第4話ご近所探検 後編

 休日の小学校は、子どもたちの元気な声は息を潜め、静まり返った校門が私たちを出迎えた。

「お休みだと静かですね」

「うん。でも、逆にこう、探検してるって感じがしていいかも」

「あ、わかります。なんだかワクワクします!」

 こうは言ったものの、この学校は私が入学したときから今に至るまで、まるでその構造に変化がない。

 しかし、それでつまらないと言ってしまうのは三流の言うことである。

 時が経つにつれて、この学校には多くの子どもたちが入学し、学び、旅立っていく。つまり、私が知らない幼女たちもたくさん居るということだ。

 さらに、今は千佳ちゃんも一緒に居る。それだけでどんな場所でも聖域へと変革するのである。

「さすがに校舎の中には入れないけど、ぐるっと一周はできるからとりあえず回ってみる?」

「はい。よろしくお願いします!」



 校門を抜け、まずは校庭へと抜ける。休日でもサッカーや野球のクラブが練習をしていることが多いのだが、今日はそのどちらもいないみたいで、校庭は静まり返っている。

「なんだか静かですね」

「うん。せっかくだしちょっと歩こうか」

 校庭に足を踏み入れる。私たち二人だけしかいないせいか、普段よりも校庭が広く感じる。

「前の学校と何か違う?」

「うーんと……そんなに違わないですね」

 案外どこの学校も似たようなものなのか。私はずっとこの街で育ってきたから

 他の小学校ってどんなものかわからないが。

「お、鉄棒かあ。私逆上がり苦手だったな。千佳ちゃんはできる?」

「はい。私も最初は全然できなかったんですけど。やってみましょうか?」

「おっ。いいね。見せてもらおうかな」

「はい! がんばります!」

 千佳ちゃんが気合に満ちた表情で鉄棒に手をかけて、勢いよく地面を蹴ると、千佳ちゃんの体がぐるんと一回転……

「!?」

 一瞬、僅かな時間であったが、見えてしまった。いや、見逃さなかった。

 穢れを一切含まない純白。それは神聖さをも感じさせる不可侵の聖域。

 数多の紳士、淑女が到達しえない、永遠の理想郷。

 そう、今日は千佳ちゃんはスカートを履いているのだ。そんな服装で思いっきり逆上がりなんてしたらこういうことになる。

「どうでしたか? ちゃんとできてましたか?」

「え!? あ、ああ! バッチリ! パーフェクト!」

 勢いで誤魔化す。私が見ていたのは千佳ちゃんの神聖乙女領域であったのだが。

「えへへ、いっぱい練習しましたから」

 少し誇らしげに微笑んだ千佳ちゃんは私の脳内千佳ちゃん記録集のレジェンドクラスに登録されたが、邪な気持ちで見ていた私はひどい罪悪感に苛まれるのであった。



「わあ、中庭があるんですね」

 校庭の次に私たちは校舎の中庭に来ていた。そこまで広くはないが、小さな池には鯉や亀、動物小屋には兎や鶏がいて、小さな動物園のようだ。

「うさぎさんかわいい……」

 千佳ちゃんは早速小屋の中の兎に目を奪われている。兎もいいけど、私はやっぱり千佳ちゃんの方がかわいいと思います。

「すごいですね。前の学校はこういうところ無かったので、嬉しいです」

「そうなんだ。千佳ちゃんって動物好きなの?」

「はい。特にうさぎさんとかねこさんかわいいですよね。もふもふしたいなあ」

 私は今すぐ千佳ちゃんをもふもふしたいんですが。このまま後ろからガバッといってしまいたいんですが!?

