「繰り返す もっと」を含む小説

【電撃の新文芸より、書き下ろし章多数を含んだ全6巻発売中です。書籍3巻の80%くらいまで掲載】 ―― 全ては書き換えられる、無数の、そして無名の物語だ。 「俺の達成者としての…

※あらすじに妖怪と句の解説をつけております。 もしも現代に妖怪が暮らしていたら そんな情景を詠んだ二十句 人に馴染み人とあるのか 人から離れてしまうのか どちらにせよ人のある限…

「私、メリーさん。今日、不思議な人間に出会ったの」 　都市伝説であるメリーさんが出会ったのは、背後に立っても慄かず、一杯の味噌汁を差し出してきた人間。 　その味噌汁を飲んだメリ…

「それなら、もっと強くしてあげましょう、そうすればもっと耐えられるようになるはずです」 暗くあたたかな部屋で、自分が何者かさえ知らず静かに生きていた私こと「ナヅキ」はある日、恐…

　急遽体調が悪くなり、入退院を繰り返す。本来深刻な状況なのだが、そんな緊迫の場面の一コマ一コマをよく見ると、笑いがこみあげてくる。だから、そんな日常をもっと楽しく過ごしたい。

4月から綾と叶は同棲を始めた。社会人と学生の二人である。二人の世界は緩く、でも、重く揺れ動き、好きと口にしては、歪な形の愛を形成してゆく。 いつか来る別れを察し、理解しては、それ…

幼少のころ受けたネグレクトの影響で、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)となってしまった女の子。 トラウマの影響で、オーバードーズと自傷を繰り返す日々。 そんな彼女の目の前に現…

私の名前のはエリカ=メイソン。今からはもう4000年も前のことになるかな？ 私は奴隷として神殿の造営に携わっていた。 毎日自由に食べるのも飲むのも許されず、ただ、宗教家の主の言…

みんなが変態になれば世界は平和になる――Askew アメリカ横断中、WWⅡ博物館で閃いた迷言。 意外と賛同者が出て「世の中にはもっと変態が必要では」と、とち狂った衝動で書き始…

人見知りだが希代のスクロール魔法使い・シルベは、なんか知らんがキツネになってしまった。魔法が使えれば元に戻れるんだが、手がそういう作りになってないんよ。忘れたい事実だが公爵令嬢。…

終電を逃して歩く夜道ほど虚しいものはなく、生きているのをやめたくなる。あるいは、世界が壊れるのを願ってしまう。 実際、そのときに世界は壊れるのだが、またすぐに新しく出来てしまうよ…

参考にするも良し、反面教師にするも良し、すべては貴方のフリーです。なお、このタイトルは作者の性格を表すものではありません。 無料《フリー》で書ける、読める、伝えられる。 もっと自…

奈良に期待してはいけない。 楽しいのは奈良に着くまでだ。 人々から忘れられた土地には、いつのまにやら魑魅魍魎の類いが住みつき魔都と化す。 今回、魔都化するのは奈良だ。 奈良なん…

正しいか間違ってるかなんてのは、 他人が。人様が勝手に決める事だ。 勝手に悲しんで。勝手に苦しんで。 何で相談してくれなかったのかだとか。 どうして、そうなっちまっ…

田舎に暮らし，同じような日々を繰り返すだけの人生はつまらない，もっと冒険をしたいと感じていたら， 望んでもいない方法でそれが実現してしまった。

正しさって何だろう、幸せって何だろう。 今の近代化社会で、タダでさえ満たされているはずなのに、足りないと叫ぶ人々。 その際限のない欲望の果てに、我々はどこに行きつくのだろう。…