我が家の太郎丸、中学受験へキックオフ!

そうすけ(村上宗介)

第1話 我が家に中学受験がやってきた…

ある年の秋。日本中に熱狂と、世界に衝撃が起こった。前代未聞、日本ラグビー代表が南アフリカ代表を打ち破ったのだ。それから遅れること一か月。わが家にも衝撃の事件が起こった。



いつもの様に、時計を見ながら、外で小学生たちがわぁわぁと遊びながら帰ってくるのを待つ。そして息子の春樹が帰ってくる足音に耳をそばだてながら、おやつの用意をしていた。

「ただいまーっ!」

勢いよくドアを開けて、スニーカーをふっとばしながらドタドタとリビングに入って来た。

「おかえりなさい。…あら、今日はひとり?」

「そう。」

この地区は新興住宅地として開発されたため、共働き世帯も多い。そのため子供同士で勝手に遊ぶ約束を取り付けて来ることも多かった。誰が来てもいいように、いつも多めにお菓子類と麦茶は用意している。なのに今日は珍しく、ひとりで帰ってきて、そしてランドセルをひっくり返していた。

「ねぇ母さん、話があるんだけど。」

お茶を淹れる手を止めて、春樹の方を見ると、手に何やらパンフレットを持っていた。

「どうしたの?」

「俺、やっぱ太郎丸になる。」

「…え?」

「俺、太郎丸になるから、塾に通いたい!」

「え、ちょっと、どういうこと?」

「一刻も早くラグビー始めるってこと。でも中学でラグビー出来るの、県内では茗荷谷学園だけってわかったから、勉強して茗荷谷学園行く。」

「だって茗荷谷学園って、私立でしょ?受験、あるじゃない…」

「だから、塾通いたいの。敦の姉ちゃんだって兄ちゃんだって塾通ってたし、敦は夏期講習から塾行ってるって。」

「そんな、突然…」

「今の俺は燃えてるの!じゃ、宿題やってくる。」

バタバタと漢字ドリルと計算問題集を手に二階に駆けあがっていく息子を茫然と見つめた。ランドセルしまいなさい、なんて、怒鳴る気にもなれなかった。

余りの衝撃に、椅子にへたり込んだ。新築一戸建て、平穏な中島家に突如、中学受験という爆弾がふいに落ちて来てしまったのだ。


あまりにびっくりして、しばらくぼうっと、乱雑に放って置かれたランドセルを見つめていた。まじまじと見ることが無かったのだが、かつてピカピカだったランドセルは、随分擦れて地の茶色が見えている部分が目立つ。何より、一番目の穴に通してしていた肩紐のベルトも、下から二個目の穴で止めていて、かつて使った穴の部分が広がり、皮がよれて皺が入っていた。あれから五年。頭の中には、小学校の門を初めて一緒にくぐった時から変わらない、小柄で可愛い我が息子。しかし、ふと気が付けば、実際の春樹は身長も体重もしっかり増え、それどころか、かなり大人になっていたのだった。

「じゅけん、かぁ…」

俗にいうお受験なんて、考えたこともなかった。普通に中学に行って、そしてそれなりに頑張って良い高校に行って、パパと同じ位の大学に行って、普通の社会人になってくれれば…。大きな病気もせず事故にもあわず、すくすくと育ってくれれば…それくらいしか考えていなかったのに。

まさか自分で、塾のパンフレットを貰って来る日が来るなんて。思いがけない息子の成長に、ほんのり鼻の奥がつんとした。

「いけない、いけない!ご飯つくらなきゃ。あっ、洗濯物も!」

成長した息子という現実。それ以上に、専業主婦としての自分の現実が目の前にたっぷりと広がっていた。何とか気を奮い立たせて、残りの家事をやり遂げる。今日はノー残デーでパパが早く帰ってくるんだから。