 それに私も動物は好きなので、兎を抱く千佳ちゃんを抱くっていうのも悪くないな。とはいえ、さすがに小屋の鍵を開けることはできないので、それは叶わないのだが。

 そうだ、今度千佳ちゃんを動物園にでも誘ってみよう。

「校舎の中には入れなかったけど、これで見れるところはぐるっと一周したね。どうだった?」

「はい。どんな学校なのかはわかったので、学校に行くのがもっと楽しみになりました」

「そっか。だったら良かったよ。よっし、次は近くの公園に行ってみようか」



 小学校のすぐ近くの公園に入ると、満開の桜がたくさん咲いている。今日はいい天気なだけあって、既にお花見をしているグループも多い。

「いっぱい人がいますね」

「この季節はいつもお花見に来る人でいっぱいだからね」

 というのも、この周辺のお花見スポットがここぐらいしかないからだろうが。

「綺麗ですね」

「うん。毎年見てるはずなんだけど、いつ見ても綺麗だって思えるんだよね」

 そんな日本の誇る桜の美しさを堪能していたところで、ぐうと、なんとも間抜けな音が私のお腹から鳴り響いた。

「琴葉お姉さんお腹空いたんですか?」

「あ、あはは。お恥ずかしい」

「そんなことないですよ。実は私もお腹空いちゃいました」

 私に恥ずかしい思いをさせまいというフォローまでできる千佳ちゃんは本当にできた子だ。私がこれくらいの歳のときではこうはいかなかっただろう。

「それじゃお花見がてらお昼にしようか。コンビニで何か買ってくるね。千佳ちゃんは何か食べたいものある?」

「あっ、待ってください」

 公園のすぐ近くにあるコンビニへ向かおうとしたところで、千佳ちゃんに呼びとめられた。

「あの、実は……お弁当作ってきたんです。……琴葉お姉さんに食べてほしくて」

 今、千佳ちゃんは何と言った? いや、分かり切っている。お弁当を作ってきたと言ったのだ。しかし、重要なのはそれ以上に、その後の言葉だ。

 私に食べてほしくて。そう千佳ちゃんは言ったのだ。胸に熱いものがこみ上げてくる。歓喜のあまり、涙が溢れそうだ。

 幼女の手料理を食べる。それはこの性癖を持つ者ならば、誰しもが夢見つつも、叶うことなど無かった、理想のシチュエーション。それを私は今経験できる立場に居るのだ。

 それはなんと素晴らしいことか。

 ああ――今ほどこの世に生まれてきたことに感謝したことはないぞ。お父さん、お母さん、ありがとう。

「琴葉お姉さん……?」

「よし。すぐにお弁当にしましょう」

 バスケと幼女ウォッチングで培った視野を最大限に発揮し、空いているスペースを探る。

「見つけた! あそこならいい感じに桜も見えそうだよ!」

「あっはい!」

 千佳ちゃんの手を引いて、見つけた場所へと早足で歩いて行く。どさくさにまぎれて千佳ちゃんの手をまた握ってやったぜ。

「千佳ちゃんレジャーシート持ってる?」

「はい。ばっちりです!」

 千佳ちゃんがリュックからシートを取り出して広げてくれる。

「なんかこういうピクニックみたいなの久しぶりだなあ」

「私もです。なんだかまたワクワクしてきました」

 シートに二人で並んで座る。こういうのもいいよなあ。千佳ちゃんみたいな子と二人でこういう穏やかな時間を過ごすというのは至福の時間だ。

「それじゃあ、お弁当出しますね」

「うん。楽しみだな」

 平静を装ってはいるものの、国宝レベルの価値がある千佳ちゃんの手作りのお弁当を前に内から湧き上がる喜びを抑えるので精いっぱいなのである。

「お口に合えばいいんですけど……」

 千佳ちゃんが控え目に差し出した弁当箱を受け取り、即座に蓋を開ける。

「おお……」

 唐揚げや玉子焼きといった王道のおかずにプチトマトやブロッコリーといった野菜もしっかり添えられている。実にスタンダードなお弁当だ。だが、それがいいのである。スタンダード、つまりは王道だ。

「いただきます」

 早速唐揚げからいただく。

 うん、美味い。味がよく染みております。

「どうですか?」

 千佳ちゃんは大学受験の合格発表の番号を探す学生のような面持ちで私の感想を待っている。

「うん。美味しいよ!」

「よかったです!……ふう」

 千佳ちゃんは一安心といった様子だ。まあ、こんな美少女の手料理が不味い訳がないのですが。

 しかし、千佳ちゃんの料理であるということを除いても普通に美味しい。玉子焼も絶妙な甘さだし。実に私好みの味付けだ。

「あ、もしかして朝に母さんと台所に居たのって……」

「はい。お弁当を作るのを手伝ってもらっていたんです」

 なるほど。母さんが手伝っていたのか。道理で私の好みにドストライクなわけだ。

 それにしてもやっぱりこうして美少女の手料理を実際に食べると感慨深いものがある。

 こんな経験をできたロリコンがこれまでの歴史上に何人存在しただろうか。仮に存在したとしても、決して多くはないだろう。そんな少数の勝ち組に私はなれたのだ。こうも舞い上がってしまうのはおかしくないだろう。

「ハッ……!」

 私は今とてつもないことに気がついてしまったのかもしれない。

 私は今、千佳ちゃんの手料理を食べている。それはつまり、千佳ちゃんが私の中に、私と一つになっているということでは!?

