現在なろうの異世界恋愛ものについて、いったん短編で作品を投稿した後、それを長編に繋げる手法が流行っているようです
この手の手法は漫画などでは以前から見られる手法で、(特に新人などが)新連載を始める前に読みきり短編で試して、人気があったら正式連載する、みたいな流れはよく見られると思います
ですが、なろうで行われているそれはどうも趣が違うようで、少しきな臭い感じがします
その背景には、基本的にWeb小説の異世界恋愛物の傾向として「そもそも長編よりも短編のほうがPVが高い傾向にあり、長編に最初から付き合ってくれる人が(通常のハイファンタジーと比べて)少ない」というところにあるようです
憶測ですが、なろうハイファンタジーは最初さえ乗り切ればあとはずっと安心して読めるのに比べ、異世界恋愛は結構途中で『やきもきする展開』が続くことが少なくなく、さらにハッピーエンドで終わるとも限らないので、「長編でやきもきした状態に何ヶ月も炙られるのはたまらん。短編でバッサリやって欲しい」というところでしょうかw
その辺り、戦略をもってコンボを繋げることそのものはありだとは思うのですが、ただ心配なのは「なんだ、短編を選んでも結局やきもきさせられるのか」と読者が気づき、短編すら読んでくれなくなるという状況が起きないか、という辺りですかね
そうなったらそうなったで、また従来の異世界追放物が復権する可能性があるかもなので、むしろ好都合な人もいるかもしれませんがw
なんにしてもいずれ後で書こうかと思っている自分としては、少なくとも『続きは映画で』みたいなノリで安易に繋げるようなやり方は避けて欲しいですかねえ……