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【カクヨム合宿】4日目朝のお題

まじでごめんなさい!! 寝過ごした!!!
今日のお題は「寝坊」です!!!!()

4件のコメント

  • こちらに失礼。

    - - - - -

     ぴ~んぽ~~ん

     久々の完全オフで昼前まで爆睡していた私は、間の抜けた音色の、しかし脳にがんがん突き刺さってくる音量のチャイムに叩き起こされた。

     ぴんぽ~ん

     居留守を使おうと布団に潜りかけた私を、再びチャイムが襲う。
     これ以上うるさくされてはかなわない。観念して起き上がり、眼鏡をつかんで部屋を出た。

     寝室の目の前が玄関だけど、無防備にドアを開けたりなんかしない。
     居間のインターフォンの画面を確認する。カメラの前の男は、大手宅配便会社の制服を着ていた。緑の帽子を少し斜めに被っている。

    「はい」

     インターフォンのスイッチを押し、開いた口から出てきた返事は、思っていたよりもずっと不機嫌な声。
     男がそれを察したのかはわからない。気づいたとしても、慣れていて気にはしていないだろう。はきはきとした口調で会社の名前と、受取人である私の苗字を告げた。

     私は何も言わずに無遠慮に通話終了のスイッチを押し、ソファにおいてあったパーカーを手に取って、今度こそドアを開けた。

     パジャマの上にパーカーをひっかけ、ぼさぼさの髪で訪問者を迎えるなんて、実家にいたときにはあり得なかった。お母さんの金切り声が聞こえてきそうだ。

     まぶたの開き切っていない、完全に寝起きの顔だったけれど、相手は顔色を変えずに、またもはきはきとした言葉と共に受取証を渡してきた。私は玄関に常備してあるシャチハタを押し、無印の小さな箱を受け取った。

     何を頼んだんだろうとふと思ったけれど、開ければわかることだ。玄関前に放り投げて寝室に戻った。もう一眠りしよう。

     ぬくもりの残る布団に滑り込んだとき、隣でごそごそと動く音がした。

     そして一言。

     「お静かに……」

     寝言のように呟かれたその声を聞いて、ふっと笑ってしまった。

     いつも通りうつ伏せで転がっている相方は、無防備な寝顔をさらしてすぅすぅと再び眠り始める。

     その幸せそうな寝息に包まれて、微睡の中で思った。

     叩き起こされたのが私でよかった。
  • すこやわ……
  • エモやわ(^^)
  • https://kakuyomu.jp/works/16816700426641397986
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