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【第5話を部分的に大規模修正】既読の方はそこそこ重要

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888358364
『SF無双世界の枚南塔子~この主人公、麻雀打ってるだけでは?~』

 本作は麻雀を知らない方が麻雀のルールのあれこれを読みながら知って貰えるよう努めているのですが……実は半年近く、大間違いの内容を掲載してたのを本日になってやっと修正しました。

 修正前の5話の箇所を貼った後に問題点を述べ、修正反映済みの5話を貼るので今回の近況ノートは大変長く、前後との整合性は保ってますので、読まれた方でもこの先は目を通さなくても大丈夫です。

 結構難しいと思ってたのに、すんなり修正出来てよかったです……第五章の整合性作業で地獄を見た経験が活きた可能性。

~修正前の5話内の問題個所~ルビ振りもそのまま
 北内桃奈子が長々とそう呟き、恵森清河の意見は確かな意志が宿った分、語気が強いものに……恵森清河は昨日と今日、部活動の時間全てを半荘に費やしたせいか、心が未だに戦場にいるのかも……さてツモ牌が残り2枚になった。

「タンヤオじゃなくなったけど、この2ピンで念願の聴牌……」
「じゃ、それに振り込まないようアンも2ピン切りますにゃ……どの道、聴牌は出来ないし……」
「ロン」

 その2ピンに対し塔子がロンと発声し、ここで岩瀬《いわせ》麻七《まなな》から声が漏れる。

「あ……」

 塔子の手牌は以下の通り……ドラは8ソウと發で岩瀬麻七が更に発言した。

 筒13索88チー萬789ポン東東東……明カン555赤5ソウ。

「えーとね……塔子ちゃん」
「え? 最後に切られた牌でアガれば面前じゃなくても一翻役が付くって……」
「それで合ってるよ! 海底牌《ハイテイハイ》そのものじゃなくて海底牌をツモった人の打牌を
ロン出来る時、一翻付くから役が無くてもアガれる……だけどこの展開はちょっと珍しくてね……」

「アンはちゃんと河底撈魚《ホーテイラオユイ》を警戒したのに、それ故に河底撈魚に振り込んで2着からラスに……これがあるからオーラスは油断出来ない……本当に、最後の最後のその瞬間まで……」

 塔子の問いに北内桃奈子が解説し、恵森清河がこのオーラスにも魔物が潜んで
いた事を実感しながらそう述べて、岩瀬麻七が解説を始めます。

「海底牌と違って、その局の河に並べられる一番最後の牌が底っていうのが正確なの……振聴《フリテン》って言うのがあってね、聴牌した時既にその待ちのどれか1つでも切ってたらツモを除き、もうアガっちゃダメなの……これは立直とダマでも制約内容は変わらないけど、立直後に待ち牌が出たのにアガらなかったら、以降はツモ以外でアガっちゃダメになるの……でも立直せずダマだった場合なら1巡待てばロン出来るの……そのロン出来ない間もフリテンって言うの……」

「意図的な振聴立直をマナー違反だって言う人も居るわね……私はもうアガリ牌が残ってない時……空聴《カラテン》の時でも立直するわ、それが勝ちに繋がるな……」

「私は国士無双聴牌しても、もうアガリ牌が無い時は涙目になるのを抑えながら立直しちゃうの……国士無双は役満だから立直する必要ないんだけど、立直した方が出る場合もあるから……そんな駆け引きを部長は重視するから、人によっては私よりマナー悪いって言う人もいそう……あ、まなちゃん続けて」
「マナーを守る事が相手を倒せる機会を逃すだけの行為でしか無いなら……そんなもの、要らないわ」

 恵森、北内、恵森と発言したけど……恵森清河は発言の旅に殺気を高めるかの
ように語気が荒々しくなりがち……岩瀬麻七が発言を再開する。

「だから上家が切った牌と同じ牌を切ればロンされる心配は無いの……今回塔子ちゃんはその唯一の例外でアガったの……ロン牌を見逃したらフリテンになるけど塔子ちゃんのその手は河底撈魚の時しかアガれない……だからロン出来る最初で最後の牌は見逃した牌にはならないの」

◆問題点◇
 同順内振聴は役無し状態でも成立するので、このままだと塔子は河底撈魚だからと最後にロンする事は出来ません。当時考え抜いた末、出来ると思ってましたし判断材料も結構漁りました……そして雀魂に明け暮れた時期に思い直して……これだと出来ないと断定するに至りました。では修正内容です……

~本日19:27時点の修正反映箇所範囲の5話~あわや全文書き直しクラスの変更
 北内桃奈子が長々と呟いた後の恵森清河の意見は確かな意志が宿ってた分、語気が強いものに……恵森清河は昨日と今日、部活動の時間全てを半荘に費やしたせいか、心が未だに戦場にいるのかも……さて残るツモ牌も目に見えて少なくなったね……

