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依然として「女大公カイエン」お休み中で申し訳ございません。

 こんにちは。ご無沙汰しております。
 「女大公カイエン」の続きが、なかなか更新できず、本当に申し訳ございません。

 そろそろもう、ほとんど閲覧されることもなくなってきたようです。
 まあ、それはしょうがないと思います。
 Twitterで週に3回、宣伝はうっておりますが、それとても新しい読者様を呼び込めるような洒落たものではありません。
 私は書き手同士のお付き合いもあまりしていないので、SNSで話題に上がることもない。
 私も他の方の作品は拝見しておるのですが、所謂「書き手同士の読み合い」が苦手なのです。これは昔からで、短歌のグループにメンバーとして溶け込めなかった時に実感しました。
 感想を書くのがとにかく苦手。密かに読ませていただいております、という、静かな読み専の方とほぼ同じスタンスでやってきました。

 そういうわけで、「女大公カイエン」は、もともと、ほぼ読み専の方、それもほとんどが見知らぬ方に読んでいただいていた小説ですので、続きが出なくなれば忘れられて当然なのです。

 正月には「いい加減、連休とかには書く時間もあるだろう」と鷹を括っていたのですが、大間違いでした。
 なんだろう。
 創作にかける意欲の減退、という感じより、「心が小説の世界に入る状態にならない」とでもいうような状態です。書きたい気持ちはあるんだけれども、心に「書き始める元気」も「書き続ける忍耐力や情熱」も足りないのです。
 ああ、やっぱりこれは「創作意欲の減退」というべきなんでしょうかね。

 前は土日になれば「書かねばならぬ」と小説書き用のMacBookを開き、「心と体の力業」で書いていたように思います。
 その、「力業」のエネルギーが集中して発揮できない。困った状態が続いています。

 でも、こんなんじゃ困るのです。
 ええ、私自身が。


 「女大公カイエン」は、「今までの人生で書いてきた、または描こうと思っていた世界の集大成」として書いています。いわばライフワークです。
 今の年齢になった自分でなければ書き始めることもなかったし、ここまで続けてくることもできなかったと思います。
 ですから、コイツを書き終わらないことには「死ぬに死ねない」のです。
 
 4月、来年度から仕事の少ない部署に変わることを決定しました。給料は下がりますし、昇進ももう見込み薄な場所です。でも、時間的な余裕はできるでしょう。
 父の相続や、母の介護のこともまだ問題山積で、今の仕事の内容継続では全く時間的な余裕がない、という事情もあります。

 ですが、それよりも「何をしていても心が躍らない」こと、「美しいもの、素晴らしいものを見ても読んでも、響くはずの心が硬く乾燥した干物のようになっている」ことが「これではいけない」と私にハッパをかけるのです。

 そろそろ、干し椎茸を元に戻すように、ゆっくり水に浸けて出汁を取りながら、自分の頭も体も「柔らかく戻していく」ことを徐々に始めようと思います。

 年度末までは仕事に追いまくられると思いますが、3月下旬か4月上旬には、「柔らかく戻った椎茸」になってまた、続きを書けるようにしていきます。
 「いこうと思います」ではありません。
 「していきます」です。

 という訳で、まあ、これも山あり谷ありの人生の大きな試練なのだから、乗り越えてしまえばこれも糧となる、と思うようにしています。
 例えば、長い間不仲だった父が突然にいなくなったことで、アルウィンの「最期」は今まで考えてきたものとは変わっていきそうです。
 カイエンはアルウィンの最期には関わらない予定でしたが、多分、それは変わると思います。

 死なれてみると、あれだけ衝突を繰り返し、ほぼ縁切りになるまで憎んでさえいた父を、もう憎みきれなくなるんです。死ねば、やっといなくなってくれたと思うだけだ、と決め付けていたんですが、それは違いました。
 まさか、こういう気持ちになるとは、彼が生きていたうちは想像もしませんでした。
 まだ、自分の中でも消化できていないですが、こういう「経験」「体験」「実感」が、小説を書く時にいい感じに「厚み」とか「説得力」になるといいな、と思います。

 長くなりました。
 まあ、徒然なるままに書いたので、わかりやすくはないと思いますが、とりあえず、遅くとも4月からは心機一転して創作活動再開したいと思っております。
 もし、まだご縁が続いていましたら、よろしくお願い申し上げます。

                    尊野

2件のコメント


  • 「書く」ことが義務になってしまったら、辛くなってしまいます。
    また、尊野さまの書きたいようにかける日が来て、カイエンの再開を願ってます。 
    お体をご自愛くださいませ。
  • 一帆様

     コメントありがとうございます。
     また「女大公カイエン」にたくさんの「エピソードに応援」をいただき、嬉しいです。

     そうですね。
     仕事ではないので、書くのが義務、ではないんです。
     ただ、私の場合「物語世界にダイブして、実際にその場面を背景にキャラクターが動いている動画を目で追いながら書く」という感じです。この動画が見えてこないと書けません。
     頭の中で「見ている」「聞いている」ことを文に起こしていく作業なんです。
     ですので、書く前に「世界に入る儀式」というか「10時間、中に入って書き続けるぜ」と体と心に気合を入れないと書けないのです。たぶん。
     なので、「空き時間に少しずつ」は無理です。
     この書き方、おっしゃるようにしんどいんですが、私は少なくとも長編の続きに関してはこの書き方しか出来ないっぽいです。

     お言葉、ありがたく頂戴いたします。
     再開を待ってくださとの温かいお言葉、心に染みました。
     ありがとうございます。

                     尊野
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