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パクリ疑惑について

現在、連載している「鉄壁さんは防御魔法で無双する」ですが、その中で時を止める能力が出て来ます。

これが、『ジョジョの奇妙な冒険に出て来るディオのスタンド能力のパクリではないのか?』

という疑惑について、書こうかと思いました。

読者さんの知識と常識は様々です。
個人個人で、その認識は微妙に違います。

今回は、そのすり合わせをしたいと思ったのです。

要するに考えの統合ですね。
私と、読者さん、の価値観を同じにしようという試みです。

先にいっておきます!
私はジョジョの奇妙な冒険の大ファンです!
めちゃくちゃ好きです。特に第四部と五部は何回も読み返しました!
「私」という個人を構成している1部分はジョジョですw
本当にそういっても過言ではないくらいに好きなんです。

なので、パクリ疑惑が出ても当然のことだとも思います。
まったくおかしくありません。本当に息をするように自然です。

しかし、だからといって見過ごすわけにはまいりません。
なにせ、私の作家生命がかかっていますからね。

それで、みなさんに正しい知識を共有したくなりました。

パクリとオマージュ。
創作とはなんなのか?
その歴史を紐解いてみたいと思いました。

これは言い訳ではなくて事実です。
よって、少し過激でセンシティブ。
気分を害する人もいるかもしれません。
読みたい方はご注意をお願いいたします。
また、既存の作品名は参考として名前を隠さずに公表させていただきます。また、事実の指定であって悪意は一切ございません。また、該当する作家も認識している事実だと把握しております。


まず、初めに。
パクリとは盗作のことであり犯罪です。
要するに著作権侵害。これは裁判をすれば負けます。
創作者としては絶対にやってはいけない行動です。

オマージュとは、敬意のある作品の影響を受けているということです。
こちらは合法。ほとんどの作家がやっていることです。

あの宮崎 駿監督でさえも、色々な作家のオマージュがあるのです。
絵も話もオマージュだらけ。
絵は海外。話は童話作家です。
他には、アキラを描いた大友 克洋先生だってそうです。
このお二人は、海外のアーティストに影響を受けているので、日本では知られていないだけなんですね。

疑う方は作家名にプラスして「メビウス」と入力して検索してみましょう。
フランスの凄まじい実力のあるアーティストが出て来ますよ。
ナウシカのメーヴェなんて完全にメビウスの作品から来ています。
宮崎監督が「メーヴェは僕の完全なオリジナルです。ゼロから作りました」なんて公言したら大問題になるのではないでしょうか?


少し話は逸れましたが、私の作品はジョジョの奇妙な冒険のオマージュなのであります。
決してパクリではありません。

似ているのは否定しませんけどねwwww
だって好きなんだもん。
神すぎませんか? ジョジョ。
ファンだから似るのは当然。
でも、パクってはいませんからね。
あくまでもオマージュ。
キャラや物語の構成は完全に別物です。
読めばわかりますよね? ジョジョとは違うと思います。

しかし、これだけで完結しては一般の読者は納得できないでしょう。なにせ匂いがしますからねw
ジョジョの匂いがするんだよぉおお、ボケナスがぁああああああああああ!! 
なので、少しだけ創作の歴史を話させて下さい。


オマージュで有名な作品はアンパンマンです。
こちらはスーパーマンのオマージュが入っています。
力が強くて空を飛ぶ。しかも、マント姿w 名前だって「マン」がついてる。
加えて、あんぱんの顔になるブラッシュアップされる前の作品では普通のおっさんでした。
あんぱんを子供に配るスーパーマン。それがアンパンマンだったのです。
戦後の食糧難の日本で、非常に共感をうけたキャラでしたね。
しかし、見た目と要素はモロにスーパーマンでした。
これは、アイデアのオマージュであって盗作ではないのです。
スーパーマンの世界にバタコさんやカバオくんは出て来ませんしね。完全に別物。

