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ファミ通文庫大賞に応募した結果について

こんにちは。

私は普段、近況ノートには自分の作品の発表についてのみ言及しているところですが、今年の五月にファミ通文庫大賞に拙作「クラスのあの娘は一発屋」にて応募しまして、その結果について思うところがあったのでこの場で書かせていただきます。

残念ながら私の作品は二次選考まで通過したものの、最終選考まで残ることはできませんでした。

ただ今回の参加を通じて、ちょっとした発見があったのでそれだけは書いておこうと思います。
正直、私は二次選考に残るとは全く想像もしていませんでした。
というのは途中で自分の作品を人気ランキングで確認してみたのですが、2,000作品以上の応募作の中で私の作品は700位くらいだったのです。

ちなみに二次選考で残ったのは私の作品を含め31作品でした。そして他の選考通過作品についてもいくつか見てみましたが、評価の星の数について一桁のものもあれば完結していない連載中のものもありました(規定では十万字以上十六万字以下となっていましたが完結していなくてもいいというのは個人的には意外な印象を受けました)。

このことは肯定的にも否定的にも取れると感じました。

私はこの手の大賞に応募するとなればアクセス数やランキングが重視されて上位3分の1程度では箸にも棒にもかからないとおもっていたのですが「そうではなかった」ということです。

実際私がこのカクヨムで出会った作品の中にはプロと遜色ないと感じさせる内容であるにもかかわらず、評価の星が100に至らないものもいくつかありました。
アクセス数やランキングが無意味という訳ではないのでしょう。ただ応募する大賞によってはそういった基準にとらわれずに評価してくれることもあるということなので、これは私にとって嬉しいことでした。
これからも委縮せずに自分の中で良いと思ったものを表現して挑んでいきたいと思っています。

何にせよネット小説では特に「異世界転生もの」が圧倒的に多くアクセスも集中しがちですが、私のように「それ以外のジャンル」で作品を描きたいと思う書き手の方におかれましては「アクセス数以外で評価されることもある」という今回の経験を伝えることで一緒に頑張ってほしいと思う次第です。

以上、同じ書き手の皆様への情報提供でした。
それでは、また。

3件のコメント

  • 谷明さま

    ありがとうございます。

    優れた作品を書いても埋もれてしまうことはありますし、他の人の企画に参加したり作品の方向性が似ている人と読みあいをするのも、少しでも読んでもらうための一つの方法です。
    まずどんな形でも知ってもらわなければ読んでもらえませんから。

    ただ出版社の大賞などの場合は、応募作品としてどの作品もランキングにかかわらず対等に審査してもらえることもあるようなので、ある程度の作品の質と出版社側の求めに合致するものがあれば、何かしらの結果にはなると思います。
    お互い頑張りましょう。
  • 「クラスのあの娘は一発屋」はかなり完成度の高い作品で、わたしとしては受賞間違いなしだと思っていました。
    なのでとても残念ですー!

    他の方の数作品も読んだのですが……雪世さんのとあと1作以外は、10話までも読み続けられませんでした。
    わたしには合ってないものばかりでした……感性が偏っているのかもしれませんが。-_-;

    選考の基準などド素人なので、こういった分析はとても参考になります。
    わたしもまた何かチャレンジしてみようと思いました!^-^
  • コノハナサクヤ様

    評価していただき、ありがとうございます。

    通過作品にはファンタジーからラブコメ、デスゲーム物などいろいろありましたがやはり良くも悪くも「癖のある作品」「尖ったものがある作品」が残っているように見受けられました。その一方で流行りの異世界ものなどもちらほら。

    もちろん出版社の担当の方も一人ではなく何人もの方で審査しているのでしょう。
    書き手の我々はそれぞれの感性で「これが面白い」と確信したものを書いていますが、審査する側は「選考した作品を数十万冊以上出版して儲けなくてはいけない」わけですよね。

    売れるのかどうかわからないものを売る冒険はしたくないが、流行の後追いだけではどうしようもない。
    だから矛盾しているようですが「王道だけれども斬新」なものを求めているんでしょうね。何が売れるのかは誰にもわかりませんから。

    これからもお互いに頑張りましょう。
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