「ここで部長が2ピン手出し……聴牌かな……」
「じゃ、それに振り込まないようアンは2ピン切りますにゃ……どの道、聴牌は出来ないし……」
「ロン」

 その2ピンに対し塔子がロンと発声し、ここで岩瀬《いわせ》麻七《まなな》から声が漏れ、それを暗城雲雀が大きな声で吹き飛ばす。

「あ……山越し……」
「やらかしたー……塔子ちゃんの手出しが現物だからと油断したにゃ……」

 塔子の手牌は以下の通り……ドラは8ソウと發。

 筒13索88チー萬789ポン東東東……明カン555赤5ソウ。

「最後に切られた牌でアガれば面前じゃなくても一翻役が付くんだよね?」
「そうだよ塔子ちゃん! その役は海底牌《ハイテイハイ》をツモった人が打牌した牌をロン出来る時に一翻付くから海底牌そのものじゃなくても大丈夫! 役が無くても聴牌してれば最後にチャンスがあるかもしれないんだよー」

「海底牌でツモるのが海底《ハイテイ》撈月《ラオユエ》で、今アンが振り込んだのが河底《ホーテイ》撈魚《ラオユイ》よ……最後の最後で警戒を怠ったばかりに2着からラスに転落……これがあるからオーラスは油断出来ないわ。本当に、最後の最後のその瞬間まで……」

 塔子の問いに北内桃奈子が解説し、恵森清河がこのオーラスにも魔物が潜んでいた事を実感しながらそう述べて……岩瀬麻七が解説を始めます。

「麻雀には振聴《フリテン》って言うのがあるんだけど……聴牌した時既にその待ちのどれか1つでも切ってたらツモを除き、もうアガっちゃダメで……これは立直とダマでも制約内容が変わらないの……それと立直するまでは振聴してない状態で立直後に待ち牌が出たのにアガらなかったら、以降はツモ以外でアガっちゃダメになるの……でもこれがダマだった場合なら次に自分が打牌した時に振聴状態が解消されるからロン出来るの」

「これを同巡内振聴って言うよ! 例えば今の席順で塔子ちゃんが鳴いた片方三色のみの両面で聴牌してて、三色じゃ無い方が部長から切られてもロン出来ないので見逃したらその牌がともかちゃんにポンされて……塔子ちゃんの番が再び来る前に三色が付く方が出てもロン出来ない……しかもまたポンがあって塔子ちゃんの番が飛ばされたら振聴状態は更に続く……見逃した時の最悪の展開だねー」

「意図的な振聴立直をマナー違反だって言う人もいるわね……私はもうアガリ牌が残ってない時……空聴《カラテン》の時でも立直するわ、それが勝ちに繋がるのなら……」

「私は国士無双聴牌しても、もうアガリ牌が無い時は涙目になるのを抑えながら、せめてもの立直しちゃう……あ、ちゃんとアガリ牌が残ってる時の話をすると国士無双は役満だから立直する必要ないんだけど、立直した方が出る場合もあるから場合によっては立直もあり……そんな駆け引きを部長は重視するから、人によっては私よりマナー悪いって言う人もいそう……あ、まなちゃん続けて」
「マナーを守る事が相手を倒せる機会を逃すだけの行為でしか無いなら……そんなもの、要らないわ」

 更に北内桃奈子と恵森清河が交互に発言したわけだけど……恵森清河は発言の度に殺気を高めるかのように語気が荒々しくなりがち……岩瀬麻七の発言が続きます。

「振聴の話になってるけど今回塔子ちゃんがしたのは一応、山越し聴牌……本格的なのだとさっきみたいに現物が合わせ打ちされるのを狙って自分のツモ番直後のアガリ牌を意図的に見逃して……もう自分の番を経由したから振聴状態が解消された状況で切られる合わせ打ちした牌をロン出来るの……だから合わせ打ちするなら上家が切った牌にするのが確実で……最後に切る牌は全員が切ってる牌が理想的だから、そういう牌は可能な限り残しておくの」

◆要は◇
 修正前:北家の西郡灯花が打筒2→東家の暗城雲雀が打筒2(河底判定)→暗城雲雀の2ピンを塔子がロン。これだと塔子は振聴状態。

 修正後:南家の恵森清河が2ピンを手出し→西家の塔子が恵森清河の現物牌を手出しし聴牌→北家の西郡灯花が何を切ったかそれで聴牌したかの描写が無くなる→東家の暗城雲雀が打筒2。役無し聴牌直後だった塔子の手に河底撈魚という役が付き、ロンが可能になった。

西郡灯花「タンヤオじゃなくなったけど、この2ピンで念願の聴牌……」
これを
西郡灯花「ここで部長が2ピン手出し……聴牌かな……」
にする事で、座席順変更という4話最初から構築し直しという大規模修正を免れました……ロンで終わった局なので西郡灯花がこの時の聴牌の有無は影響しないと即座に気付けたのが大きかったです。

 それではこの近況ノートに関しては誤字チェックせずに公開しますが……今回の修正箇所の誤字チェックと前後との整合性検証は近日行っておきます……

 それで更なる大規模修正が発生した場合、この近況ノートが修正前のメモになるのが嬉しい……その時は、ここに追記を書いて新たに近況ノートを投稿しますね……

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