「死者が見える」「廃墟ホテル」このキーワードでおかわりができる人へ

廃墟寸前のホテルという舞台、死者が何気なく出てくる冒頭、密室で起きた傷害事件――
これだけである種のミステリー好きはおいしくご飯が食べられる。

加えて、昔モデルをしていた女子高生の晶生と、俳優の沐生が実は義兄妹で、なにか過去にあったようで――
という設定が加わると、おかわりが何杯食べられることか……!

事件の謎とキャラクターの謎が絡み合い、物語の強力な推進力になっている。
本格派にはやや肩すかしな部分もありますが、話数が進むにつれ構成が洗練されていき、周囲のキャラクターの魅力も増していく。
おすすめの一作!

(編集者ピックアップ/文=カクヨム編集K)