生々しさはあるけど生臭くなく、繊細で、するすると読めました。そして最後人間の主人公がとる行動には、やるせなさを感じつつ、少しかっこいいとも思ってしまいました。
音楽とミステリとSFが好き。にわか作曲家・アカペラ編曲家。 浅学非才の若造です。精進します。 Twitter: @Ben_Li_Novel
負け惜しみではなく、この展開は分かっていた。それでも読み進めて、それから浮上するように、物語を巻き戻すように上へとスクロールしたのは、その展開が読めた違和感がどこから来るのか分からなかったから。…続きを読む
高橋留美子先生のコミックス「人魚の森」で感じるようなネットリ感が漂います。ホラー系じゃないです。魚類や両生類の体表に浮かぶ不快なネットリ感じゃなくて、何と表現すれば良いんだろう?もう胎児の頃は憶えて…続きを読む
ひっそりと、そして物寂しい海を泳いでいるような、美しい小説でした。繊細でしっとりとした女性の描写が素晴らしかったです。
海に殺された情念がぽとりぽとりと水滴を落とし、主人公を巻き込み交差していく。人魚という比喩を超えた表現力が素晴らしく、短編ならではの引き手が強い。それなのに、つかみどころのない美しい作風はこの作…続きを読む
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