天誅

「天誅」

一筆、そう書かれている紙が屍の上に置き去りにされていた。

天に変わって誅罰を下す、故に天誅。

この幕末という時代は、こういった天誅騒ぎがよく起こっていたものである。今で言うテロと同義なものであろう。彼らは暴力によることで日本を変えようとしていたのだ。

この天誅の餌食となった者の大体は開国に賛同する者、幕府側に味方する者、または彼らの意にそぐわない者たちであった。若干、見境が無いと言われればその通りなのかもしれないし、見方によれば私刑同然と言われても仕方がないことでもある。

しかし彼らは彼らで、それが正しいことだとして行ってきたのであろう。

人は誰しも、正しさの元に動くものである。それが、あまりに盲目的であったとしても。

だが、ここに正しさとは縁遠い、一人の男が現れる。


「気に入らん、天に代わって、つーところが特にのぉ」


御坂正一は天誅と大きく書かれた紙をぐしゃりと潰しながら、気に食わなさそうに吐き捨てる。そして一応程度に屍に手を合わせ、現場の検分をし始めた。

天誅と表して生まれた屍は、やたらめったらに斬られており、見るも無残な様相だった。死体を見慣れている正一からすればよくあることと思えるが、一般の人間からしたら、嘔吐の一つや二つ吐いてもおかしくはない。

見た所下手人の剣の腕はそこまで達者ではなさそうだが、それにしては過剰な傷が目立っていた。恐怖に駆られて何度も斬りつけたか、普通ならそう考える方が自然であった。

しかし、この場合は違う。


「しかしまあ、こんな殺し方でもう七人と聞くが、そりゃわりゃも駆り出されると言うわけか」


正一は呆れながらシャボン玉を吹く。

今回の正一の仕事の案件は、連続天誅事件だった。普段なら暗殺を主とする隠密の正一がする仕事でもないのだが、今回の場合は事情が違った。

このようなあまりにも派手な屍と同じようなものが、この二ヶ月に渡り連続して出てきている。しかも、範囲も限定されているのに関わらず、呻き声や、断末魔くらい聞こえてもいいものの、誰一人そんなものを見ても聞いてもいないと言うのだ。

なんとも奇妙な話である。

そんな奇妙な話だからこそ、駆り出されたのだろう。


「まあ、そのおかげで俺たちの面子は丸潰れというわけだがな」


正一の後ろで不満げな溜息をつく男が一人。正一よりも一回り長身で、眼光が鋭く光っている。

京都見廻組与頭、佐々木只三郎である。

元々この事件の案件は、京都見廻組が受け持っていた仕事であった。それをどこぞの隠密にとられたとあれば、こう不満げなのも無理なからぬ話である。さらにこの佐々木という男はそれなりの家柄出身である故、なかなかに誇り高い。だからこそ、余計に目の前の小柄ののんきズラが気に食わなかった。

「俺でも未だに解決できない事件だ。貴様に解決できるのか?」

挑発気味に言葉を投げるが、正一から言葉が返ってくることはなかった。正一は未だにその屍の検分に夢中になっている。

「……とことん俺の神経に障る奴だな」

反吐を吐くようにして呟いたが、やはりその言葉も正一の耳には入っていないようである。佐々木はこれ以上何を言っても仕方ないと判断したのか、正一の検分をなんとなしに見物するのみであった。



