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サポ限書下ろし 第2話

月イチ更新と言いながら、深夜のテンションで2話目更新します!


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「おぉ、死んでしまうとは、情けない」

「え?」


「・・・今のは気にするでない。1度言ってみたかっただけだ」

「はぁ」


 どうやら、目の前の水晶が俺に話しかけているらしい。


「オホン。 タイゾル・マキナ・コーラルよ、今からそなたの次の生を決める儀式を始める」

「次の生、ですか?」

「そうだ。そなたはタイゾル・マキナ・コーラルとして死を迎えた。よって次にそなたの魂を送り出す先をこれから決めるのだ」

「ちょっと待って下さい!私は妻と娘のもとへ行きたいのです!ここは神の国では無いのですか?」

「う~ん、ちょっと違うんだなぁ。というか、そなたは今のままでは神の国には行けぬぞ? そなた人を殺し過ぎ! 最後の日だけで100人以上道連れにしてるだろう?殺りすぎちゃったから神の国に行くのムリですから!」

「そ、そんな・・・」

「因みに、そなたの妻サリナ・マキナ・コーラルと娘アイナ・マキナ・コーラルの魂はちゃんと神の国へ旅立っておるからな」


 サリナとアイナに会えないだと・・・
 なんてことだ。


「あー、早合点するでない。 そなたの魂は今は神の国へ送り出すことは叶わぬが、方法が無いわけでは無い」

「そうなのですか!? なら直ぐにでもそれを!」

「まぁまぁ慌てるな。 まずは先ほど話した次の生を受けることだ。 そして新たな世で徳を積むのだ。前世での業を清算するべく徳を積めば、再び死を迎えた際に神の国へ旅立つことが叶うだろう」

「そ、それは本当ですか!」

「あぁホントホント」


 なんだか軽薄そうな態度だが、本当に大丈夫なんだろうか。
 しかし、今の俺には他に頼るものが無いか。


「分かりました。して、私はどうすればよろしいのでしょうか?」

「えーっと、これからサイコロを3回振って貰う。 出た目で色々決まるから。1回目が送り出される世界。2回目で性別。3回目でその世界でのそなたの役目が決まるから」

「さい、ころ?」

「サイコロというのは、コレだ」


 水晶がそう言った途端、目の前に四角い物体が現れた。
 大きさは、目の前の水晶よりも一回り程大きい。
 手に取ってみると、大きさの割に軽い。


「それを放り投げて転がして、止まった時の上の面が出た目だ。 では早速一回目行ってみよう!」


 こんな物で俺の運命が決まるというのか・・・


「何が出るかな♪何が出るかな♪」

「え?」

「盛り上げてるだけだ、気にするでない。早くサイコロを振るのだ」


 ええい、ままよ!
 俺はサイコロとやらを両手で前方へ放り投げた。


 サイコロは地面へ落ちると勢いのまま転がり、やがて止まった。


「おぉ、出た目は6だな! これは・・・科学と宗教の世界だな」

「かがく?」

「えーっとだな、分かりやすく言うと、そなたが居た前世にあった魔術という物が無い代わりに、化学という物があるのだ。宗教は前世にも有ったから解るな? その世界はそなたの居た魔術の世界よりも文明が発達しておるの」


 なんだかよく理解出来ないが、俺が居た世界とは全く違うようだな。


「さぁ次行ってみよう!」


 俺は再びサイコロを拾い、構える。


「何が出るかな♪何が出るかな♪」


 水晶の掛け声に合わせて前方へ放り投げる。


「今度の出た目は、3だな! 奇数だから男!また男!ちょっとざんね~ん」


 男だと何が残念なんだ?


「よし!気を取り直して、最後行ってみよう!」


 再びサイコロを拾い、構える。


「何が出るかな♪何が出るかな♪」


 水晶の掛け声に合わせて前方へ放り投げる。


「最後の出た目は、1だな! えーっと、1は・・・『体育教師』!」

「え、ナニ? たいく?え?なんですか?」





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2話目にして早速迷走し始めました。
ご意見ご感想ありましたら、是非お願いします。



1件のコメント

  • 生まれ変わった異世界で前世の記憶はあるのかな?
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