ここまでのあらすじ

ここまでのあらすじ

●一章


 双子のチェスノコワ姉妹はとても仲よし。

 姉のサーシャは家から外に出ないが、自身の超能力を使って妹のリータといつもつながっている。

 お揃いのペンダントが二人のつながりを強めた。

 ある日近所で、男が小学生に声をかけるという事件が。

 又従兄弟で警官たる文人の制止を聞かず、サーシャは地域の平和の為と称してその男と接触するようリータに指示を出す。

 男はヘンタイだと決め付けていた姉妹だが、実際に会って話してみると、その男・宗作は無害なゲームオタクのニートだった。

 勝手に決め付けたことを申し訳なく思ったリータは、いろいろと事情がある様子の宗作をもっと知ろうと考える。それが彼女なりの罪滅ぼしだ。

 その為には仲よくなるのが一番。

 宗作から一緒に遊ぶ約束を取り付けたリータだが、サーシャは二人が遊ぶのに反対だ。

 それでも彼をよく知りたいと訴えるリータに、サーシャも最後には折れる。

 サーシャは家から出ないのにリータは外へと関心を広げていく。

 そのことに、サーシャは不安を感じるのだった――




●二章


 リータは宗作と楽しく遊んだ。

 宗作が作っているゲームの参考にと、格闘技を使うリータが動きを見せたり。

 あまりにも楽しくて、ついうっかりサーシャのことが頭から離れてしまうほどだった。

 ある日リータは、宗作と彼が辞めた会社の社長との言い争いの場に遭遇する。

 かつて同僚を追い詰めた社長を宗作は許していない。

 サーシャは宗作と社長のトラブルにリータが巻き込まれるのを恐れるが、自分では何もできないことに苛立つ。

 情報集めを手伝ってくれた文人に当たり散らして彼に心配されてしまう始末。

 宗作を家に招くことを思い付いたサーシャは、超能力で心を読んで彼が社長に対して罠を仕掛けていると知る。

 それを知らされたリータは宗作を説得しに行くがうまくいかない。

 サーシャがテレパシーで口出しすると、リータは怒って二人をつなげるペンダントを外してしまう。

 その後姉妹は面と向かっての喧嘩になった。

 サーシャは怒りに任せ、自分のペンダントを壁に投げ付ける。

 二人をつなげるペンダントを、二人とも外してしまった――

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