「ただいま。」

静かに玄関が開いて、パパが帰って来た。

「うわっ、なんだこれ。靴も脱ぎっぱなしだし、オイ、これどうにかしろよ。」

「おかえりなさい…ってそれどころじゃないのよ!」

パパの鞄を受け取り椅子に置き、春樹のランドセルを片付けながらまくし立てた。

「ねぇ、パパ。驚かないで。春樹がね、じ、塾に行きたいって自分から言ってきたの!太郎丸になる、茗荷谷学園、行きたいって。それで、帰って来てすぐに部屋に籠って、今もずっと勉強してるのよ…」

「そ、そうか…」

パパは上着を脱ぎ、ネクタイを抜きながら答えた。気付くとランドセルをほったらかしに、立ち上がってパパに詰め寄った。

「冬休みから塾行く、って、パンフレットまで自分でもらってきたのよ!?どうしましょう…」

「ま、まぁ晶子、とりあえず落ち着けよ。」

はぁはぁと肩で息をしながら、パパの顔を見つめた。こちらの剣幕に圧倒されているものの、いつも通りのパパだった。

「だって、落ち着いていられる!?塾よ、中学受験よ!?そんなのまったく、今まで考えてなかったじゃない!」

「取りあえず、座ろうか…」

鞄を床に下ろして、パパが席に着いた。つられるように、自分も腰を下ろす。パパと同じ目線になると、少し落ち着きを取り戻して、春樹が持ってきたパンフレットを差し出した。

「これ…」

「そうか…いいんじゃないか?本人がやりたいって言ってるんだから。」

ぺらぺらとパンフレットを捲りながら、軽い調子で言った。

「ちょっと!そんな他人事みたいに!あのね、ただの習い事なら良いけど、その先に受験と、進学が付いて回るのよ?」

「そうだけど…でもついに俺達も地に足付けて春樹の事を考える時が来たってことなんじゃないか?」

「え?」

パパの言葉が、なかなか理解できなかった。

「ホラ、今まではさ、キムテツみたいなイケメンになって欲しい、とか本テレの升田アナみたいな好青年が息子だったらいいな、とかさ、そういう話はしてただろ?」

「うん…」

「でも、それってまぁ言ってしまえば親のエゴというか夢を描いているだけであって。」

「うん。」

「時にはそういうの、押し付けちゃうことだってあったと思うよ。でも、今は10歳の春樹が自分の人生として夢を描きつつ、自分が出来ることを探して、夢と現実の間を縮めるって段階に来たんだ。」

「そう、ね…」

「ってことは、俺達も、俺達30代、いや、40代の夫婦として10代の子供に出来ることを考える時ってことなんじゃないか?」

「…」

「太郎丸になるかどうかは別として、勉強したいって男子が思うって相当レアだぜ?こんなチャンスめったにないよ。」

「そう言われれば、そうだけど…」

「まぁ現実、ママが贅沢もせずきちんと家計をやりくりしてくれてるし、春樹は一人っ子。抱えているのは住宅ローンくらいなもんだから、私立中高くらいなんとかなるんじゃないか?」

