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『探偵の妻が強すぎる』製作秘話的なもの ※ネタバレあり注意

第8回カクヨムコンも終わりました★
いつもながら完結が先か、締切が先かの戦いでしたが、何とか1月中に完結することができました。

しかしながら、今回は、ありがたいことに、過去いちばんのPVと★を期間中に頂いたと思います。
 読者選考期間終了時、★140、♡2,035、PV7,044、コメント数325。

いちばん★が多い『ミックスベリー殺人事件』(第2回カクヨムコン参加作品)でも期間中に、★100は到達しませんでした。
また、1日平均PV数が100を超えているのも、初めてのことかもしれません、

本当に、多くの方にお読みいただき、感謝です!
また、コンテストを通じて、皆様の素晴らしい作品にたくさん出会うことができました!
重ねてありがとうございます!


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以下、制作秘話のため、ネタバレあります。

◎着想とタイトル
長編ミステリーは今まで何作か書いてきたものの、探偵が登場するのは初めてのことだと思います。

今回の着想は、主人公の名前です。
奥さんの尻に敷かれる男性として、『我妻強』というのが天啓として降りてきました(笑)。主人公の名前が『秒』で決定したのは初めてです!

じゃあ、この男性主人公に何をさせようかと考えたときに、ミステリーの定番の探偵はどうだろうと思い至りました。

一方で、実はなかなかタイトルは決まらず、最初は、『恐(強)妻家探偵 我妻強の随想録』が仮題として長らく君臨していました。
しかし昨今、『探偵の探偵』、『探偵が早すぎる』など、探偵をいじったドラマや小説が多くあり、本作もそれにあやかりました。
『探偵の妻が強すぎる』は、読者の気を惹くだけでなく、「探(T)偵(T)の妻(T)が強(T)すぎる」と、偶然にも『タ行』が続く韻を踏んだような響きと覚えやすさから、これに決定しました★


◎妻について
本作の無敵妻『我妻優』は、元・アイドルという設定です。
予てから、作品のヒロインに芸能人を充てたい、というのがありました。
性格が無敵なのはもちろん、ビジュアルも無敵レベルに美人で、おまけに頭も良いという天下無双にするつもりでしたので、じゃあ、いっそのこと元・トップアイドルにしてしまおうと思い至りました。

しかも、性格が両極端な夫とどうやって知り合い、結婚に至ったのかかが、本作の肝だと思っておりました(Case 4)。
通常、美人妻に惚れた弱みで、尻に敷かれるのがありがちだと思いましたので、そこは思いっきり予想を裏切っていこうと思いました。
つまり、トップアイドルだった妻が、平凡で地味な旦那に惚れてしまう展開です。
なら、それ相応の『事件』にしなければならない。そこで生まれたのが、アイドル時代の妻が依頼人になる展開です。

芸名は『桟原優歌』。章タイトルに依頼人の名が入っています。
Case 4まで、妻は只者ではなさそうだけど、何者?と思わせるつもりでした。桟原優とすると、章タイトルだけで、かつて依頼人だってことも分かってしまうので、敢えて、本名と芸名を微妙に変えました。

そして、助手の津曲創(妻が理想)が、アイドル時代の妻の追っかけだったら、面白いだろうと思い、登場させました★

なお、Case 4には拙作の他の作品で大活躍したあの2人が友情出演しており、気付いてリアクションしてくださった方も多く、とても嬉しいです(^^)!


◎それぞれの依頼・事件について

初めての連絡短編集でしたので、単純にストーリーを5倍考えねばならず、めちゃめちゃ大変でした。
しかも、Case 1から徐々に、依頼(事件)の難易度やスリルを上げていかねばならないという、自分の中の制約もあり、どう盛り上げていくかも煩慮しました。

おかげで、Case 5を書き始めたのが12月(カクヨムコン開始時点)で、どんな事件にするかはおろか、どこを舞台にするか、どんなオチにするかも決まっていませんでした。
現実の探偵は、おそらくシャーロック・ホームズみたいに殺人事件を解決しませんが、最後は古典的なクローズド・サークルで締めくくろうという漠然としたアイディアしかありませんでした。

書きながらイメージを膨らませて、実は、どんでん返しも書き進めている間に、イケるんじゃないかな、と思い、やや力技でしたが、あのようなラストに帰結しました。

実際のところ、好評いただけるかめちゃめちゃ不安でしたが、多くの皆様に評価いただいたので、ひとまずホッとしています。
悔いがないと言えば嘘になりますが、総合的に見て、良かったなと思っています!


◎途中のパロディーについて

お気づきの方も多いと思いますが、途中途中の固有名詞が現実のもののパロディーになっています。


『東大皇帝』⬅『東大王』
『ミュージック・エアポート』⬅『ミュージック・ステーション』
『ING78』⬅『AKB48』(千葉市稲毛区発祥なのでで『ING』)
『サジコ様』⬅『指原莉乃さんの相性「サシコ」』+『篠田麻里子さんのマリコ「様」』
『カケヤヨメヤ』⬅『カクヨム』 など……。

また、登場人物の名前に千葉の地名(駅名)を多用しているので、千葉に詳しい人は気づかれたかもしれません。
市川妙典とか、中山行徳とか、都賀登戸(のぶと)とか、蘇我孫子とか……。

というのも、私自身、一時期、千葉県民でした。今回の舞台が千葉なのもそういう理由です。

また、さり気なく、JR京葉線の新駅『幕張豊砂駅』を登場させていますので、ちょっとだけ未来のお話です。
Case 4を除き2025年の設定です。


◎その他、嬉しかったこと

本作は、私にとってはじめてファンアートをいただきました★
懇意にさせていただいている、陽澄すずめ様からです!(1/9の近況ノート参照)

美麗なイラストを多々描いておられる陽澄さまからのFAは超絶☆嬉しかったです!
正直、絵を描くのは好きだけど、それまでFAを描いたことのない私が、お返しに陽澄すずめ様のキャラクターを描くのは、僭越なことでしたが、精一杯描かせていただきました!(1/12の近況ノート参照)


◎最後に

繰り返しになりますが、本当に本当にありがとうございます!
エントリーできて皆様に読んでいただけるだけで、私は嬉しいです☆

次回作をどうするかは未定です……。
一部の方から続編希望の嬉しいお声もいただいているのですが、まだ何もアイディアはありません。
ただ、スピンオフくらいならチャレンジしても良いのかなという気持ちはあります☆

どうなるか分かりませんが、徒然なるままに、次回作も無事エントリーできるように頑張っていきたいと思います♪

長文失礼しました。
(以前アップした、我妻夫婦のイラストを載せておきます。。。)

2件のコメント

  • お疲れ様でした!
  • コメントありがとうございますm(_ _)m

    お互いお疲れ様でした☆
    何だかお祭りが終わったような、ちょっと寂しい気分です(^_^;)
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