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自分の血肉

 新しい作品を年内か、年明けくらいには、公開しようと思っていたのですが、遅れそうです。
 理由は二つありまして、一つは、言い訳のようなもの。もう一つは、私自身の作品に対しての姿勢が変化したものです。
 とは言っても、作品が遅くなることをメインに公言したいのではないので、もし興味を持ってくださるなら全文読んでいただけると嬉しいです。

 一つ目の言い訳についてです。ひと月程前に公開した作品である『絹子』が、週間ランキング、月間ランキングで、いい順位をとりました。何位だったかは本当に忘れましたが、いい順位だったというのは覚えています。
 順位については気にしないようにしていたのですが、私も欲深い人間なので、新しい作品を早く書かねばと、焦っています。そのため、現在、何も面白い作品が書けていません。本当に面白くありません。

 二つ目の理由です。よく国語の教科書には、小説には作者からのメッセージが残されている。というように書かれています。しかし、小説の捉え方はさまざまで、「作者の思想など不要。読者と自分自身を楽しませることこそが至高」という人もいれば、「この現代日本に向けて、私の声を伝えたいんだ」という社会的なメッセージを残す人もいます。「PV数、いいねの数、フォロワーの数が一番大切」という人もいます。本当に多種多様です。どれも完全な正解ではないでしょう。
 私は、「きれいで、ちょっと怖い話は面白いな」と、とてもふんわりとした姿勢でいました。それが悪いことではありません。しかし、最近日常生活の中で、ちょっとした面白いことに出会い、自分の血肉を作品に混ぜることに、面白さを感じました。私小説や、エッセイを作るというわけではないです。今までの作品にも、少しだけ混ざっていたかもしれませんが、意図的ではありません。この面白さは、読者にとって必ずしも面白いものとは限りません。しかし、今の私にとってはとても面白いのです。

 上記、二つの理由から、次の作品を公開するのは少し遅れそうです。それなりに面白いものにしようと思っています。どうかよろしくお願いします。
 作品を一回でも読んでくれた方、何回も読んでくれている方、私が勝手に応援している方、それから、まだ出会っていないたくさんの人々に感謝します。

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