きょうじゅさんの企画「偽教授駄作杯」で知った方なのですが、楠木次郎さんの「闘う中学生」がヤバすぎてヤバい。(日本語?)
決してきょうじゅさんの感想を否定する意図はないのですが、この作品、駄作と言えば限りなく駄作なのかもしれませんが、天才と言えば限りなく天才的な作品だと思うんですよね。失礼な言い方ですが「馬鹿と天才は紙一重」のちょうど紙一重なんです。
厨二的と切り捨ててしまうことができない文章力と、天才というにはあまりにも厨二的な内容で、自分でもちょっと何を言っているのかわからない感じなのですが、とんでもない味付けなんですよね。ラストもキチンと厨二的に仕上がっていて、なんというか「大人が子供相手に真剣に相撲している感」が凄まじい。
恐らくこの作品は、楠木次郎さんの人間観察の鋭さと上質な日本語力に支えられているのだと思います。
オススメするかというとオススメしたくもありしたくないところもありと、本当にモニョる作品でした。個人的にはラストの女の子の挙動がもの凄く好きです。よく人間というものを理解して書いているなと感心しました。