もっと、有名な作品でいえば新世紀エヴァンゲリオンでしょうか。
こちらはウルトラマンのオマージュ。庵野監督もご自身で発信はされております。
たしかに、怪獣を巨大ヒーローが倒す構図はウルトラマンのアイデアですね。
カメラアングルはモロにそれですしね。

ドラゴンボールもアンパンマン同様にスーパーマンのオマージュですね。
故郷の惑星が破壊されて子供が地球にやってきてスーパーパワーを持っている。
流石にこれはスーパーマンと言わざるを得ない。逆に「完全にオリジナルです!」などと公言したらアメリカ人から攻撃を受けるのではないでしょうか?
スーパーマンの映画を観た人が「ドラゴンボールみたい」とコメントを書いている方がいたのですが、実はこういうコメントは、本家にとって失礼に当たるのです。
オマージュされているのはスーパーマンなのです。なので、本当は、ドラゴンボールに対して「スーパーマンみたい」と書くのが適切なんですね。

しかし、創作の印象は時代とともに変化します。
ドラゴンボールがスーパーマンのオマージュ。と書いても共感は薄いでしょう。
なにせスーパーマンは1938年の作品。もう、古すぎて教科書なんです。
鳥山先生はアラレちゃんでスッパマンというキャラを出していました。梅干しを食べるスーパーマンです。
こちらはモロにパロディをされております。このことからも、先生がスーパーマンに強く影響を受けていたことは自明なのです。
ところが、超能力で空を飛んで怪力。というアイデアは世界共通になっております。
古典的アイデアといってもいいでしょう。この発想がスーパーマンから来ているとは、ほとんどの人が知らないのではないでしょうか。

藤子不二雄先生もスーパーマンのオマージュをされていますね。
パーマンがそうです。
これはもう疑いようがないw
「スーがスーーと消えて○ーマンさ」という有名な歌詞がありますからねw



さて、私の作品に戻ります。
以上のように歴史をみても明らかなのです。

ジョジョはネット上で人気がありすぎて印象が強い。
よって、私の作品をジョジョのパクリ。と思う人も多くいると思います。

しかし、パクリは犯罪です。
私は犯罪者ではありません。
オマージュで作品を書いているのです。

参考までに、私がオマージュする作品をあげておきますね。



漫画は4作品。

ジョジョの奇妙な冒険。
ドラゴンボール。
寄生獣。
カムイ外伝。



映画は3作品。

エイリアン2。
ボーンアイデンティティ。
イコライザー1。



小説は1作品。

星 新一の短編。



アニメは1作品。

宮崎駿監督と高畑勲監督の作品。


以上が私の尊敬する作品群です。

私の作品はこれらのオマージュなのであります。

他にももっとありますが、代表的なものを書かせていただきました。




続いて、どういったものがパクリに該当するのか書きましょうか。

それはアイデアの応用ではなくて、そのまま使う行為ですね。

⚪︎小説では、
セリフ、文体のコピペ。そっくりな言い回し。

⚪︎漫画では、
絵のトレース。
キャラ絵と設定が似すぎている。

⚪︎ゲームでは、
システムの盗用。
プログラムの盗用。


これらパクリは、出版さしどめ。賠償責任まで発生します。


最後に、時が止まるアイデアの歴史に触れて終わることとしましょうか。

ネットで確認ができたのは1952年のドラマ『テイルズ・オブ・トゥモロー』で時間を止めて美術品を盗む、というのが見つかりました。
他にもたくさんあるようですね。気になる方は調べてみてください。時を止めるのは、昔から使われて来た先人の作ったアイデアなのです。

なので、時間を止める、というアイデアが荒木先生が考えたもの、というのは流石に無理がありすぎます。
荒木先生は映画好きな方です。様々な映画のオマージュをされております。
初期の絵は、私も大好きな白土三平先生によく似ておられました。
解説口調の必殺技などは完全に白土先生です。ジョジョの三部からオラオラが出てきましたが、あれはモロに「百裂拳」ですね。漫画が好きな承太郎ですからね。問い詰めたら「ケンシロウの真似をした」といいそうですよw