「…」

「あ、でも太郎丸は稲田大学って言ってたから、大学も私立か…」

「…」

「どの道、人間は勉強しなきゃいけないんだ。塾には行かせよう。夕飯の時に俺からも話すよ。」

「…わかった。」

「じゃ、着替えて来る。ま、よろしく。」

荷物を持ってパパがスーツを掛けに和室へ入っていった。一通り話したら、安心してどっと涙が出てきた。ティッシュで押さえて、キッチンへ向かった。


「ねー、お腹空いたー。」

19時ちょっと前。春樹が自室から降りて来た。

「丁度呼びに行こうと思ってたとこ!」

「おぉ春樹、おかえり。」

「父さんも、おかえりなさい。」

「ごはんの前に、ランドセル片づけろよ。」

「あ…」

「ちゃんとしなきゃ、だめだろ。」

「はーい。二階に置いてくる。」

テレビを見ていたパパも、テレビを消して席に着いた。ちらりと見ると、どこか落ち着きなく何度も体勢を変えてそわそわしていた。

「きょうはごはんなにー?」

暫くして、またドタドタと階段を下りて来た。

「生姜焼き。ちょっと手抜きで、ゴメン!」

「いぇーい!にくー!」

「待って、頂きますしてから!」

「頂きます!」

「はい、頂きます。」

パパも続いてご飯を食べ始めた。ちらちらと春樹の様子を窺っている様だった。


「なぁ春樹。」

「ん?」

「お前、太郎丸になるんだってな。」

生姜焼きを食べ終えた頃に、パパがおもむろに春樹に話題を振った。

「そう!俺も太郎丸になる。」

「ママから、春樹が塾行きたいって言ってたって聞いたんだけど。」

「だって、ラグビーできるの、茗荷谷学園だけなんだもん。」

「誰に聞いたんだ?そんなこと。」

「別に。調べたんだよ。総合の時間に『みらい設計図』ってのやってて、6年生になったら発表会あるんだけど、それで調べた。」

詳しく聞くと、調べ学習の授業時間に、現在の自分の夢と、そのためにどんな目標を立てて、どんな勉強をしたらいいか、などを各自調べて、作文と発表資料の形にして、6年生の夏休み明けに発表会を行うプロジェクトを『みらい設計図』と言うそうだ。5年生の段階では、そのダイジェストとして、何歳で何をやるか、を一枚の表にまとめるとのこと。

「学校でそんなこと、やってたのねぇ…」

「最近の小学校はすげぇなぁ…」

夫婦そろって、ぽかんと、息子の説明に聞き入っていた。元気に学校に行って、親が呼び出されるような問題を起こさなければいい、くらいの認識だったので、行事の欄は見るにしろ、学校から配られる学習内容などはほとんど読んでいなかった。

「それで、まぁラグビー出来るとこ、この辺にないから、まぁ、小学校のうちは仕方ないとしても、中学生になったらラグビー始めたいじゃん。そしたら茗荷谷学園が花園行ったって記事見つけて。」

「それで茗荷谷学園のこと調べたのね。」

「うん。あと敦に聞いた。」

「アツシって?」

「福沢医院の息子さんよ。」

「へぇ…」

「同じグループで調べ学習してるんだ。敦の姉ちゃん、江戸山学院中の医学部コース行ってて、兄ちゃんは教育大附属から常陽一高で、敦も受験するって言ってたから教えてもらったんだ。そういう学校行くには試験があって、受からないと入学出来ないって。」

「へぇ…やっぱり、福沢先生のとこ、みんなお医者さんになるのね。」

「医者になるかは分からないけど。敦は、アイツ、スペースウォーズ好きで、ヒューマノイド研究したいって。まぁ親が医学部行けっていうから、機械に生かすために人体の事を知るって道もありかなって。」

「そ、そうなの…」

すらすらと、大人びた口調で春樹が話す。春樹は、いつも通り、もしゃもしゃと口にご飯を放り込みながら喋っていたが、こちらパパママ側は圧倒されて、なかなか箸が進まなかった。

「ねぇ、やっぱさ、私立ってさ、敦ン家みたいに、医者とか金持ちじゃないと無理なの?」

「えっ?」

思わず聞き返す。パパは黙って、春樹の言葉に耳を傾けていた。

「ほら、敦ン家、ひいじいちゃんのころからの開業医で、医者って儲かるんだろ?ベンツとかアウディとか…まぁよくわかんないけど、この辺の団地じゃ見ないような車で姉ちゃん達送り迎えしてるじゃん。」

