パイナップルティー

たから

第1話

優音はパイナップルフェスティバルが開催されるという知らせを受け取ってからというもの夜も寝れぬ日々を過ごしていた。知らせが来たときは、飛び跳ねて喜んだ。15年に一度開催されるという貴重なお祭りだ。絶対に行きたい。開催地は、東京。運よく日本なのだ。これは行くしかない。

「母さん。パイナップルフェスティバルが東京で開催されるみたいなんだけど行ってもいい?」

「いいよ」

即答で答えてきた。ダメと言ったところで、パイナップルティー好きの優音は食い下がらない。

「で、開催されるのが2日後の土曜日なんだよね」

「明後日じゃん。東京だから、北海道からは結構時間がかかるよ」

「うん、知ってる。ちゃんと調べたから。明日学校の創立記念日で休みだから明日出発する」

「分かった。ちゃんと今日中に用意しときな」

「はい」

母さんの了承は得た。これでパイナップルフェスティバルに行ける。

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