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消滅するものがたり

カクヨムの機能で欲しいもの!(突然)

●作品一覧。
テレビ番組表のように、すべての作品が一覧で見渡せるようにして欲しい。作品数が多い方だと、大部分が隠れちゃってるので。

●上記の一覧に、新作マークと、作者のイチオシ!が三つくらいつけられるといい。

●しおり機能
目次頁じゃなくて、本文中に。

●旧→新の順番で並んでいる項を、最新が一番上に来るように読者側が選択できるといい。

同じようなことを要望している人に、それを組むのがどれだけ大変か分かってるのかー! と熱いコメントがついていましたが。



▶連載「魔女とりんごの花」
深夜の予約更新で四章まで終了。
次の第五章と、五章からはみ出した分の終章で完結すると想います(多分……)
読んで下さる方々、ありがとうございます。
後追いの方々もありがとうございます。
想わぬ長旅になりました。

いつも「プロットを立てないなんてマジ?」と云われるのですが、これで本当に立てていないことが証明できましたね笑
読み切り短編が出発ですから。
「焼けた空から降り来たる」もそうですね。
あの続篇も、もし担当さんがいたら、まったく違った話になっていたはずです。
「この脇役の男の子を主役にしよう」の一言で、「鬼滅の刃」の主役が炭治郎に決まったように。

担当がいたら全く違った話になっていたかもしれないものを、こうして単独でやっているとそうはならないまま物語が進むというのも、面白いことですよね~。
わたしが今書いている物語は、もし横から誰かが何か云っていたら、存在しなかったかも知れないのです。


先日の近況ノート「それってあなたの感想ですよね?」でも触れましたが、「こうすればいいのに!」はAさんの云うこと、Bさんの云うこと、それぞれ多分違うんです。
「それってあなたの好みですよね?」というか。
それを踏まえた上で、

〇いろんな人に意見をもらって色々変更しながら書く方
〇作者の頭→原稿という方

みなさんはどっち派でしょうか。
どちらなら、創作意欲が沸きますか?
わたしの好きな創作者さんは、作者→原稿の方が多いです。

素人ほど、単独で創ることを重視しがちだそうです。
「もっとよくなる」ための指摘や変更を、とても厭がるそうです。
大勢の人の意見を取り入れて良い作品を創り上げることのメリットを知らないと。
これを云ったのはもともとチームを組んで創作する商業デザイナーさんなので「そりゃそうでしょ」と想いましたがw

指摘や変更とは何かというと、わたしたちが他人の作品を読んだ時に、
「もっとこうしたらいいのにな~」
って思う、アレです。

「それってあなたの好みですよね?」のあれです。
「それってあなたの感想ですよね?」のあれです。
「え、炭治郎を主役にするんですか?」です。

「この子は鬼に家族を殺された炭焼き小屋の少年で、脇役としか考えていません」
作者さまが納得しなかったら、「鬼滅の刃」はまったく違った物語だったでしょう。
もしかしたら初稿のままでも、掲載雑誌を変えたらヒット作になったかもしれない。
そうじゃないかもしれない。
それは誰にも分かりません。

一つ云えるのは開始当初、誰ひとりとしてあんな大ヒット作になるとは想ってはいなかったということです。
人の意見を取り入れることは、吉と出るか凶と出るかは分かりません。
「鬼滅」は大ヒット作となりました。そこには編集者の「この男の子を主役に」の一言がありました。
そのせいでヒットしたのか。
そうでないのか。
これも誰にも分かりません。
何故なら、商業にのっかるすべての作品は、「こうした方がいい」という編集部の意向を受けているからです。
もし人の意見を取り入れることでヒットするならば、全ての作品が大ヒットしていなければならない。

「鬼滅の刃」は世界的な成功を収めました。
その裏で、最初に作者さんが描きたかった物語は消滅してしまったわけです。
消滅してしまったといっても、「鬼滅」には作者さまのこめたかったものが沢山こめられていますし、横からの口出しで嫌々・しぶしぶ・不本意なものを描かされたわけではありませんが、大ヒット作「鬼滅の刃」はもし編集者が違っていたら、あのかたちでは世に出てこずに、その代わりに作者さまの想い入れが隅々まで詰まった、また別の素敵な作品が生まれていたかもしれません。


