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棺屋さん、サクラ


閑静な街にある丘の細い坂道。

木々に囲まれた坂道を十分ほどの登ると、眩しさに目を細めた。

春の風が頬を撫で、ゆっくりと目を開けると、そこには満開の桜の木があった。

立派な桜の木から、風に身を任せ、光を浴びながら花弁が地に落ちていく。

花弁を目で追っていると、気に寄り添うように建てられた家が目に入った。

木造で、趣があって、寂しそうな家。

桜の木へと歩みを進めると、小さな扉の前で足を止めた。

「すみません。こちら棺屋さん、サクラですか?」








ちょっとした小説1


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