• 創作論・評論

★ー39 二人称に挑戦してみた!


 昔から好き勝手に書いているので、文章の視点とか人称とか気に留めたことはなかった。書くことを、現代詩から入ったこともある。現代詩は視点で読者も自分も混乱させると、いい味が出たりする。
 数年ほど前に、「それではどうやらいけないようだ」と知って勉強しようとしたが、「正確な視点や人称にこだわるよりも、味のある自分の文章を確立させたほうが、早道じゃないの?」という考えから抜けられなくて、途中で挫折した。

 ところでそういう私でも一人称と三人称の違いは理解できる。そして二人称というのは、作中の登場人物2人が掛け合い漫才のように喋るものと、ずっと思っていた。そうしたら、ある方のエッセイでその考えは間違っていることを知った。「ならば、実験的二人称文章を自分で書いてやる!」と思うところが、どうやら家族にも理解されない私の変な癖らしい。(笑)

 ……ということで、第三章の始まりを二人称で書いてみた。(章立てを少し変更したけれど、内容には変わりありません) 突然の二人称、ファンタジー小説の後半の始まりとして、おもしろい試みだと自分では思っている。

 この『銀狼山脈……」は、初めは初々しい10代少年少女の初恋物語りを書くつもりだったのが、(だからそれで無謀にも、『賢いヒロイン』賞に挑戦したのだけど)、そのうちにおっさんたちの国盗り物語になり、いまは神様がおおいに絡んでくる完璧ファンタジー路線狙い。こうも二転三転して、完結できるのだろうかと不安ではあります……。


★ー39は中学1年生孫のイラスト通し番号です。

2件のコメント

  • お孫さんの絵。表情が本当にかわいい。これ性格がでますよね。きっと性格が可愛い子なんでしょうね。

    二人称って一番、難しいと聞いたことがあります。
    作品、楽しく読んでおります。勉強になりますし。

    人称については、こだわり抜いて書いたことがあるんですが。私もそろそろやめようと思っています。
    次作は三人称視点ですが、一人称視点を混ぜた作品にしています。実験、うまくいくといいんですが。
  • 雨さま、コメントをありがあとうございます。
    孫のイラスト、ここまで可愛らしいものが続きましたが、次回よりだんだんと闇落ちします。(笑) まだ12歳で、心の中にどんな闇を抱えているのだろうと心配ですが、闇は創作者のパワーでもあるのでしょうね。
    小説の文章については、正確さよりも、作家の味のある個性のほうが大切と私は思うのですが…。雨さまもいろいろと実験してみてください。
    新作、楽しみにしています。
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