 やばい。そう考えると興奮してきた。

 神聖にして、不可侵の聖域である幼女と私が一つにだなんて……何ともいえない感情が湧きあがってくる。

「落ち着け私。これはそんなエロティックなイベントではないのだ……」

 千佳ちゃんが純粋な善意で作ってくれたお弁当に対してやましい感情を抱く私の煩悩まみれの思考を振り払うべく、自己暗示にも似たように自分に言い聞かせる。

「琴葉お姉さん? どうしたんですか? やっぱり、お口に合いませんでしたか……?」

「いやいやいやいや! そんなことあり得ないよ!」

「そ、そうですか……?」

 それこそ、この星の人間が全て幼女化することくらいありえないことだ。そうなったら私は歓喜のあまりショック死しそうなくらいには理想の世界だけどね。

「うん。毎日千佳ちゃんの料理が食べたいくらいだよ!」

 勢いで結構すごいことを言ってしまったような気がするが……千佳ちゃんに悲しい顔をしてほしくないし。

「そこまで言ってくれて、私すごく嬉しいです。お料理練習しててよかったぁ……」

 千佳ちゃんが小声で小さくガッツポーズをしたのを私は見逃しませんでしたとも。

 いやあ、今日は千佳ちゃんの脳内永久保存かわいいコレクションの収集が捗りますなあ。



「ごちそうさまでした。すっごくおいしかったよ」

「お口に合ったならよかったです。……よかったら、また私のお料理、食べてくれますか?」

「もちろん!」

 むしろ、私から土下座して頼みこみたいくらいだ。

「ふう、風が気持ちいいですね」

「うん、ちょうどいい暖かさで、春って感じだねえ」

 お弁当を食べ終えてから、しばらく二人で並んで座って桜を眺めながら、穏やかな時間を過ごす。こういうのが幸せっていうんだろうな。

「ふわあ……」

 いかん。食後ということに加えて、心地よい暖かさというのもあるが、昨日の徹夜がここで響いてきた。すごく眠い。このまま眠ってしまいそうだ。

 なんということだ。朝のコーヒーは効果が切れてしまったようだ。

「琴葉お姉さん眠いんですか?」

「ううん、全然、全然大丈夫……」

 強がって見ても体は正直で、瞼がどんどん落ちて来る。ダメだ。せっかく千佳ちゃんとこうやって出かけられたというのに、途中で眠るなんて重罪だ。

 でも、ダメだ。どんなに抗っても、これには勝てない。私の意識がどんどん沈んでいく。

 ああ――なんて、気持ちのいい陽気だろう。





 真っ黒な服を着た小さな子が一人うずくまって泣いている。真っ黒な服よりももっと明るい色の方があの子には似合うと思う。

 でも、おかしいな。私はあの子と話したこともないのに、あの子が泣いていると私もなぜだか悲しくなる。

 私はどうしてかわからないけれど、あの子に笑ってほしいと思う。まあ、泣いているよりはみんな笑っていた方がハッピーだし、別に知らない子に泣くよりも、笑っていてほしいと思うのはそれほどおかしいことではないのかもしれない。

 でも、どうしたらあの子は笑ってくれるかな?

 しばらく考えてもなにかいいアイディアは思い浮かばなかった。でも、何もしないでいるよりは、なにかした方がいい。そう思って、まずは声をかけよう。

 そうと決まれば行動あるのみだ。





「んあ……?」

「あ、おはようございます琴葉お姉さん」

 目を開けると、優しい表情で私を見下ろす、聖母のような眼差しの千佳ちゃんの顔が目に入った。

 しかし、なにか夢を見ていたような……って! 私寝てた!?

「ご、ごめん! 私寝ちゃってた!」

「気持ちよさそうな寝顔でした」

 くすっと千佳ちゃんに笑われてしまった。またも千佳ちゃんの前で恥ずかしい姿を晒してしまうとは……。

 だが、待てよ? もしや私は先ほどまで千佳ちゃんに膝枕してもらっていたのか? 

 まあ……そう考えれば悪くないかもしれない。とはいえ、私が千佳ちゃんを膝枕してあげたいのは変わらないのだが。

「本当にごめんね。千佳ちゃんのこと放って眠っちゃって……」

「いえ、琴葉お姉さんの寝顔を眺めているの楽しかったです」

 え、私そんな変な寝顔をしていたのか。いびきとかかいてないよね私?

「眠くなるのもわかります。暖かくて、風が気持ちよくて。私も、琴葉お姉さんが眠っている間、いっぱいあくびしちゃいました」

 えへへと、少し恥ずかしそうにはにかんだ。うん。揺るぐことのない天使の笑みである。

「こんなに穏やかな時間を過ごしたのってなんだか久しぶりな気がします。最近はお引っ越しとかお父さんの単身赴任の準備とかでずっとバタバタしてましたから」

「そっか。だったら……よかったかな」

「はい。それに、琴葉お姉さんを膝枕するの私好きですし」

 そんなこと言われたらまた甘えたくなってしまう……! だから私は甘やかしたい派なんだ! いや、甘やかされるのも素晴らしいことだって分かっているんだけど!