さてはて、検分は済んだものの手がかりという手がかりを掴めたわけではない。

「あんな死体一つ調べたところですべてわかるというわけじゃない。貴様は一体どうやって下手人を殺る気だ?」

「さあの」

「ふん、貴様とて何も考えられてはいないのだな」

相変わらず皮肉たっぷりの物言いの佐々木であるが、正一はそれと流してシャボン玉を吹く。

しかし、佐々木の言うとおりである。実際のところなんの手立ても打てないというのが正一の現状であった。

死体をいくら検分したところで誰がどう、どのような心理で殺したかくらいしかわからない。それだけでは下手人確保までは程遠い。

結局のところ、霧の中を手探りで進むように行くしかなかった。

「天下の隠密御坂正一でも、この案件を放り投げるか?」

「んがぁ?」

その言葉にほんの少し顔をしかめた正一を、くくと佐々木は嘲笑ってみせる。

文句の一つ言ってやろうかと思ったがそれも面倒か、と正一は溜息のこもるシャボン玉を一つ浮かべる。

「……まあ、サボれるんならサボりたいが、最近同僚が色々とうるさいからの、最後までやったるがな」

つい最近仕事をサボりすぎて大目玉を食らった正一である、流石に反省したのだろう今回はいたって始めから真面目であった。めんどくさいという言葉も、まだ一度も使ってはいない。

「ふん、そいつは結構なことで。しかし、そうは言っても何も見えていないのは明らかだぞ?」

「そうなんじゃよなあ」

そう、佐々木の言うとおり、この事件で明らかになっていることはあまりにも少ない。せいぜい天誅の起きた範囲と屍の有様くらいだ。

「まあ範囲が分かっているなら、張り込んでみるのも一興かもしれぬがな」

「だが、そこでまた起きるとは限らないんじゃないか。奴らも流石に捜査が厳しくなり始めると察すると、場所を変えたりするかもしれんぞ」

「……いんや、どうじゃろな」

ほんの少し考えた後に、正一はポツリと言葉をこぼす。

「どういう意味だ?」

「そもそも、変えるならおんしらが捜査をした時点で変えるはずじゃろう。新撰組に並ぶ、おんしら見廻組が捜査をした時点でな」

「ふん、あんな奴らと一緒にするな。俺たちはあんな下衆な奴らとは違う」

その言葉に佐々木は少々憤慨気味であった。元から彼ら見廻組は新撰組のことを心良くは思っていない。向こうは出が農民であるのに対し、こちらはれっきとした武士。さらにはあちらは少々野蛮な行為が一時期あったのである(大体が初代局長芹沢鴨によるところだが)。一緒に見られたくないのは当然であった。

しかし、それはそれとして、確かに正一の言うことは妙をついていた。

同様の天誅事件は今回で七件目。京都見廻組が捜査したのは、三件目以降。しかし、それでもその後四件は、同様の範囲で起こっている。


まるで、いつまでたっても捕まえられない姿を嘲笑するかのように。


「……そう考えると、腑が煮えくりかえりそうだな」

くくと笑いをこぼすが、そのこめかみにはうすらと青筋が流れている。誇りが高いこの男のことだ、それも無理あるまい。

「まあ、そんな怒るなや。とりあえず、やはり張り込みが一番じゃないかの」

「張り込みか……まあ、貴様の好きにするがいいさ。俺にはもうこの事件を捜査する権限は無いのだからな」

どことなく無念さが滲み出る声で彼は言う。

それもそのはずだ。結局最後までこの事件を捜査しきれなかったのだ。ただ、彼は京都見廻組の与頭、言うなれば隊長格である。一つの事件だけを集中的に捜査するわけにもいかなかったのだろう。

それを佐々木は重々承知していた。

「……こんなことを貴様に言いたくはない、があえて言おうか」

一つ間を置いて、佐々木は言う。


「……後は任せた」


佐々木の悲痛にも似た言葉に対し、正一はただ一言、淡々と答える。


「任された」




正一は早速今回の天誅事件の起こった範囲の張り込みを始めた。護衛には厄を付けているが、やはりというか相変わらず姿を見せようとはしない。今もなお、正一にはどこにいるかわかっていなかった。

