こんばんは。
SFの勉強と並行しつつ「男性バディ(少女小説)」というジャンルを模索し始めました。三月から始まる某コンテストに参加したい! その一心で参考文献や参考資料を漁る日々。本はあっちにいったりこっちにいったり。そんな中で最も早く読み終えたのがこちらの「富嶽百景グラフィアトル」でした。
うわアツーーーーーーーーーーー!!! 幕末異能ものなんですが、ド王道のバディものでした。優等生と劣等生、志は同じく絵の道を行く若者たち! 悩みも悲しい過去も持ちながらそれでも拳を合わせていく二人が尊い。
何がアツいって、修行がある! 紫陽修行大好き! 修行が入ると、私が好きだった週刊誌の連載漫画の趣があってほんとにいいんですよね。修行文化、絶やさず行きたいものです。
いっとう好きなのは若冲さんです。次点で芳年。ふたりともサインください。イラストが出た暁には額に入れて飾らせていただきたい。
気になるところというか「この人の設定は実際のところどうなんだろう」と思わされるところがちょっとあったのですが、それが「敵陣営(ヴィラン)」のポリシーというか、国芳の行動原理です。おそらく全体にエピソードを挟む余地が無かったんだろうなと思わされるのですが、(実際主人公二人を追いかけると隙間がないので)この人の心をもう少し深いところまで覗けたら私の押しに国芳さんも加わったかもしれません。紫陽ヴィラン大好き!
駆け足で読み切ってしまう勢いのある幕末ファンタジーでした。次作も読みたい……!