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更新のお知らせと、ちょっとした閑談(その10)

本日も19時に『第39話「罠」』更新です。

第二章も残りあと3話です。よろしくお付き合いください。



さて、今回が最終回になるかな? 『ブレイブ・ラビッツ』に影響を与えた作品です。

『人造人間ハカイダー』

ハイ、比較的マイナーな作品になるのかな? 私はこの作品を語ると長くなりますw

本作は70年代の特撮『人造人間キカイダー』のライバルキャラ、ハカイダーの名前とデザインを借りたスピンオフ作品です。

この作品、かなり考えさせる出来になっておりまして。

そもそもヒーローがいません。主人公のハカイダーは「悪」を自認しており、己の価値観に合わない者は平気でぶっ〇します。命乞いする敵も容赦なくずたずたです。

対する元老院は、反乱分子と認めた者を容赦なく粛清しますが、苛政に耐えさえすれば、外敵から守ってはくれるわけです。

でも、ハカイダーはそんな状況を一顧だにしません。容赦なく元老院を破壊しようとします。

そんな滅茶苦茶な彼がただひとつ守ろうとしたものがあります。
それが、『ブレイブ・ラビッツ』でも触れた「人間の尊厳」です。

元老院は反逆者と勝手に判断した人間から理性を奪います。脳にチップを埋め込むと言う最悪の方法で。

真っ当に自分の人生を自分で決めて生きていたい。そう望む女性を元老院の兵士が撃ち殺した事で、彼は憤怒の表情を浮かべ、独裁者の牙城に乗り込みます。

そして、捕らわれた少年に「自分の意志で生きてゆくか?」と問いかけ、彼らを解放します。

最終的に傷だらけで元老院を破壊した彼は、西部劇よろしくバイクにまたがり去ってゆきます。「この街の未来はお前たち次第だ」とでも言うように。

ハカイダーの行為は肯定できない部分も大きいでしょう。悪政であっても、秩序を破壊したことで守られなければ生きて行けない人を危険に晒したわけですから。

それでも、全ての人が尊厳を持って生きる世界。それを願って命をかけた彼は、やっぱりヒーローと言えるのではないでしょうか。

ラビッツの掲げる「信じる事」も同じような危険性と、切実な願いが込められています。

「一人一人が勇敢(ブレイブ)であってくれ。君たちの心は君たちのものだ」とスパイトフルが願ったメッセージは、ボロボロになるまで抑圧者と戦ったハカイダーと相通じるものがあるのではないでしょうか。

興味持っていただけたら、是非『人造人間ハカイダー』を観てみてください。Youtubeを初めとして、色んなサイトで配信してますノシ

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