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バラ精油のお話

こんにちは! ザ・器用貧乏、いろいろできるけど何もプロではない加藤伊織です!
今回は唯一私がプロだった(過去形)アロマテラピーのお話をちょっと。

なんでプロが過去形かというと、アロマテラピー検定1級を取って、協会に加入して、プロ資格のアロマテラピーアドバイザーを取ったんですが、仕事で使うわけでも無し、毎年年会費を払って維持してるだけなのが馬鹿らしくなって脱退しちゃったんですよね。なので、「元」プロです。この年会費払うなら猫の保険代にするわー!って切っちゃった。

「追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します! ――でも買った工房にいた錬金釜の精霊の口出しがうるさいし、幼馴染みは過保護が過ぎる!」(自分略称:錬金釜)の世界では、「1ガラム=1円」です。
つまり作中に出てくるトゥルー・ローズの値段は、小指の先くらいの瓶1個で5万円。

恐ろしいことに、これあながち大げさではありません。
現実に存在するバラの花の精油は、大きく分けて抽出法の違いで「ローズ・オットー(水蒸気蒸留法)」と「ローズ・アブソリュート(溶剤抽出法)」があります。
ローズ・オットーの方は熱を加えてしまうため、溶剤で抽出するローズ・アブソリュートの方が香りとしては濃厚で繊細と言われます。でも溶剤が微量に残るので肌に付ける場合には注意が必要と言われてしまいます。一長一短。

「錬金釜」の中では、そのローズ・アブソリュートから更に錬金術を使って溶剤を完全に取り除き、熱を加えていないために香りを全く損なうことなく抽出したバラ精油がトゥルー・ローズという扱いです。これは実在しません。

で、お値段の話ですが、アブソリュートもオットーも、馬鹿高い。2mlで2万円とかするものもあります。値段が安いのは、品質がお値段なりなことが多いです。
なんでこんなに高価なのかというと、ローズ・オットーで1gの精油を得るのに2500本のバラが必要と言われるからです。1滴(0.05ml)にバラ50本とか、1キロの精油を得るのにバラ3トンとかいろいろ言われます。とんでもないですね……ハイコスト。
そこに更に錬金術の技術料と材料費を合わせて考えると市場価値は2ml5万円くらいかなあ、って感じです。

2mlですよ。日常生活で2mlって意識します? 料理してても最低50mlくらいからじゃない???
でもまあ、アロマテラピーやってると、2mlは割と日常的に出てくる分量……。サンダルウッド(白檀)なんかも2mlより大きいサイズは買えない!

話がそれすぎました。バラ精油が凄いよ、と言いたかったんですが、まずどうしても自分の中でインパクトがでかすぎるお値段の方に走ってしまいました。

バラの香りというのは、全くわからないという方は少ないんじゃないでしょうか。香りについては嗅覚を司るのが大脳辺縁系にある関係上、五感の中で唯一「自発的に思い出せない感覚」です。香りを嗅いで、それに関係する何かの記憶が蘇るということはあります。ただ、想像して意図的に思い出すことはできない。

でも、イメージってありますよね。いい香り、甘い香り、花らしい香り、みたいな。
このバラの精油は、とても女性に好まれやすい特性がいろいろあります。まず香り。あんまりバラが嫌いって人はいない(強すぎるとイヤ、と言う人は時々いますね)。ラベンダー嫌いは割と聞きますが。
そして、鎮静作用がありながら、同時に高揚作用もある。心を落ち着かせ、浮き立たせる。幸せになる香りってやつですね。
その上、女性ホルモンを整える働きがあります。滅茶苦茶女性向けです。

なんか気になったら、「バラ 精油 効果」で検索してみてください。


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