「…」

「塾通ってるって言ってた隣のクラスの森って女子も、なんか母ちゃん派手で金持ちそうだし。私立って、やっぱ金持ちじゃないと、駄目なのかもなぁ…」

「…」

春樹の言葉に、どう反応したらいいのか分からなかった。掛ける言葉を探していると、パパが箸をおいて、春樹に話しかけた。

「春樹、いいか。」

「うん。」

その様子につられて、春樹も箸を置いた。

「パパはお前が本気で、太郎丸になりたいって思ってる事、よく分かったよ。ただ憧れてるだけじゃなくて、自分で調べて、茗荷谷学園ラグビー部って目標を持てたのも、素晴らしいと思う。春樹が太郎丸を応援するように、春樹の夢を応援するのは、俺の仕事だ。」

敦は黙って、パパの言葉を聞いていた。

「もちろん、塾に行くってことは勉強をたくさんするってことで、テレビ見たり、ゲームしたり、友達と遊んだり、そういう時間も少なくなる。将来、太郎丸になるために、今、努力したり我慢したり、できるか?」

「…頑張る。」

「それなら、頑張りなさい。確かに、福沢医院とかお金持ちも多いけど、お金のことは気にしなくていいから。それはパパとママで頑張ることだから。」

「うん。じゃあ、塾はどうするの?」

「今の時期だと、冬期講習からかな。それまでに、ママとどこの塾に行くか、他の習い事はどうするか決めないとな。」

「分かった。じゃあ、『みらい設計図』一段目は、茗荷谷学園中等部に行く、って書いてくる。」

がたっ、と立ち上がる。

「は、春樹、ごちそうさまは?」

「ごちそうさま。あ、ごはん終わったらテレビ俺が予約ね!太郎丸の南ア戦、もう一回見るから!」

茫然とするパパママを置き去りにして、春樹はまた、自室に駆けて行った。


洗い物をしていると、春樹がまた降りて来て、パパと二人で録画していたラグビーの試合を見ていた。いつもは、チャンネル争いをして、喧嘩したり、パパが拗ねて自室に籠ったりするものだが、今日は二人で並んで見ていた。どことなく、パパの横顔が、嬉しそうだった。

「よし!いけっ!逃げきれっ!!」

「良いぞ!太郎丸っ!」

「っしゃ!トライだ!!…巻き戻してもう一回!」

ビデオだったらもう擦り切れて映らなくなっているだろう。何度も何度も、春樹は毎日のように太郎丸の試合を見ていた。そして、部屋のクッションをラグビーボールに見立てて、太郎丸のキックの時は、あのルーティン通りにクッションを蹴り上げたり、トライするときのスライディングを真似したり、試合を見るだけでは飽き足らず、あたかも自分が試合をしているかのように、汗だくになりながらリビング中を駆け回った。身長も150センチを超えた体には、リビングというフィールドは手狭に感じる。こんなにラグビーが好きなら、本気で、私も本気で、息子の夢に向かって頑張らなきゃ。パパと春樹の横顔を見ながら、ママは密かに、決心したのだった。

「春樹、そろそろお風呂入りなさい?」

「あとちょっと!もうちょっとしたらね!」


23時25分。お風呂に入り、春樹におやすみなさいをして、パパと二人、ダイニングでお茶を飲んで今日一日の事を話していた。

「ふふっ」

「なによ、パパ。ひとりで笑って。」

「いやぁ、俺、ちょっと見栄張ったなぁって。お金のことは気にするなって…。」

「ほんとよ!…でも、私、びっくりしちゃった。よく一緒に遊ぶ子のことは、なんとなく話したりもしてたけど、男の子って周りに疎いっていうイメージ、あるじゃない?ほら、お金ないとだめなのか、とかそういうこと見える様になってたんだなって。」

「そうだよなぁ…」

「実際まだ子供だし、子供扱いしてたけど、やっぱり、もう10年生きただけ、大人の部分もあるのよね。よそのお家がお金持ちらしいとか、そうじゃないとか、もう五年生にもなれば分かっちゃうのね。」