倖せなことに、鬼滅の担当者さんは作者さまの魅力を良い方向に存分に伸ばして引き出してくれる方でした。
作者の持ち味や、どんなものを創りたいと想っているのかや、可能性をすべて無視して、自分の想い通りに動かそうと頭を抑えつけてくるような人が担当でなくて本当に良かったです。

6件のコメント

  • 自分も他の人の意見より自分の好きな物を書いていたい派ですね……なぜなら仕事ではないので。
    鬼滅の刃、最初に連載始まった時はさらっと読んで暗いし絵柄も今風じゃないし蜘蛛とか怖いしでそのまま読まなくなってたんですが、たまに熱く語る人がいて、好きな人には刺さるんだろうなと思った記憶があります。
    遊郭編くらいまで行くと絵柄も変わって普通に面白いのですが、最初の方はアニメの出来が良かったのが一番の要因な気がしなくもないかなと個人的には思うのです。
    ヒロアカは対照的に最初から売れるだろうなと思ってたら順調に売れてた感じですね。
  • カクヨムで欲しい機能。まさにそれが欲しいです!
    色々な人の作品をブックマークとかはしていますが、すごい勢いで色々と更新されていくので全然追い付けなくなってしまいます。
    一覧もほしいし、文中のしおりも欲しいです。
    特に文中のしおりが登場すれば1話がすごく長くても良くなるので書き手にもありがたい機能となると思います。
    WEBプログラムを作る人は大変でしょうけれど、できると良いですよね。

    『作者の頭→原稿という方』な人間です。
    私もプロット書かないで書くタイプなので、途中でこの設定自分で首絞めたなと思いながら書いていること多々あります。そんな時は優秀な担当さんがいてくれたら変わるのかなーとか夢みたいなことを内心思って見たりも(笑)

    「それってあなたの好みですよね?」、「それってあなたの感想ですよね?」は趣味で書いている人にとっては「うっさいわ!」な存在なのかもしれませんね。
    私もそう言った意見をもらうことが多々ありますが、しっかりと読んでくれているからこその意見だろうしと、なるべく邪険には扱わないようにはしています(笑)
  • 猫目孔雀さん

    書き手さんの中にはコメントに寄せられる読者の意見をどんどん取り入れて変更を加えて書いていく方もいたりしますね。
    みんなで創っていく感じでしょうか。
    あれだと参加型なので、読者さんも楽しいでしょう。
    読者のご意見ウェルカム。
    一方で、
    「〇〇と××をカップルにしろ」
    「ここが〇〇なのは矛盾してませんか?」
    そんな声をガン無視するスキルも要りますけれど。

    下位にいる人ほど、「作者のこだわり」が強くて、その代わり最後まで自分を信じて30万字だの50万字だの、ただひたすら書いている、そんな感じがします。

    「鬼滅の刃」「進撃の巨人」当初は、いつ打ち切りになるかな~とハラハラされるような処女作だったのに(とくに進撃)、二つとも大化けしました。
    猫目孔雀さんが仰るように、この二つはアニメにすることでその魅力を最大限に引き出された感があります。
    「鬼滅」は和テイストと、魅力的なキャラクター、様々な「呼吸」「型」がアニメにぴったりでした。
    「進撃」のほうは立体起動装置の躍動感スピード感、エッジの立ったキャラ、前半のホラー要素と後半の転調がうまく組み合わさっていました。
    そして両作品とも、アニメの為の音楽が素晴らしいです。

    炭焼き小屋の少年を主役に。
    これは掲載誌がターゲットとする読者層を考えてのことであり、「大ヒット」をあてこんだものではなかったので、「炭治郎を主役にした編集者のお手柄」というものではないと想っています。
    同じように、全ての商業作品は編集部から「売れる為にこうしよう」と指示や変更を求められることがほとんどです(大御所をのぞく)
    でも、それで全ての作品がヒットするわけじゃないですからね~。

    人の意見に従った人は成功して、そうでない人はものにならないというのは、商業的に大成功する作品がごくごく僅かであることからも完全に否定できます。
    人の意見を取り入れて~は、浅薄というか、完全なる結果論だと想っています。
  • ヤナイハルさん
    ※今誤って変換を押してしまったら「柳井華」という、なんだか素敵な漢字になりました🌸