「たまには姿を見せて仕事をしたらどうじゃけ」

「姿を見せないからこそ、できる仕事もあるので」

声だけはどこからか聞こえる同僚の頑なな態度に、辟易として肩をすくませる。ただ、これだけ一貫していると、逆にどこか頼もしいところもあった。

「ま、勝手にせい」

厄からの返しはなかった。沈黙がそこにあるだけであった。

とりあえず正一は向こうから仲間だと思われるような意図から、浪人風情な格好をしている。その格好が結構な様になっており、一歩間違えたら新撰組に勘違いで狩られるかもしれないほどだった。

「まあ、わりゃは狩られるつもりは一切ないんじゃがな」

あくび一つかますという緊張感の無さで、正一は危険地帯であるそこに足を踏み入れている。

風はどこにもなく、虫すらも鳴かない静かな夜だ。ただ、不穏な影がどこか纏わりついているのか、決して平和だとは言えなかった。

ここで人が何人も殺されているのだ、当然といえば当然のことだ。

正一はそんな夜道をあたりを見回しながら歩いて行く。張り込みというよりかは、見回りと言ってもよかった。

「見回りは奴らの役目のはずなんじゃがなあ」

脳裏に浮かぶのは正一に後を任せた、皮肉げな笑みを浮かべるあの男。

正直なところ、正一はあの男を好まなかった。誇り高く、それでいて皮肉屋で、何より嫌なやつ。それだけで正一の好まぬ要素が揃いに揃っていた。向こうも当然ながら、正一を嫌っている。それはもう態度に出るほどに。

「つい任されたとは言ったが、あんな奴の頼みなんて任されたくはなかったのお」

色々と台無しな気もしないでもない言葉を吐きながら、正一はさらにつきすすんでいく。


その、彼を見つめる視線には気づかずに。




さて、夜もだいぶ更けてきた。

夜通し歩いているからか、疲労も着実に重なりつつある。さらに、敵が現れた時に対応するために、ある程度の緊張を残しておかないといけないというのも、この疲労の原因の一つとなっていた。

正一はそれでも歩きながら張り込み、もとい見回りを続けていたが、眠気がほんの少し頭を出してきていた。片手間に吹かしていたシャボン玉もいつしか切れてしまい、疲労は余計に彼の背中にのしかかる。

まあ、一日目で出たらそれこそ奇跡じゃろ。

なんて思っていた正一である、今日はもう引き上げて、明日にでもまた繰り出そうかと考え始めつつあった、その時だった。


「主!」


どこからともなく現れた厄が、突如正一を突き飛ばす。正一はわけもわからないまま、路上の壁に体を叩きつけられる。

突然の出来事に理解が追いついていなかった。


「い、一体何じゃけ厄……?」


内臓を震わす衝撃に耐えながら厄の方に目をやると、そこには力なく横たわっている厄がいた。息はまだあるようだが、なぜか指一本とて動かせる様子ではなさそうであった。

「厄、おい厄。おんしらしくないのぉ、しっかりせい」

何度も声をかけてみるが、厄はこちらに目を向けるだけで、やはり体は思うように動かないらしい。

正一は舌打ちをしつつ、刀に手をかけ厄の元へ向かおうとする。

その刹那、何かが空を切る音が正一をめがけて迫り来る。それに気づいたのか、咄嗟に身を翻す、が一瞬遅かった。右足にほんの少し何かをかすめたのを感じる。それでも正一は体勢を立て直し刀を抜いてみせる。

だが、先ほど何かを掠めた足の感覚はどこか鈍くなり、立つこともままならなくそして膝をつく。


「ふん、なるほど。新しく僕を探る幕府の犬が出てきたから挨拶がわりにと思ったが、足だけか。もう一発くらい用意しておくべきだったか、な?」


憎らしげに呟く声ともに、宵闇から一人の男が現れた。髪は手入れをしてないのかみだりに伸び、その目には純然たる殺意が宿されている。

手には刀を持ち合わせ、もう一方には笛のような竹筒を持っている。


「そうか……、吹き矢かいな」


正一はその竹筒で理解した。

きっと、眼前の男は正一達の気づかないところから吹き矢で狙撃したのだろう。吹き矢自体の殺傷能力は低い。だが、その吹き矢に毒を塗ってあったとしたら、厄が未だに横たわりこの足が全くいうことを聞かないのにも納得がいく。

