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小説サイトで、人の目を引くタイトル――ちょっと実験してみた

【執筆中のつぶやき】

「小説サイトで、人の目を引くタイトルとは」

創作論の中に、こんな項目があったら……。
思わずページを開いてしまう、趣味の物書きのつぶやきでございます。


私は、170万字超の、流行とは程遠い内容の作品を、8年以上(カクヨムではオープン時から)、複数サイトに重複投稿をしております。

その作品とは、こちら。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

キャッチコピー
天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す


作者だから言います。面白いです。
(とりあえず、作者がそう言わなきゃダメだと思う)

※カクヨムコンに参加しております。よろしくお願いいたします!


しかし、「小説サイトで、人の目を引くタイトル」とは言い難いと思います。

そんなわけで、メインサイトである『カクヨム』でのタイトルはそのままに、ほとんど読まれていない他サイトで、ちょっとタイトル変更を試みました。

(『カクヨム』で変えると、現在、読んでくださっている方々に、なんとなく申し訳ない気分になるのです)

なお、『di;vine+sin;fonia(デヴァイン・シンフォニア)』というのは、この物語の軸となる『ある計画』のプロジェクト名です。

そのため、私としては、この作品のタイトルはこれしかない、と思っているわけですが、初見の人には謎でしかありません。
小説サイトに投稿するタイトルとしては、マイナスしかないと思います。

小説サイトでは、早いうちに「あ、タイトル通りの作品だ!」と、読者に思ってもらうことが大事だと聞きます。

そうなると、拙作の場合は、「貴族の少女が、誘拐された家族を取り戻すために、マフィアの一族に助けを求めに行く。そこから始まるボーイミーツガール」ということの分かるタイトルが良い、ということになるでしょうか。

(しかし、実は、この出逢いは『デヴァイン・シンフォニア計画』で仕組まれていたことだったのだ! ――という物語です)

というわけで、タイトル変更!

↓ ↓ ↓

①『天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す』

カクヨムで使っているキャッチコピーです。
とりあえず、タイトルを日本語にしてみた、というわけです。
わけの分からないカタカナタイトルは、ウケが悪いと聞きましたもので。

⇒まったく、効果がありませんでした……(涙)


②『家族を助けてくだされば、この身を捧げます ~天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す~』

『家族を助けてくだされば、この身を捧げます』という文言を①に加えました。
この手の、「えっ!?(ドキドキ)」という言葉は、パワーワードらしいです。
「タイトル占い」というサイトで、これを入れると、いきなりスコアが跳ね上がります。
(でも、実のところ、個人的には好きじゃない……)

⇒しかし、いまひとつ……。(それでも、前よりは反応が良い)


③『家族を助けてくだされば、この身を捧げます ~聡明な貴族の少女とマフィアの一族の少年の出逢いは、仕組まれた運命の輪を廻す~』

「天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢い」を具体的に「聡明な貴族の少女とマフィアの一族の少年の出逢い」にしました。
なぜなら、「天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢い」では、内容を知らない人には、なんのことだか、さっぱり分からない、ということに気づいたためです。
(でも、私は「天と地が~」のほうが好き……)

⇒基本的には、まったくPVは動かない……が、たま~に、一人の人が続けて読んでいるようなPVがつくことが!!!
しかも、更新直後ではなく、ふとしたときに、PVが増える! これって、タイトルを見て、ってことだよね!?

……おそらく、拙作の内容だと、③が限度と思われます。

詐欺のようなタイトルにはしたくないし、必ずしも女性向け作品ではないのに、女性向けっぽいタイトルにするのも嫌なので……。

(タイトル変更の実験をしたサイトが、女性読者の割合が高いと聞いたため、「女性好み」を意識しました)

一度、『家族を助けてくだされば、この身を捧げます ~聡明な貴族の少女とマフィアの一族の少年の、取り引きから始まる運命の恋~』というのにもしてみたのですが、恥ずかしくなって、速攻、修正しました。
(でも本当は、たぶん、こっちのほうが受けが良いんだと思う。そのうち、またこれにしてみるかなぁ……)

そんなわけで、まとめです。

・パワーワード(ぶっちゃけ、ちょいエロを匂わせるもの。でも、私は好きじゃないんだよ!)が入っているとよい
・内容が分かる。綺麗な響きよりも、具体的であることが大事


でも……。
私はやはり、『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』が好きだなぁ……。

そんなわけで、カクヨムでは変わらずに『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』です。



【カクヨムコン】

下記作品で参加しております。

〈長編部門〉
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

「天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す」

囚われた家族を助けるため、マフィアの一族のもとを訪れた貴族の少女。
そこから始まる「仕組まれた」ボーイ・ミーツ・ガール。

近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる
権謀渦巻く、SFアクション・ファンタジー


〈短編部門〉
『機械仕掛けの御伽噺』
  https://kakuyomu.jp/works/16817330664438382898

「言葉の足りない人たちに。――機械仕掛けの笑顔を添えて」

これは、ほんの少しだけ未来の物語。
保育園に空きがないため、清掃職員の母親と共に老人ホームで生活する四歳の男の子、希於《キオ》。
 無邪気な彼と、彼を取り巻く「言葉の足りない」人々の、心優しい御伽噺。


よろしくお願いいたします。



【更新予定】

「天下の鷹刀が、ただ手をこまねいているだけとは……」 

 リュイセンは、焦燥にかられていた。
 行動を起こしたくとも、次期総帥の肩書きがそれを許さない。

 彼は、最後にシュアンと交わした会話を思い出す。

 そして、ある提案を胸に、イーレオの執務室を訪れた。
 しかし……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  6.硝子の華の情愛-1
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330665464726743
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)