    「鬼滅の刃」はもともと手塚治虫「どろろ」を念頭にした、百鬼丸寄りのキャラが主役の暗い話だったみたいなんです。
    掲載予定誌が「週刊少年ジャンプ」だったことから、それでは暗すぎる、脇役にちょうどいいのがいるじゃないか、ということで炭治郎に編集者が決めたのです。


    プロならば、商業誌を売るために編集部の意向を取り込まなくてはなりません。
    読者に好まれる作品を創る方が優先になるのです。
    担当さんに恵まれたみたいで、物語が動き出せばのびのびと描かせてもらっていたようですが。

    鬼滅の作者は、本当は「縁壱の物語(登場人物の一人)」が描きたかったのです。その気持ちは「鬼滅の刃」の中でも十分感じることができます。
    炭治郎を主役にすることで「鬼滅」はヒットしたのかも知れませんが、最初にあった「どろろ」のような物語は消えてしまいました。
    それは作者さまの大切にしていた物語。もう誰も見ることは出来ません。
    安易に人の作品に変更を求めるということは、その裏で、本当に書きたかった一つの物語を消滅させてしまうほどのものなのですよね。


    >子供だった頃の私が、なぜあんなにも他人の創作活動にとげとげしい思いを抱いていたのかも
    わたしの周囲には同人誌のような本格的な創作活動をする人がいなくて(いたかもしれないけれどグループが違った)、あまり身近ではなかったのです。
    「ああ、こんなにも自由に表現することが許されるんだな……」
    と痛感したのは、コスプレーヤーさんと会社で逢った時です。
    凝った衣裳を自作して、ウィッグをつけてカラコンを入れて、お台場でたくさん写真を撮っている方でした。
    「見せて見せて~」
    と質問責めにしながら毎回嬉しそうに熱心に見ていたその時のわたしは、好きなことを存分に楽しんでいる孫娘の活躍をみるおばあちゃんの心理に近かったかもしれません笑
    もし母親なら「こんなハレンチな恰好をして!」となっていたと想います。

  • 大隅さん

    小野篁は、「篁」という字がホントいいです~。現代版なら苗字としても、使いたい感じがします。

    作品一覧表はぜひ欲しいですよね……!
    長篇、短篇、自分で区分けも出来るといいし、いちいち隠れているところを開かなくとも、そこから選んで飛べるとさらに便利ではないかと。
    「なろう」がすべての投稿サイトの雛型になっていると聴いたことがあるのですが、中の人もカクヨムを実際に使っているだろうし、またそのうち新しい投稿サイトを立ち上げて、そこに改善点を反映するのではないでしょうか。
    この次は、
    ・音声の朗読機能
    ・文庫本の体裁でめくってヨム機能
    ・AIがイラストを作ってくれて挿絵を差し込める機能
    など、さらに進化しているかも知れません。

    恋愛小説だとけっこう「〇〇と〇〇をカップルにして。またはしないで」的な、読者の願望がストレートに届いたりしてるみたいです。
    今日も一件そんな感じのものをみました。
    その作品が好きだから、そのキャラが大切だから、作品を追いかけているから、だから、
    「自分を納得させて欲しい、自分の想い通りの表記や結末にして欲しい」
    ここまでくると、もう違いますからね~。
    程度問題ですが、ダイレクトに読者の声が書き手に届くだけに、読者側の良識にゆだねないといけません。

    担当さんはどんな方にあたるかで天国と地獄なので、良い担当さんだとそれはそれは上手に、いい感じに引き出してくれるでしょうし、駄目駄目な方だと大喧嘩。そんな裏話はマンガも小説にもごろごろしていますよね。
    商業である限りは売上を出さなければならないのだから、作家さんと担当さんの駈け引きは両者ともに真剣で、大変そうです。
  • ヤナイハルさん

    漢字、なんかかわいいですよね💖
    鬼滅の刃の裏話は有名なので、原作やアニメが好きな方なら知ってる方ばかりだと思いますよ~。

    姓名診断は私はまーったく信じない人なので遊び程度にしか見ていません。
    あまり画数が良くないようなら、ヤナイからいじると何とかなりそうです。

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