このように、諸先輩である、創作の偉人たちもオマージュばかりなのです。

口説くなってしまいますが、オマージュはやってもかまいません。
それは創作の常識。それで作品が構成されているのです。
ただ、礼儀として、「このアイデアは私の完全なオリジナルです」と公言してはいけません。
それをすると歴史を調べられて「おまえ発祥じゃねぇじゃん」となるからです。
ほとんどの方がオマージュで作品を作っているので、中々に胸を張るのは難しいと思います。

確実に言えることは、令和になって、完全なオリジナル作品は作れないということです。
「鬼滅の刃」だってそうです。剣士が鬼を退治する話は完全に「桃太郎」なのですから。

13件のコメント

  • 何千万、何億人の人間が考える事って全然別物にはならないでしょう。
    偶々、同じ事をずっと前に考えて発表していた人がいた。ってことですよね。似たり寄ったりのお話になっても仕方ないことではないでしょうかね。
  • 盗作には明確な基準が法律的にあるように思います。それを犯していない限りは盗作ではないでしょう。(まったく同じ文章がそのまま使われている、など。)

    アイデアについては、小説の世界ではパクリというのはないように思います。そこに描かれる「ドラマ」が異なっている限りは。

    作家の力量が試されるのは、同じアイデアを使ってどう、違うストーリーを描けるか、だと思っています。

    例えば、ジョジョとまったく同じ設定を使って、ただし登場人物をすべて変えて、まったく違うドラマを描く事は可能だと思っています。私がそれを描いた時と、神伊さんがそれを描いた時で、同じドラマになることはありえないと思っています。それが個性、オリジナリティじゃないかと。

    同じ設定で書くなというのなら、人間というものが登場する人間社会の中でのドラマは、すべて同じ設定のパクリということになってしまうじゃないですかね(笑)
  • @霞千人(かすみ せんと)
    今の時代は隠すことじゃないと思います。
    敬意を表して、詳細を発表して、今の自分がその存在によって構成されているのを堂々と公言すべきでしょうね。
    事実を語るのは悪いことじゃないと思います。
    勘違いして、自分はすごい人間だ、となるのが問題なのだと思います。
    手塚 治虫先生は「この世にオリジナル展開はない」と言われています。似てるのは仕方がないかと。誰にも似てない完全オリジナル作品は書けますけど、誰も読まないですねw 
  • 小説家は「ドラマ」「ストーリー」を創出しているのであって、設定のアイデアの開発競争をしているわけではない。と思います。

    人々が読みたいのはドラマ、ストーリーであって、プロットではないでしょう。

  • いつも楽しく読ませて頂いております。
    時を止める能力がアウトならば
    ウルトラマンZや仮面ライダーオーズは
    メダルで変身するのが被ります。
    仮面ライダーディケイドや海賊戦隊ゴーカイジャーは
    過去作の登場人物の力を使う所が一緒です。
    そもそもスーパー戦隊で忍者が題材の作品が3作もあります。
    仮面ライダー剣や仮面ライダー龍騎にウルトラマンオーブは
    カードの力で闘うのが一緒ですが差別化出来ています。
    それにドラゴンボールやGガンダムにウルトラマンティガは
    パワーアップすると金色の姿になりますが
    世界観や能力の違いで区別出来ます。
    金色のガッシュベルやブラッククローバーは
    本を読んで魔法を使う所が一緒ですが
    魔法の描写の違いで区別出来ます。
    仮にパクリとか言い出したら異世界転生物は
    全ての作品がパクリになってしまいます。
    長文失礼致しました。
  • 全く同じセリフや絵ならアウトですが
    単に「時を止める」能力ですからパクリではありません。
    逆に何にも影響を受けず全く完全オリジナルを創る事は不可能でしょう
    インスパイアやオマージュは創作の世界ではごく普通の事だと思います
  • @田中 寿郎
    田中さんのおっしゃるとおりだと思います。田中さんは創作レベルの高い方ですね!

