烏丸千弦

〈クライ・ベイビー〉、いろいろと脱線しまくってきましたが、いよいよお話の核心までやってきました。
が、そのまえに前回の車に関する話の続きがあります。

≫ https://kakuyomu.jp/works/16818023212569919510/episodes/16818093073260064681

実はこれまで、ロニーの愛車について、色に関しての描写をしていなかったようなのです（汗）　設定ではテックハウスグレーと決めてあり、〈THE DEVIL〉からロニーがフィアット５００に乗っていることはちょこちょこと書いているんですが……。バックアップフォルダを全文検索しても、車のカラーがグレーだとはどこにも書いてないっぽい。。。
そのことに気づかせてくださったのは、豆ははこさんです。
シリーズを驚異的なスピードで全作読破してくださった豆さんが、〈DOUBLE TROUBLE〉へのコメントでロニーの車の色を気にしてくださったのです。そこで私が、どうも描写したことがないらしいことに気がつきました。で、いつも私の趣味全開な小物使いに注目してくださる豆さんに、色を決めてほしいとおねがいしたという次第です。
過去作に今から色の描写をねじ込むのもあれなので、とうとう描写のなかったテックハウスグレーは今作で廃車させてもらい、ロニーには豆さんおすすめのアイスホワイトのフィアット５００に乗りかえてもらいました。
作中ではテディとユーリがろくでもないことを云ってふざけていますがｗ、私もとても気に入っています。
豆さん、ありがとうございました！

そして画像は、ロニーとバンドメンバーたちの愛車です。フリー画像にはそうそう目当ての車種はないし、拾いものでは無断転載になってしまうので、またまたＡＩさんにおねがいして作成しました。
左上からロニーの廃車したほうｗ、ロニーのアイスホワイトの新車、14話で登場する事務所のバン。
中段は、まだチューンアップ中で納車されてないテディの S2000。
下段左から、ルカのＢＭＷ・６５０ｉカブリオレ、ドリューのアルファロメオ・８Ｃスパイダー、ジェシのミニ・クーパー・ＢＳＣＣリミテッドです。

まだユーリだけ車を購入してないんですよね。でもバイク乗りだし、私の趣味も手伝って、やっぱりオープンカーになる気がします。バンドはジェシ以外みんなオープンだし、ユーリのことだから意地の張り合いみたいに SLS AMG ロードスターとか乗りそうｗｗ

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タイトル曲の "You Don't Know What Love Is" は、数多くのミュージシャンに演奏されているジャズスタンダードです。アール・ハインズとビリー・エクスタイン、アート・ブレイキーやジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイと錚々たる面々が取りあげている名曲ですが、今回はチェット・ベイカーを選んでみました。

♪ Chet Baker　"You Don't Know What Love Is"
≫ https://youtu.be/7PBJLFOCUm0

チェット・ベイカーはトランペット奏者ですが、ジャズヴォーカルを聴かせるアルバムもだしています。 ジャズをお聴きになる方には云うまでもないことですし、そうでない方々にはひょっとするとヴォーカルのほうがピンとくるかもしれませんね。アニメや実写映画化もされた漫画『坂道のアポロン』でも、"But Not for Me" をチェットばりに歌うシーンがありましたし♪（ちなみに『坂道のアポロン』はジャズ入門にめっちゃおすすめできるアニメです。文化祭でのメドレーは圧巻！）

チェット・ベイカーのヴォーカルは言葉が見つからないほど魅力的で、うっとりしてしまいます。めっちゃ声が出るとか、とにかく歌が巧いとかいうのじゃないんです。ムードと声質。中性的な声で、甘く囁くような歌い方が物憂げで美しいんです。若い頃の写真を見るととてもハンサムで、女たらしだったり薬物問題もあったりしたようですが、そういう頽廃的なムードも魅力だったのだろうという感じ。
まあ、ジャズもロックも、昔はみんな波乱万丈だったのだよねえ……。