第22話 果たしてレビューとはなんなのか


 2016年3月29日1時31分。深夜0時に帰宅。仕事が貯まりすぎてて、かつトラブル満載の1日であった。そして、どうにもならないので全部放り出して、逃げてきた。あとは、優秀な後輩が頑張ればいい。

 なんせ、明日は大阪に出張だ。お土産の1つでも買ってやる、許せ。

 最初はお風呂入って寝ようと思い、横になった。しかし、今日は興奮していて、しかも風呂でのぼせ眼が冴えてきたので書く。なぜ興奮しているかと言うと、素敵なレビュー、そして評価を貰えたからだ。


 午後の時点で、レビュー新着機能の実装は無かった。恐らく、31日ぐらいじゃないかと予想し、また運営に批判の1つでも吐いてやろうと実弾(新話)を投下。

 それから、数時間、決して私に非は無いトラブルに巻き込まれ休憩時間までトイレにも行けなかった。そして、休憩時間。鳴り止まぬ電話の電源を消し、トイレへ直行。携帯の画面を凝視し、ヨムヨムHPを確認するとレビュー新着機能が入っていた。この時点で上がったPVは1。

 う……運営め、謀りやがったな。そう思った。これは、罠だ。レビュー新着すなわち、レビュー新着しか読まれないという事じゃないか。あの銃弾雨林の戦場の中、いったい私は何のためにランキングを駆け上がって来たというのか。仮にもランキングは12位だ。某裏ランキングではコンテスト5位だった。それが4時間たってPV1て……どうかしてるぜ! そう思った。

 いいだろう、ヨムヨム運営よ。私を完全に怒らせてしまったな。面白い、例えこの身が果て砕けようとも、ナルナル万歳、異世界万歳と連呼しながら逝ってやるさ。そんな事を考えながら仕事をしていた。

 そして、20時になり1度トイレに向かった。もはや、新着によるPVはあまり期待できないがやるしかない。そう思って画面を覗いた。


 レビューが入っていた。


 しかも、私には思いつかないほど心温まるレビューだ。真摯で優しい言葉ってやつはなんて人の心に届くのだろう。なんて人の心を癒すのだろう。そう思った。ここまで頑張ってきたのは、このためでもうここで終わってもいいとすら思った。

 そして30分後、やっぱりそれはそれ。べーつーばーら、と思い直した。まあ、それだけ嬉しかったという事だ。PVもやはり増えていた。彼女の言葉は、20人以上の心を捉え2人の勇者をも呼び込んだ。そうして、結果3人の方が評価してくださる運びとなった。

 ヨムヨム運営様、素敵な機能ありがとうございます。さすがは大手。文句なしでございます、と私の十八番である壮絶な掌返しをしてしまった。


 そうして、家に帰宅しても興奮して眠れず今キーボードをたたいている運びだ。やっぱり、レビューはいい。家に帰って皆さんのレビューを何度見てもニヤニヤしてしまう。たまに「これは気持ち悪い」と書かれたレビューが出てきて思わず目を背けるが、基本的には嬉しく見ている。


 明日は出張でほとんど電車と新幹線なので、今日の執筆さえ進めば少し読んで書こうかと思った。私は50以上ものレビューを書いているが、それでも足りない。まだ、書いてくださっている人たちには何のお礼もできていないのだから。

 そんな中、自分がどのようなレビューを書いてきたか少し気になった。おもむろに、自分のレビューページを見返した。


 あるレビューその①「この後滅茶苦茶セ……転移した」


 あるレビューその②「おじいちゃんはパンツを覗いている可能性がある! 」


 ……なんなんだ、私っていったいなんなんだろう。彼女のくれた誠実なレビューに比べて、なんて下品でスケベなレビューなんだろう。そして、全く意味がわからない。何が言いたいんだこの文字共は。

 そして少し前の文章を読んできた。どうしようもないクズだ私は。


 あるレビューその①の話は、確か憑依モノだった。転生していろいろな物質に生まれ変わるという斬新な話で「この後、滅茶苦茶転移した」そのフレーズがあまりにも面白くて、載せた。


 あるレビューその②の理由はもっと酷い。確か3人の美少女がいて、その1人の子が超極貧で自動販売機の下の小銭を捜すというくだりがあった。それを不憫に思った老人が彼女に飴をあげるという心温まりながらも切ない話があった。

 しかし、なぜかその時に私の変なスイッチが入った。果たしてこの老人はその少女を不憫に思い、彼女に飴をあげたのだろうか。実は、その美少女のパンツを覗いてその報酬で飴をあげただけじゃないのか。そんな事を考えた。作者が別に気にもしないこの話を、私は30分ほど考え結局、それが気になりすぎてついには物語の読破を諦め、レビューのページへと走った。

 終いには『ごめんなさい、それが気になって最後まで読めませんでした』と下種すぎる謝罪をレビューに入れた。「全然気にしないでください」と後にツイッターでツイートしてくれたが、何とも複雑な苦笑いであったと思う。そして、これが唯一最後まで読めなかった物語だ。すまんとしか、言いようがない。注意事項に全部楽しく読んだと書いたが、これは唯一の例外でした。

 未だ削除せずに残してくれているのは、作者が許してくれていると判断したのでいっそのこと、話してしまう。まあ、色々な人がいるから許してほしいという話だ。


 特に見返さなくても、その話をある程度覚えているのは、やはりその話が面白いからだろう。その①の話も語ろうと思えばいくらでも語れそうだ。まあ、中にはもちろんハマらない話もあったが、一期一会だと思って全部読んで書いた。

 あと、血反吐を10回ぐらい吐くほど文字を書かなければならないので、機会が許すならば他のレビューの書いた理由も書こう。みんな、それぞれ思い出深いレビューばかりだった。


 そんな事を書いているとすでに3時近い。今日はランキングも期待できる。ワクワクが止まらないのだが明日も早いのでここまでにする。


 あっ、私のレビューは何でもいいです! 批判でも、文句でも、褒めて頂いても、褒めて頂いても。だから、ください。ぜひ、くださいまし。今更、奥ゆかしさ出したって「こ、こんだけ滅茶苦茶しといて嘘つけ―!?」って感じでしょ。だから、いっそのことハッキリ言います。『同情したらならレビューくれ』と言ったところだろうか……すまぬ、まだくだらぬ事を口走った。

 お前、近況ノートで真野ミキさん使って「レビューなし、評価無しでもいいよ」って言ってたじゃないかって? すまぬ、戦況が変わったのだ。理解してくれ。もちろん、評価だけでも嬉しいし、読んでくれただけも嬉しい。

 それに、例えば1話目の投稿で「1話だけ読んだら絶対にレビュー下さいブー」とか言ってたら、その作品は殺していいと思う。しかし、すでに物語も中盤。1話から読んでくれているのなら、すでにあなた様は私の話「好き」か「嫌い」かのどっちかだよ。という話。もちろん、この話から見た人やレビューが苦手な方々も山ほどいるので、その人たちは全然いいです。

 ただ、物語も中盤。そろそろ山場の1つも作りたいところだと手前勝手な事を書きながら、今回は終わりとさせて頂きます。


 最後の話が長すぎたが、懲りずに読んで貰えたら嬉しいです!

 


 

 

 


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