    本当に、同じ題材でもアプローチが違えば別作品に見えますよね。

    ボンボンの漫画で『クロスハンター』って漫画があるのですが、ネットでは散々に叩かれていますね。あの題材で絵柄と構図を一緒にしちゃうのはまずいw 作者さんは鳥山先生の大ファンなんだと思う。でも、絵柄やコマ割りを真似るのは悪手だった。アイデアは全然違うのに、パクリ疑惑がエグいです。
    あの漫画は別の作家さんが描いたら全く違った印象になっていたと思います。

    オマージュかパクリかは、本当に紙一重ですよね!

    こういうのが普通の読者さんはわからないんですよね。まぁ、それが当たり前といえば当たり前なんですけどね。そこまで創作に一生懸命じゃないでしょうしね。
    今回はこの歯痒い距離感を縮めたくてメモを書きました。

    感想嬉しいです。
    ありがとうございます。
  • @weather456

    weather456さんは特撮がお好きなんですね!w
    コメントを読むとニヤニヤが止まりません。かくいう私も大好物。特撮のオープニングはカラオケでめちゃくちゃ歌う人なんですよw 戦隊シリーズは全部歌うかもしれない。ゴレンジャーからキングオージャーまでw

    話が逸れちゃったw
    weather456さんは創作レベルの高い方ですね!
    色々と考察されている。

    おっしゃるとおりですよ。
    同じ題材を使うのは当たり前なんです。

    ただ、ネットはweather456さんのように創作レベルの高い方ばかりじゃないんですよね……。
    なので、ちょっと題材が被ったらもうアウトです。有名勢というですかね。
    ジャンプっぽい海賊の漫画を描いたらもうアレしかないんですよ。でも、リアル思考で海賊を描いたらヴィンラントサガなんですw
    この細かい違いがね。
    個人で感覚が違うので難しい部分だと思います。
  • @pakuqi

    他の方もpakuqiさんくらい創作レベルの高い方だったらいいんですけどね。
    なかなか、分かり合えないのが現実だったりします。普通の読者さんは好みで判断されるんですよね。
    パクリとはちょっと違いますが、なろうのアニメの感想で「中学生が書いた作品」と揶揄するものが散見されます。しかも、そのコメントにはいいねがいっぱい。いやいやって感じです。
    面白さの有無は置いといて、中学生が書いた作品がアニメ化はしませんて……。
    そんな甘く無い。でも、平気で製作陣を無能扱いしますからね。面白さの有無と作品のクオリティは別なんですよね。
    創作レベルの低い方は、ずーーっと自分の好みで断罪しますからw
    あなたに合わないだけなんですけどね。それがわからないんですよ。本来、創作の正確な評価というのは、それに携わって努力した人くらいしかできないんですよね。物事を私見で捉えるのか、理屈で捉えるかの違いなんですよ。なので、普通の読者さんは感想をいって欲しいのが希望ですね。一般論のように語る評価はして欲しくないですね。
  • 個人的にV6さんのtake me higherや
    相川七瀬さんが歌う仮面ライダー剣の主題歌を
    よく歌います。
  • @weather456
    おお、まさかの選曲!
    特に相川七瀬さんのはキーが高いですよね。
    ブレイドブレイドと連呼するところとかw
    でも、リズミカルで好きですね!
  • 言葉は銃の弾丸やナイフや剣と同じで
    簡単に人の心を傷付けられるのだから
    冷静に考えてから意見して欲しいです。
  • @weather456
    そうですね。
    私も気をつけたいと思います。
    結構、正論言いなんで、そういうので人を傷つけたりしてしまいます。黙って聞いてればいいのにね。余計なことをついつい言ってしまって、相手を否定してしまう。いつも反省しています。正論だけが正義じゃないと思うんですよね。猛省。
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