「昔から私って琴葉お姉さんには甘えてばかりでしたから」

 そう……だったっけ? おかしいなそんなおいしい思いをしていたら覚えているはずなんだけど。まだこの性癖に目覚めてなかった頃だからか?

 どうも昔の千佳ちゃんとのことがあまり思いだせない。単に数年前のことで忘れてしまっているだけだろうか。

「私、琴葉お姉さんにいっぱい助けてもらいましたから、今度は私が琴葉お姉さんの役に立ちたいんです。だから、私には遠慮せずになんでも言ってくださいね。私、がんばりますから」

 千佳ちゃんが我が家に居てくれるだけで私にとってはこの上ない喜びなんですが。

 それにしても本当に千佳ちゃんはいい子だなあ。きっと昔の私は大したことなんてしてないんだろうけど、それでも千佳ちゃんはこうも言ってくれるのだ。こんな子がお嫁にほしいと切実に願うばかりだ。

「別にそんなこと気にしなくたっていいんだよ。言ったでしょ。私たちは家族だって。だから、そういう風に気を遣うのはなしだよ」

「でも……」

「家族なんだからさ、千佳ちゃんが私を助けてくれるだけじゃなくって、私も頼ってほしいというか、甘えてほしいというか……上手く言えないけど、そういうこと」

 これはほぼ私の願望だが。

「家族……そう、ですよね。ごめんなさい」

「そ、そんな、謝ることなんてないよ!」

「それじゃあ、私もちょっとだけ、琴葉お姉さんに甘えさせてもらっていいですか……?」

 そう言って千佳ちゃんは私に身を寄せる。ふわりと千佳ちゃんの髪からいい匂いが漂ってきた。

「ふおぉ……」

 千佳ちゃんに身を委ねられ、私が千佳ちゃんを抱きかかえるような形になる。

 華奢な千佳ちゃんの体は少し力を入れただけで壊れてしまいそうで、身を委ねられている私としては緊張してしまう。心臓バクバクです。といっても、緊張よりかはこんな美少女に甘えられているということに興奮している方が強いのかもしれないが。

 そう。これだよ。こういうシチュエーションを待っていたんだよ私は。もう死んでもいいと思えるほどの幸福感に包まれている。ああ、千佳ちゃんを一生守ってあげたいなあ。

 周りはまだお花見客の人たちの賑やかな声がたくさん聞こえるはずなのに、それが一切気にならない。ここにはいっぱい人が居るはずなのに、世界に私と千佳ちゃんの二人だけになったかのような感覚にもなる。

 それからどれくらい時間が経ったか分からない。何時間もこうしていたかもしれないし、たった数秒だけの僅かな時間にも感じる奇妙な、それでいて、心地よい時間が流れていく。

「……ありがとうございます。ちょっと恥ずかしいです。私、もう5年生なのに」

 千佳ちゃんが私の体から身を離した。ああ、千佳ちゃんの温もりが離れていく。名残惜しい。

「そんなことないよ、私だって千佳ちゃんくらいの頃は、千佳ちゃんみたいにしっかりしてなかったし」

 私が小5の頃なんてひたすら遊んでるだけの子どもだったしなあ。どう育ったらこんなしっかりした子になるんだろうか。

 やはり親の影響だろうか。我が家はお父さんもお母さんも結構テキトーな性格だし。


 

 あまり遅くならないうちに公園を後にして我が家への帰路に就く。千佳ちゃんからのリクエストで手を繋いでおります。こればっかりは何度経験しても言える、幸せです。

「今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました」

「私も千佳ちゃんとお出かけできて楽しかったよ」

 そんなに大きなショッピングモールとか遊園地みたいな娯楽施設じゃないし、千佳ちゃんが退屈しないか不安だったが、満足してもらえたみたいでよかった。

「また一緒にこうやって出かけようよ」

「いいんですか?」

「もちろん。一緒に出かけるだけじゃなくって、これからいっぱいいろんなことしようよ」

「はい! すごく、すごく楽しみです!」

 いつまで千佳ちゃんが家に居てくれるのかはわからないけれど、これから千佳ちゃんとの思い出をいっぱい作ろう。

 千佳ちゃんが家に来てくれてよかったと思ってくれるように、そして、千佳ちゃんのかわいい姿をたくさん堪能するのだ。

 半分……いや、6割くらいかな? 私の野望を胸に抱いて、今は千佳ちゃんと手を繋いで一緒に歩ける幸せを噛みしめながら、帰り道を楽しんだ。






 


 

 

 

 



 

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