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読んだ

相変わらずペースが悪いですけどなんとか45枚まではきました。文字数にして五万字。いつもよりみっちみちに文字がつまっとるやないかい! とまあ、ただでさえ読みにくい文体なのに視覚的な圧迫感まで備えてしまっておりますとさ。まっずいなこれ。まああとで削ればいいか。
というわけで、最東対地『#拡散忌望』を読みました。
面白かったーので、ネタバレ注意ー。


さて『#拡散忌望』ですが、こちらデビュー前にブログで公開されていた小説に手を加えたものだそうです。最東対地は前にデビュー作の『夜葬』を読んだことがあります。なかなか独特だった思い出。ややグロ系のホラーです。文庫版は平成29年。2017年ですか。意外と古いですね。

あらすじとしましては、高校生グループが肝試しに廃ホテルを訪ねてみたら呪われちゃってさあ大変! 以上! 潔いですね。
もちろんそれだけじゃ意味不明なのでもうちょっとだけ説明しますと、幽霊さんはSNSというかX(旧ツイッター)を介して現れ、ぶっ殺したい相手にグロツイ、リツ100いったらとりあえず許したるというデスゲーム仕様となっております。
ぶっ殺し方はなかなかちょっと面白くて、体内の臓器を熱破壊して液状化せしめ目鼻口から噴出させるというもの。その液体はピンク色をしているために、作中に出てくるどろりっちめいたお菓子ドロリンチョストロベリー味に引っ掛け、幽霊さんもCMフレーズからドロリンチョ、しチョ? と誘ってきます。
……ど、独特……!
はたして主人公たちは生き残れるのか! みたいな。

文体はスピード感重視で軽快。デビュー作からしてそうでしたが、今作はアマ時代の作品の改稿だからか独特です。まあ私も人のこと言えない文体ですけど。
ただ独特さの頂点はセリフかと。キャラ付けのためもあるのか若者言葉がちょっと激しめで何か違う感がなくもなく。流行ものはちょっとズレると目につくので仕方ないですよね。

お気に入りポインツは……ラストの畳み掛けと終わり方ですかね? 夜葬のときもそうでしたけど疾走感を出すのが上手いって印象があります。

あとグロシーン……そのものは好きなタイプなんですけど、メインというか決め台詞の『私と一緒にどろりん、しチョ?』が私には刺さらなかったのでノリきれないもどかしさがありました。


気になるポインツはやっぱりセリフが最初にきますかね。別に変ではないんですけど、ちょっと気になる。まあ好みの問題かと思われます。

2つ目はキャラ設定。
主人公の脳筋イケメンに悲しき過去……なんですが、これ改稿で調整いれたのではと邪推しました。あんまり重要じゃないネタバレだからいいか。バカッターで炎上したことがあるけど実はそれはフェイクだったんだけど……みたいな流れ。いやそんな面倒なやり方で(略)となりました。
他にも探偵役のキャラが最後の最後で悲しき過去……とか。
まあ好みの問題ですけど登場人物全員、改心してないガチクズとか、登場人物全員改心したけどムダでしたとか、そういうほうが面白……変わんないか。あんまり。

3つ目は幽霊さんの正体。
なんというか、こう、色々と凄く無理を感じる展開! と思うのは普通のホラーだと思っているからで、B級とかレンタル専用ホラービデオとかと考えたらいい具合かもしれません。


まとめ。やいやい書きましたけどサクっと読めるホラー……と言いたい。言いたいです。でも人によってはグロシーンがダメかもしれません。あといじめ描写。苛烈なようで淡白なようでやってることは凄いんだけどマルキドサドの小説を読んでいるような感覚。まあ臨場感があってもしんどいだけかもしれませんが。そのへんに耐性があるならサクっと読めるタイプのWebホラー小説でした。


明日のラッキー思いつきホラーフレーズ
『書いている途中でアレ? って思いまして、ちょっとページ戻してみたんですよ。やっぱりでした。三枚丸々、同じこと書いたんです。何やってんだよ俺ーってがっかりして書いたの消そうと思ったら、ちゃんと違うの書いてて……。は? って戻ったらさっき見た文章で。もうわけ分かんなくなって、休憩入れようとしたら……ゴールデンウィーク終わってたんですよ』

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