青白い月光の下、絵師と化け猫は出逢った。

江戸の闇に生きる化け猫と、腕は好いのだがどうも凄みに欠ける絵を描く絵師が、青白い月の夜に出逢った。

化け猫は、絵師に自分の姿絵を依頼し、それが描き終わるまで、不思議な自分の生い立ちを話す。

江戸の闇に生きる妖しと、それに気づいた絵師佐吉の物語り。