• 異世界ファンタジー
  • 恋愛

車窓の狼の章あとがき

月落ちる森シリーズをお読みいただきありがとうございます!第Ⅰ部白夜の狼に、眞城白歌さまより素敵なレビューをいただきましたので、是非ご覧くださいませ!(*´꒳`*)

第Ⅱ部巡る星辰も残すところ終章数話+エピローグとなりました。お楽しみいただけているでしょうか?Ⅱ部は年末年始のお話なので、このペースなら年末年始完結になりそうだなーとか言ってたら本当にそうなりそうです。
現在作者も読み返しながら確認作業中なので、ついでに誰得章あとがきを再開してみようと思います。

ネタバレが多分に含まれますので、本編読了後をお薦めいたします。



↓ネタバレ注意



Ⅱ車窓の狼

8
Ⅰ部44話を彷彿とさせるシーンでした。この頃はまだ平和でしたね……。どうしても埋めたいアルとアルの扱い方を心得ているヒースでした。
そしてⅡ部のメインメンバー以外のその後のお話がちらりと。Ⅲ部開始前に思い出してもらえれば大丈夫です。
レニラビの二人を同行させるかはギリギリまで悩んだところでした。レナリスは美術部(第Ⅰ部で美術室が事件の現場になった理由)なので、冬休み中は絵を描きながら手のリハビリに勤しんでいます。Ⅲ部でそんなシーンがあるかもしれません。


9
悪の教授エリオット・リーネ登場。大学で古典文学を教えています。短い期間でしたが王立学院で臨時教員をしたことがあり、ヴェイグ兄さんに教えていた時期があります。(ヴェイグはアルファルドの8歳上)
なんとなくノリが近いエリオットとヒースですが、この頃エリオットと関わった経験というのが後の彼の人生に影響を及ぼします。


10
このシーンを書いている頃、地上波でオリエント急行殺人事件を放送していて、出すのが恥ずかしかった覚えがあります。死ぬまでに一度は豪華列車の旅がしてみたいですね。ロイヤルスイートじゃなくても良いですけど笑
この世界はカメラやバイクや通信機が有ったりと、剣と魔法のファンタジーでも近現代を想定しています。Ⅱ部中盤以降に出てくる千年前の世界と分かりやすく対比させた形です。列車の動力は街の説明などでも何回か書いている龍脈によるものです。
ここまでに何度かシュセイルは土地が持つ魔力が高いと書いていますが、13話のところで簡単に説明します。(すぐ必要な知識じゃないので本編では書いていません)
ハティvsアルの抱き枕を巡る争いは続くのであった……!(仔狼と同レベルで喧嘩するボス狼でいいのか……?)


11
豪華列車を調べる過程で、シベリア鉄道についても調べたのですが、雪景色ばかりという感想にそりゃそうだって思ってしまった……。シュセイルに長く住んでいるヒースにとっては雪景色は見慣れているでしょうし、特に感動は無さそうですね。なんだかんだ言いつつも人間が好きな男ですので、退屈と寂しいのは我慢できない様子。
エリオット、レグルス、サフィルスが同級生(同い歳)であることが判明。二つ下の元王太子が現在の国王アレクシウスです。


12
現在明かされている情報からエリオットが原因を推測する回。エリオットは専門家ではないので、あくまでエリオットの見解であります。
小さい頃から散々魔力の件で悲しい目に遭ってきたヒースは、魔法の話になると拒否感が強いのか、ちょっぴり頑なな態度になります。


13
月森Ⅰの七年後のシリーズ『落日の薔薇』に繋がる神話と御印のお話。

創世神話に関しては、書いてある通りです。
この他に、その土地で信仰されるうちに独自の神話が生まれていきます。
雪深く寒いシュセイルでは、火の神マルディアスや金月と森の神セシェルが信仰されています。
砂漠地帯のアルディールでは、海と水の女神ベルシエ、大地の女神グラネラ、銀月と狩猟の女神ルーネなど。
旧クレアノール王国(現ローズデイル)では、太陽と光の神クリアネル、滅びの女神ユリアネス、戦神エアリアスなど。

神話の最後、魔神ヴァルファラスを倒し、再びユリアネスを眠らせた戦神は、自身の対となる魔神を殺した罪で、裁かれることになります。戦神は神たる証の神剣をユリアネスに返上して、空の社から身を投げました。
戦神が落ちた場所がシュセイルというわけです。ひと柱の神の死という膨大な魔力の奔流により、大陸が魔石と化し空に浮いたのが浮島の始まり。そのため、シュセイルの土地は魔力が強いのでした。

神話の終わりに戦神が失ったもの→神たる証(御印)神剣

落日の薔薇は、失われた神剣を探す物語です。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する