「今の子は大人びてるって言うしなー。」

「ほんと、春樹も気付かないうちに成長したわね。」

「あ、気が付けばパパママ呼び、されなくなったな。」

「あ、ほんと。パパって呼んでるの、私だけね。」

春樹にも強い自意識が芽生えているのだろう。ママって呼ぶのはダサいとか、自分の事はオレっていうようにしようとか。学校にいる間の春樹の事はわからない。でも確実に、見えないうちに、色々な経験と体験が春樹を形成しているのだ。

「なぁ、ママ。」

「ん?なあに?」

いつになく、真剣な顔でパパが話しかけた。

「その、春樹がもし、本当に茗荷谷学園入ったら、パートに出てくれるか?」

「…」

専業主婦歴12年。元銀行員で寿退職組の妻、晶子。改めて突きつけられた現実に、目の前がクラクラした。

「いや、仮に、だけど…俺もずっとサッカー部だったからさ。遠征とかユニホーム代とか、何かとお金かかるんだよ。小学生の間は帰りも早いし、すぐにパートに行けとは言わないけどさ。春樹にお金のことは気にするなって言っちゃった手前、もしかしたらママの力も必要かなって。その心の準備はしておいて欲しい。」

「…そう、よね。」

そう。ようやくママも気が付いたのだ。家族スクラムを組んで、春樹の夢を応援する。それはすなわち、自分も炊事洗濯以外、お金に絡む何かしらの役割を果たすということなのだ。

「まぁ、心の準備って段階で。春樹だって、俺達にお金のこと聞くまで、自分の『みらい設計図』に茗荷谷学園って書けなかったんだ。俺だって伝えておきたいんだよ。ママだって、ブランクあるし。」

「そう…考えておくね。」

「ま、この話は春樹が中学進学まで寝せておこう。いま考えなきゃならないこと、たくさんあるみたいだしな。」

「じゃ、そろそろ寝るか!」

すっきりした顔つきで、パパはぐっと伸びをしながら立ちあがって寝室に向かった。0時12分。お茶碗を片付けて、電気を消してパパの後に続いた。


電気を消して、布団に潜り込むと、パパが話しかけてきた。

「なぁ、そろそろ春樹の誕生日だろ?プレゼント、ラグビーボールにしようと思うんだけど、どうかな?」

「そうよね。あのままだと、そろそろリビングのクッションがダメになりそう。」

「じゃあ今度の休みに、皆で内原のエオンモール行こうよ。あそこだったらラグビー用品も置いてあるだろ。」

「そうね。行きましょう。」

「そんだけ。ママも欲しいものあったら、考えといてね。おやすみ。」

「おやすみなさい。」

しばらくすると、すうすうとパパの寝息が聞こえて来た。それなのに、頭の中がヒートアップして、なかなか寝付けなかった。我が息子突然の私立受験宣言、塾に通う決心、そして『みらい設計図』と茗荷谷学園…赤ちゃんだった春樹が、突然大人になってしまったような衝撃だった。そして、パパと二人、家計という現実を見付けてしまった。通塾、受験、そして私立学校の月謝…春樹がラグビーという夢に向かって、勉強という現実を受け入れた様に、私たち夫婦も、学費という出費を受け入れ、なんとなくではあるものの、どうにかしようと決めたのだ。

ふと、ひとりっこはわがままに育つとか、近所の人に色々と言われてめそめそした10年前の事を思い出す。でも今は、ひとりっこじゃなかったら、春樹の事を応援できなかったかもしれない、その現実に寒気がした。

そして…パパが「晶子がきちんと家計をやりくりしてくれてるし、」て言ってくれたことが、実は何よりも嬉しかったのだ。専業主婦になった以上、家事育児は当たり前。そんな風に思われていると思っていた。でも、パパなりに、ママは頑張っている、そう言ってくれたのだ。もしかしたら、春樹が中学生になったら、20代の若い子と肩を並べて、怒られながらパートの仕事をするかもしれない。そんなことを考えているうちに、ようやく眠りに着いていた。




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