「幻 伝奇」を含む小説

夢は覚めず、続く。新たな冒険の物語がはじまる。 障魔との戦いに勝利し香澄（こうちょう）、源龍（げんりゅう）に李貴志（イ・フィチ）、羅彩女（らさいにょ）たちは、貴志の故国・暁星（ヒ…

贄の望む姿になるカタチを持たない神様が、贄の死んだ想い人の姿で妻問いに来てしまった話。 和風ファンタジー異類婚姻譚です。もしくは、誰でもない誰かが、誰かになる話。 一章『神様の…

　この世は常に視えぬ脅威に晒され続けている。 　人にあだなす怪異、あやかし、邪神の復活を目論む異能者達──それらと日夜戦い続ける者達がいた。 　皇紀二六六七年、日本皇国。大學の神…

主人公ラウラは、姉と一緒に入江のある湖に行き、水晶質のきれいな石を見つけた。そのうち笛のような音が鳴り始め、入江から人々が去っていく。 ラウラはその音を聞いて、笛が「泣いている」…

不逞浪士を追い屯所に戻らぬ原田佐之助。 左之助の身を案じ捜索に出る山南敬助と沖田総司。 一方、傷を負った男は見覚えのない家で眼を覚ます。そこには妻を名乗る見知らぬ美しい女がいた……

「本当にそんなものでいいのか？」 「……これが一番うまいんです」 　江戸時代、河童の少年である瓜助は奇山湧幻という男に拾われ、まだ見ぬ怪異譚を探す旅にでる。 　しかし、奇山湧幻…

死んだ筈の男がいた。 死ぬ筈だった男がいた。 出会う筈の無かった両者は、時空を越え奇跡的な邂逅を果たした。 その因果はやがて、道半ばで力尽きる筈だったある男の運命を、大きく動かし…

『黄昏の少年』の「小説家になろう」版に載せていたプロローグです。 　著者としては好きなのですが、ストーリーとしてなくても通じます。 　そして読んでくださった方の意見も完全に二つ…

月の不思議な力に導かれ、時空を巡る旅を強いられる千恵と次郎。名だたる歴史上の人物、細川政元、源為朝、益田時貞、甲賀三郎、パラケルススらを引き連れ、思いがけず太古の野蛮な神々退治に…

　清朝末期、魔都上海。 　巷には怪異が溢れ、仙人とならずに地上で妖魔を祓い続ける霊幻道士の存在が未だに必要とされていた時代。 　霊幻道士の青年グウェンとその弟子ユーリンは夜毎現れ…

宮崎県内にてテレビ放映(全国にて配信)中の特撮ご当地ヒーロー番組「日神ジャスティオージ」。 その物語が産声を上げるまでの軌跡。 本編で活躍したキャラクターたちの記憶。大善が、石上…

生きた人間はしばしば既に死んでいる。 ぼくらは３発目の新型爆弾で死んだ幽霊から生まれた幽霊で、此処は生まれながらに葬られている半死人たちの世界――もうひとつの〈東京〉だ。 この…

「あやかし」と呼ばれる怪異が集まる町・鵺栖町に留学してきた幻は、あやかしに殺されバラバラになった祖母の遺体を集めている。 神社の息子・社や仲間達と共にあやかしに対峙するたび、変わ…

鏡水月――― 水面に映る月鏡　揺れる水鏡　幻の月 儚く　映し世の鏡は消えて溶け　言霊を濡らす 今宵　静寂の玉響　追憶を食む――― 開かずの幣殿で見つかった不思議な掛け軸。 そ…

この【セカイ】は幻なのかもしれない。 こことは少し違う【セカイ】。 この世界には魔法がある。 でもそれは、必ずしも人を幸せするとは限らない。 そんな負の魔法を刈る魔女がいる。 …

　日本のとある田舎町に住む少年は、ある事情で幽閉生活を送りながらも、幼馴染みである少女との交流を支えに、平穏で幸せに暮らしていた。 　だがある時、唐突で理不尽に、幼馴染みは『怪物…

あれから二年、オカマバーのママ、ナーティ白雪は日常に戻っていた。そこへ盟友の洞嶋レイから入る一本の電話。軽い人助けの予定が、とんでもない方向へ。 百五十兆円の“徳川の埋蔵金”は本…

アイドル志望の女子高生、みやび。実は槍術免許皆伝の武芸者である。 元暴力団組長の伊佐神から、化け物退治のアルバイトを依頼されたみやび。 伊佐神は予知能力者で、魔界から化け物が現れ…