「ああそうだ。昔から僕はこの遊びが好きでね。まさか、これが、世のために役立つとは思いもしなかったが、ね。まあ、これから罰を下される幕府の犬には関係あるまい。見廻組ならまだしも、どこぞの得体の知れない犬なら、僕にも狩れるさ」

男は吹き矢を懐にしまい、そしてすらりと手に持った刀を掲げてみせる。白刃がよくよく月明かりに照らされ、一種の輝きを見せていた。


「天誅!」


その刃は大きく弧を描いて正一の顔面を狙う。だがあまりにも単調、大雑把な動きはたとえ足の動かない正一でも簡単に受け流すくらいのことはできる。刃はあらぬ方向へと流れ、地に落ちる。

「んん……難しいものだな……」

苦虫を潰したかのように顔をしかめるが、男は気を取り直すかのように首を振り、もう一度大きく振りかぶる。

「今度こそ、死ねっ!」

相も変わらず隙だらけな振り下ろしは、またもや正一に受け流され、今度は返しに向こうの刃が男にめがけて放たれる。だが、正一も正一で感覚のままならない足では踏ん張りが利かず、切っ先が男の着物を掠めるにとどまった。

「ちいっ、掠めただけっつーのに全然動かんな……」

「そりゃあ、結構強めの毒が塗ってあるからな。それでも効果は一日持たないがな……。だが、貴様のような悪を断罪するにはちょうどいいだろうよ」

まるで自らが正義の味方だと、そんな風に言いたげである。それは、正一の気に食わない物言いの一つでもあった。

しかし、この戦闘で、あまりに無残な死体の説明はついた。

この目の前の男は剣術を知らない。知らないからこそ、剣の扱いがあんな風に大雑把なのだ。あれでは、殺せるものも殺せやしない。

だが彼の場合は毒塗りの吹き矢を使って相手の動きを封じ、それからあの雑な剣で相手を殺すのだ。過剰な傷の多さは、こういうところからきていたのだろう。

呻き声や、断末魔が聞こえないというのも、あの毒のせいでそんなもの出す気力もないのだろう。現に、厄はあれから一言すら口を利かない。

さて、事件の真相を掴んだところで、この状況が打開できるとは限らない。相手の剣術は素人以下であるが、正一の右足は完全に動かなくなっている。もはや血が流れているのかすらもわかりはしない。

