲーマーとしては作中のゲームに「これはアレだ!」「これはアレかコレ」と突っ込みながら読む楽しみもあります。

一気に読んでしまいましたが読後感も良く、お勧めできる作品です。

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