 明日、金曜日 20:20 投稿します。


※第三部 第二章は、
 2023年9月1日 ~ 2024年2月9日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)











「リュイセン。そして、チャオラウと(おまけの)料理長」

今回のエピソードは、リュイセンの回想によって語られる、鷹刀の屋敷の様子+α、といった感じです。

リュイセンの言動が曖昧に書かれているため、ちょっと分かりにくいかもしれません。
(すみません!)
彼が何を考えていたのかは、次回、明かされますので、どうかご勘弁を。


そして、チャオラウ。
第三部から、彼の「登場人物紹介」のところに、「主筋であるユイランを、幼少のころから半世紀ほど、一途に想っている、らしい。」という一文が加わっています。
そのあたりのことを、料理長につつかれております。

一方、チャオラウをからかった料理長ですが……。
なんと、鷹刀一族最強のチャオラウの攻撃を華麗にかわしております。
彼が何者なのか、私も知りません。(第一部第一章から登場しているのに、名前も知りません)
本作最大の謎は、料理長なのではないかという気がします。


次回、ミンウェイのエピソードです。



【次回予告】

 厨房を飛び出したミンウェイは、知らず、硝子の温室に来ていた。
 お気に入りのガーデンチェアーに腰掛け、テーブルに突っ伏す。

 向かいに置かれた、もう一脚の椅子は……空席だった。

 がさり。
 背後で、枝葉の揺れる音がする。

「こんなところで待っていても、あいつは来ないぞ」


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  6.硝子の華の情愛-2


 よろしくお願いいたします。

4件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    「di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~」は恋愛部門じゃないはず……っ! と募集部門を確認してからどきどきしながらコメントをしてました……(;´∀`)

    タイトルってほんと難しいですよね……(><)
    私はいつも、とにかくタイトルで説明しちゃう、WEBらしいタイトルにするので、いつも長くなります……(;´∀`)
  • 綾束さん
    こんばんは!
    コメントありがとうございます!

    はい、恋愛部門ではありません。
    エンタメ総合部門で出しております。(しっかり、SFにジャンル変更しました!)
    いつも、コメント、本当にどうもありがとうございます。
    すごく嬉しくて、余計なおしゃべりみたいな、長くて変なお返事ばかりしてしまってすみません。(単に、浮かれているだけなんです~)


    今回、長いタイトルを考えてみたわけなんですが、長いタイトルって実はすごく難しくないですか!?
    なんでも長く説明すればいいってもんじゃなくて、歯切れよく、すっと頭に入ってくるようなものにしないと、印象に残らない気がするんです。
    新たな発見でした!
  • タイトルは難しいてすよね。
    特にこういったウェブ系だと、何が正解か分かりづらいというか。タイトルから内容が読者に届くという長文系の理屈もわかるんですが、個人的にはタイトル見た時点で「これは合わなそう」となるマイナスもあるのでは、とも思っています。というか私がそうなのでw

    何が出てくるかわからないドキドキも、タイトルには大事かなと。あと後から読み返して「これしか」と思えるようなタイトルが、私は一番好きですね。まーそれを選ぶのも難しいんですが。内容にぴったりくるのが長文系なら、それは正解だと思うんですけど。

    その中ではやはり、
    、『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』が好きですけど、今回の説明であらすじがわかったくらいなので、長文系タイトルにも忌があるのかも、とはちょっとした思いましたw

  • 梶野さん
    コメントありがとうございます。

    タイトル、難しいです!
    Webなんてない時代から書いていた身としては、長文タイトルには、やはり抵抗があるんですよね……。
    友達に「読んで! 感想言って!」と作品を押し付けるとか、公募に送りつけるとかしている分には、タイトルに関係なく「読んでくれるはず」で。
    だったら、「格好いい! テンション上がるっ!」というタイトルのほうが、いいなぁ……とか。

    本屋で知らない本を手に取るときも、「分からないタイトルだからこそ、どういう話なのかが気になって、読みたくなる」――というのが、私の感覚だったのですが……。
    Webだと、「分からないから、読まない」で終わっちゃうんですよね。

    つくづく、私は時代遅れなんだなぁ……と。

    長文タイトルだからこそ、「合わなそう」と思うこと、私もよくあります。
    ……たぶん、中身を読んでも、1ページ目で、そっと閉じ、になると思うので、表紙でバックするのは、お互いにとって良いこと、なのかな……と、思います。
    やはり、合う合わないは、ありますから。

    近況ノートでこれだけタイトルを連呼していれば、梶野さんも拙作のタイトルはご存知ですよね。でも、内容は初めて知った! ――ごもっともだと思います!
    あのタイトルで、中身が分かるわけがない!(笑)

    長文タイトルなら、タイトルだけで内容を分かってもらえる。
    これ、絶対、良い点ですよねぇ……。

    良いことの多い、長文タイトルなんですが、拙作に関しては気になる(悩ましい)こともあるんです。
    長文にすると「女性向け作品」に見えるんです。
    でも、あの作品、最初期の読者は、ほぼ男性だったりします(私の作者仲間に男性が多かったもので。十代(当時)~六十代まで幅広く……って、単に交友関係の問題なんですが、あまりにも女性向け過ぎたら「さすがに無理」となるんじゃないかと)。
    性別を問わない作品である(はず)にも関わらず、長文タイトルにすることによって、男性読者を得る機会を失ってしまうんですよね。
    長文タイトルは、良くも悪くも、対象読者を固定してしまうかなぁ、と思います。
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