「こんな奴を斬るのに苦労する羽目になるとは、わりゃながら情けないのお」

自嘲しながら、正一は刀を向ける。切っ先は、かの男の喉元を一線につくようだ。

「ふん、まあいい、すぐに貴様のは世のために、人のために、ここで天誅をくだされるのだからな」

ちゃきっと彼もまた刃を煌めかす。薄ら笑いを浮かべ、ひたり、ひたりと正一との間合いを詰めていく。そしてその足を止めたそこは、どちらの刃も届くであろう一線だった。

そして、二人は顔を見合わせる。


「……やはり気に食わんのお」


その物言いは、まるで反吐を吐き出すかのようだった。


「死ぬ前の戯言か?」

「戯言っつーか、独り言じゃな」


うん、なんつうかやっぱり気に入らん、と正一はもう一度吐く。


「おんしのように、天誅などと掲げて人を斬りまくるやつは、。天に代わって、じゃと? ふん、天なんざ、何も望んじゃおるまいよ」

「ほざけ、貴様のような幕府に繋がれた犬が何を言うか!」

「どうじゃろな。わりゃにとっちゃ、おんしらの方が犬じゃろうよ。正義というわけのわからんもんにつながれた犬が」

「な……⁈」


「おんしらはただ己を正しいとしたいがために、そんな名ばかりなもんを借りてるくだらん犬でしかないがよ」


ふん、と鼻で笑い飛ばすその時には、怒りに駆られた男の剣が振り下ろされていた。が、感情に乗せられた剣はあまりに真っ直ぐすぎた。

ただただ真っ直ぐ、憤怒が彼を撃つ。


「じゃから、気に食わん」


二度あることは三度ある。そして三度目の正直。

刀は再三あらぬ方向へと墜ち、そして男の眉間には鉄の棒が貫いていた。正一お得意の、棒手裏剣である。

「あ、が……⁈」

男は理解できていないであろう、今の自らの状態を。刹那にして死の一線に立った現状を。

だが膝をつきはしても未だに斃れず、その剣を、己が正義を振り上げるのは、流石といったところか。

「お……れは、よを……かえる……た、めに……」

血眼を正一に向け、その正義を四度振り下ろそうとするが、もはや彼にはそれすらできない。掲げたまま、行使することはできやしない。


「おんしのような犬に、世を変えられてたまるかい」


とどめと言わんばかりに、正一の刃が男の心の臓をひと刺しにする。血が白人を滴って、糸のように流れ、落ちる。

正義を掲げ天に代わって罰を下し続けた人間は、正義すら掲げず己がために生きる刀の錆になり、そして死んだ。


「……こんな犬に手を合わせる気は起きんの」


ぽつりと、男は呟いた。



「というのが、顛末じゃ」

その夜にあったことを報告書にまとめて提出がてら、正一は佐々木に事の顛末を語った。正直語る必要はないかと思ってはいたが、何せ「任された」のである。


「ふん、今回は油断したな、貴様。俺ならそんなもの喰らわずとも一太刀に切っていたよ」


だが、この言葉が返ってくるとなれば、己が判断を本気で誤ったのではないかと正一が思うのも無理からぬ話であった。

「しかし、まさか相手の動きを封じてから嬲り殺しか。下衆な男だったな」

「まあ、かの男は自らを下衆とは思っていなかったようじゃけどな」

脳裏に浮かぶあの男と、男が語ったその言葉。まさに自らが正義であり、その正義は正しいと思い込んでいるものだった。

だからこその、「天誅」。

「実際、その男に限らず、奴らはみんなそうだろうよ。奴らには奴らの正義があり、それが正しいとして、剣を振るい、人を殺す。……この俺だって、正義くらいは持っている」

佐々木は己が手を見つめながら呟いた。その手もまた、正義という名の血に汚れている。

「……わりゃは、そんな正義などわけのならんもんに、つながれたくはないの」

「つながれたくはない、か。確かに、そうだな。貴様はそもそも正義も何も持っていまい。そういうところが、俺は気に食わないがな」

「わりゃだって、おんしがそんな正義を掲げるのは気に食わん」

「ふん、そうかい」

「ああ、そうじゃ」

顔をしかめて正一は立ち上がる。もはや用は済んだ、長居は無用と言わんばかりに。


「では貴様は、何を持って人を斬る?」


そんな正一に、佐々木の眼光が真っ直ぐに突き刺さる。それに、一切の容赦はない。

「正義も何もないなら、貴様は何を持って人を斬る? 何も持たないなら、貴様はあの天誅以下の男だぞ?」

嘲笑うか、それとも侮蔑するか、どちらにしろ皮肉げな笑みを浮かべて佐々木は言う。

けれど、正一は意にも返さない。


「そんなん、決まっとるがな」


そして、おもむろに懐から「それ」を取り出す。正一が死んでも身から離さないであろう、「それ」だ。


「……シャボン玉かよ」

「んが」


呆れる佐々木を尻目に、今日も今日とてシャボン玉を吹き荒らす。


「生きてシャボンを吹きたいから、立ち塞がる奴を斬るだけじゃ。それの何が悪いがよ」


この男に正義も何もあったもんじゃない。

ただそれが、御坂正一という人間だった。

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