「無益」を含む小説

僕こと須川 雄介は高校二年生である。 そして残りの人生は1カ月である。 最期の1カ月は無益に過ごそうと考えていた。 酒にタバコに溺れ、怠惰に過ごし終わりを迎えようと考えてい…

あらゆる資源が枯渇し、世界各地で冷戦も広がる。 日本、ソ連、ドイツの三国が手を組み、1930年に頓挫した「キメラ実験」を再開。 この無益な戦いに終止符を打とうと研究者たちは試行…

3つの願いのお話です。なんでも願いを叶えてくれる精霊に出会ったら人は何を願うのでしょうか。ぼくは小心者なので、最後のひとつを残してしまいそうな気がします。ラストエリクサーってこわ…

「贅沢な牢獄」は、都市の中心に位置する高級ホテルで暮らす主人公・藤本悠太の物語です。元々は仕事の都合で泊まり始めたホテル生活が、お金の底つきと共に長引き、主人公はその贅沢な生活に…

後世に残るかどうか。 こういうことを考るのは無益だし、憂鬱になるんだけど、考えちゃうよね。

無益な、短い、詩のような話。

　僕は死にました。長い闘病生活も虚しく、この世を去ることになりました。たとえずっとベッドの上で、時間の大半をゲームに費やした人生だったとしても、たった一つの後悔以外には、何の未練…

驚きの無益さ─！現代社会の理から外れた優雅なる高等遊民(つまりニート)が書き連ねたる日々のくだらんむにゃむにゃを刮目せよ！

タイトル通り特段利益はありません。 思いつたことをﾃｷﾄｳに書きとってみたというだけのものです。 シュールの語源を調べたとき、「思考の動きを...思考の書き取り」とうんたら書いて…

3421年。それなりに遠い未来の話。 人類は遂に、不老不死の領域にたどり着いた。 テロメアが再生し続ける事によって、大きな交通事故等にあわなければ永遠に生き続ける事が可能となり…

　前世の記憶を持ちながら母親の胎盤の中で息づく新しい生命。前世の記憶故にその生命は生まれる前に深く絶望していた。この世に生み出される事を全身全霊で拒絶するが、それは儚く無益な抵抗…

あらすじ ー舞台は慶長3年（１５９８年）の日の本（日本） 太閤秀吉が平らげた天下にはしかし、未だ戦国の気風があふれており、 秀吉の命で朝鮮への出兵が命令されると、無益と思われる戦…

　推理とは、数学なのか。論理なのか。其れとも、人間心理によるものなのだろうか。犯人は、悪なのだろうか。探偵とは、正義なのだろうか。実験をする事は、咎められない。純粋な知的好奇心に…

まぁ、ちょっと聞いてやってください。 大した話じゃないんですけど、 どうしてあたしは死ななければならなかったのでしょうね。 本当に悪いやつは誰なんでしょうね。

　人類が生殖能力を失った世界。人々は特殊な〈種〉を宿した存在に出産に纏わる全てを委ねていた。森に囲われた学園に暮らす〈チャーリィ〉は、そんな存在の一人である。かれは学園を脱走しよ…

今まで書いてきた200文字小説をポンポン置いていきます。 どれも不思議な世界観で書いたものです。気に入っていただけると嬉しいです。 ①無益な戦争 ②失われた私(記憶)と紛い物 ③…

――戦争 それは正義と正義のぶつけ合い。 そう言ってみると聞こえはいいが、実際はそんなものではない。 戦争には歯止めがかからない。戦争が背負う被害は甚大である。 そして、戦争の目…

主人公のキヨシは、自分が生きてきた半生を色づいたモミジに重ね、自分らしく生きることと納得のいく終焉に思いを馳せる。そして、父母や兄弟の死を振り返り、己の望ましい最期を考える。

時は戦国。森の中などでひっそりと暮らす質素な格好をした少年｢日丸(ひまる)｣は幼少期に付けられた｢武士殺し｣の異名を背負い、幕府から日々自分を殺しに刺客を送られていた。日丸はその…

やめなされやめなされ……無益な博打はやめなされ……。