スモーキーフレーバーの効いた渋めの一杯を。

 いやあ、渋い。渋いねえ。

 ニューオリンズでストリートジャズを聴きながら、アメリカ生まれのバーボンをやりながら、よく知っているはずなのに名前も知らない誰かに語り聞かされているような。

 短い中にも丁寧に綴られた言葉が夢見心地の僕をあっという間に悪夢が待つ眠りの底へ叩き落としてくれる。

 そのシンガーの顔、誰が思い浮かんだ? なぜか、僕はピンクレディーの一人でしたよ。

その他のおすすめレビュー

鳥辺野九さんの他のおすすめレビュー505