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第219話・220話『再試験 上下』について……

『靴を履いて旅に出て、鞄に荷物を詰め込んで』第219話・220話『再試験 上下』を投稿しました。

内容はフギンやマテル、それからヴィルヘルミナを軸としたものになっていますが、流れでメルとセルタスも登場します。ストーリーに関して、少しだけ書き留めておきたいことがありましたので、合わせて近況ノートも投稿することにしました。
以下の内容はネタバレになります。





さて、今回のお話は、前からずっと書こう書こうと思っていた、ヴィルヘルミナの再試験の話が中心になっています。
いつから書こうと思っていたかというと、第二部が終了する前後からなので相当の期間が空いてしまいました。
第二部の終わりは執筆のストレスが凄く、何故か私生活を犠牲にして(無給なのに……)書いていたので、多大な執筆ストレスを生むであろうことがプロットの段階でわかりきっていたこの話は番外編を投稿し始めてからも後回しになっていました……。

話そのものはヴィルヘルミナのものですが、メルについても書かれています。
しかも、第一部の終わりから、というか第一部の間もあまり書くことができなかったメルの心情的な面を拾うように書きました。
よくよく考えますと、第一部では短編をランダムに重ねていく手法を取ったことから、登場人物の行動に注目する話が多く、その内面を深く取り扱うことはできませんでした。
心情描写が増えていったのは第二部で主人公が交代し、フギンになってからのことだと思います。
ただ、メルに関しては、彼について多くを書くとどうしても『メルの冒険』になってしまい、『フギンの冒険』では無くなってしまうという弊害もありました。
メルは作者にとって特別なキャラクターではありましたが、あくまでも第一部の主役として、第二部では周囲の状況や思惑に則して動くキャラクターとしてしか扱えず、少し心残りがあった点でした。
今日投稿した話では、時系列を追いつつ心情を書き込める第二部の良さを生かしつつ、アラリドの死を体験したメルを現在時点に戻してあげることができたんじゃないかな……と思っています。
今後どのようにこの作品を扱っていくかは未定ですが、もしもこの先を書くことがあるとしたら、メルにとってもフギンにとっても今までとは違う冒険が待つことになるのではないかと思います。

それでは、長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。お話を読んでくださった皆様に感謝申し上げます。次はラト・クリスタルの追放でお会いしましょう。

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