『女王陛下』

妾は首を刈らせるのが『宿命』……。


『アリス』の首を刈らせることも『宿命』…だったはず…。






『帽子屋』とは『恋仲』だった。


『帽子屋』を殺した『アリス』を処した。





最近の『帽子屋』は『アリス』の話ばかりだった。



…此れは妬み?嫉妬? いや、違う……。





━━自分が『帽子屋』を殺したかった。━━





違うと思いたいのに脳裏にはそればかり……。





━━『アリス』が欲しかった。━━





嗚呼、妾が憎かったのは……、『帽子屋』。


どんなカタチでも良いから『アリス』が欲しかった。





━━欲しかったのは『首』だけになった『アリス』?━━





違う!違う……はず……。

『アリス』……、もっと違う『何か』が妾たちに合った。



其れは何じゃ?














━━お姉さま……。━━





嗚呼……、アリス。


迎えに来てくれたのね……。







━━待たせてごめんなさい……。

さぁ、逝きましょう……?お姉さま……。━━

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